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    renji_kk

    @renji_kk
    ほぼ見る専から二次創作へ。
    07th(ひぐうみ)メイン。たまに過去作。
    ――
    pixivと連動してますが、
    ここにしか置いてないものも有り。

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    renji_kk

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    大宴会の会場に来たもののチケットが無いため入場が出来ないと思っていた鷹野(と小此木)の前に、偶然にも大宴会のチラシを持っていた入江が通り掛かり、更に富竹も鷹野を見掛けて寄ってきた。入江所持のチラシのおかげで四人で入場を果たす。(中略)

    #ひぐらしのなく頃に
    whenNoOneIsAround
    #富鷹
    richEagle
    #入小此入
    #小此木さん
    mr.Konoki.
    ##入小此
    ##小此木

    誰かがプリマる宴に.
    「おや? 鷹野さんに小此木さん、どうかされましたか?」
    「どうしたもこうしたもないわよッ! せっかく来たのに入れないなんて……」
    「えぇっと、うーん。ひょっとして……この展示会の事ですか? 私、チラシを持っていまして確か私含めて四名まで入れますよ。ほら」
    「それよ、それッ! ……あら、四名まで入れるのね。安心したわ」
    「いえいえ、お構い無く。あれは……富竹さんですね」
    「あっ、鷹野さんっ! あれ、入江先生に小此木くんじゃないか。どうしたんだい? 鷹野さんだけかと思ってたよ。あはは……みんな来てたんだね」
    「あぁ、逢いたかったわ愛しのジロウさん 私のために来てくれたのね」
    「みんなで行くのが得策かもしれませんのでね。小此木さんさえ良ければですが一緒にいかがですか? 明日以降のエンジェルモートでの食事チケットがつくそうなので」
    「俺も多少の興味はある。みんなで、か。たまにゃあええんね」
    .
    .
    「鷹野さんと富竹さん、お先にどうぞ」
    「入りましょ、ジロウさん」
    「うん、鷹野さん」
    「小此木さんも、どうぞ」
    「あぁ」
    入江が入口ドアを開けると、鷹野さんがスッと店のなかに入り、続いて富竹さん、小此木さんが入る。最後尾の入江が扉を閉めて先に入った三人を探す。四人掛けの席を見付け、富竹と鷹野、向かいに小此木と入江で座る。席にあるメニュー帳は一つしかないため、富竹を筆頭にしてそれぞれの方向から眺める。注文したいものが決まったようで店員を呼び、各々が食べたい飲みたいものを伝えた。
    「私は、レナちゃんの手作りお弁当ね。あら、見覚えのあるキャラクターね。大きな鮭に出汁のきいた卵焼き、唐揚げとミニトマト、たこさんウインナー! にぱぁー♪」
    嬉しそうにはしゃぐ鷹野さんを横目に、入江も同じものを注文する。
    「私も、レナさんの手作りお弁当を。たこさんウインナーが、しっかりたこさんしていますね。きちんとバランス良くまとまっています。鮭もちょうどいい焼き加減ですし、唐揚げや卵焼きの味付けも、ご飯と食べる事によって発揮されていますね。美味しいです」
    それを聞きながら富竹はメニューを眺めて選んだものを注文する。
    「僕は、薔薇庭園のローストビーフを頼んでみたよ。リンゴと赤ワインのソースがきいてて美味しいね。ポテトサラダも、文句なしに美味い」
    向かいや隣が騒がしい。ちったあ静かに食えんのかいねえ。小此木もまた注文したものを食べ始めたところだ。
    「鷹野も所長も、静かに食べたらどうなんね。おっ、こいつはプリマなんたらのパスタとやらか。パスタはもちもち、ミートソースは濃厚。バラに形成した生ハムが美味ぇな……」
    「追加でガブなんとかのデザートを頼むか。ストロベリーソースを注ぐと……へへへははは、こりゃあええんね! どっかで見た事あるな。何だったか……まあいい。密書? こいつも食えるんだな」
    小此木がスイーツに取り掛かっているところに、頼もうとしているスイーツを入江とどうにかしようと鷹野が奮闘している。
    「デザフェの沙都子ちゃんとR……梨花ちゃんのパフェですって? 食べないわけにはいかないわね。ねえ所長、私の沙都子ちゃんのところをあげる代わりに、一緒に食べ……同じものを頼みましょうよ、ね? ね?」
    「これなら沙都子ちゃんを二度も味わえますね! 分かりました、私の梨花ちゃんを差し上げましょう。交渉成立です。待っていてくださいね沙都子ちゃーんっ」
    そんな事も許されるのが大宴会たる所以である。……そんな所以あってたまるかー
    「ははは、鷹野さんは梨花ちゃんが気に入ったみたいだね。僕は紗音ちゃんを頼もうかな。バニラアイスがよく冷えたコーヒーによく合っているよ」
    鷹野が目ざとくそれが着いていることを見つけると、まだかまだかとソワソワし始める。小此木もそれに気付いて富竹の腹を指でつつく。入江も小此木がつついているのに気付いて富竹に目線を送る。
    「あのぅ、富竹さん。ちょっと……」
    入江に小声で話し掛けられて、ようやく周囲の空気に気付く富竹。
    「あっ、あはは。指輪が着いているね。鷹野さん、手を貸して貰えるかな?」
    「えっ、うん、いいわよ。はい……」
    差し出された左手の薬指に、軽く嵌めてあげる。あれ、これって……
    「おめでとう」
    小此木も入江もカフェ店員までも祝福の言葉を掛ける。
    「ありがとう、ジロウさん……嬉しい……」
    「あはは、照れるなぁ……」
    鷹野は満面の笑みを浮かべながら左手を見つめている。その様子を見て、富竹は改めて自分がした行為の意味に気付いた。…………これは結婚指輪だ つまりプロポーズ 富竹が鷹野さんにしたことは紛れもなくプロポーズだったのだ そう考えたらしい富竹が顔から火が出るくらい恥ずかしくなりはじめている。
    「うふふ、にぱぁー♪」
    皆に笑顔を振り撒く鷹野だったが、富竹の方は真っ赤になった顔を見られないように俯いていた。
    「あら、どうしたのかしらジロウさん。顔が赤いみたいだけど熱でもあるんじゃないかしら?」
    鷹野さんの手が富竹の額に触れる。目に見えるほどにビクッと肩が震えたのが分かる。
    「うふふ、大丈夫かしら。風邪をひかれては困るから、この後は所長と小此木、頼むわね?」
    鷹野さんが悪戯っぽく笑う。
    「えーっと、じゃあ僕たちはこれで失礼するよ。ほら行こうか鷹野さん」
    席を立ち会計を済ませてカフェから退店する二人を見送る。
    「小此木さんは、平気ですか?」
    「俺か? 俺は……平気だ……これ以上無ぇくらいにお似合いだからな」
    「……そうですか」
    「ああ……そうだ。お前が気にすることじゃねぇよ」
    「……」
    「俺は別にあいつらが付き合おうが別れようがどうでもいい」
    「小此木さん、私はあなたのそういう……強がる所が好きですよ」
    「誉めてるつもりか? 同情も何も要らん」
    「ええ。本当に好きです」
    「ふん。くだらねぇ」
    「ところで小此木さん。私達もそろそろ出ましょうか」
    「ああ」
    「ここは私が払っておきますから」





    一方その頃の雲雀十三はというと。
    【ここから先はまた今度。仕上げてから続きを置きます……ごめんね】
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