その夢は、体積およそ4Lここ最近、リカオはプリンにハマっている。
スーパーからコンビニから、洋菓子店から。様々なプリンを買い集めては1日の終わりに食べるのが至福らしい。
それをヤスが知ったのは、2週間ほど前のことか。プリンの予約注文をしたいとリカオが言い出したのがきっかけだった。理由を聞けば、先程述べた通り。[[rb:所謂 > いわゆる]]マイブームなのだと照れるようにリカオは答えた。厨房にいた母の快諾を得て、予約を承った旨を伝えると、彼はほっとしたように尻尾を揺らした。
「ここのプリンは美味いからな。色々と食べていたらまた食べたくなった…です。」
その数日後、プリンを引き取りに来たのはおそらく数日徹夜続きであろうリカオだった。立て込んでいた案件にようやく片がついたと少しフラつきながらも微笑んでいた。
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