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    よしヱ

    @yosie_taicyo

    ついったーにあげるのははばかられるものを投げます
    🚄→アキツラアキ、リュウツラ、🆕🔧🆕
    プリキュアとか関係ない音楽の話とかもするかも知れない

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    よしヱ

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    先月画像でTwitterにアップした年齢操作のツラアズちゃん。
    うっかりハヤトのご結婚匂わせが含まれますのでご注意ください。


    今週中にこれの続きを上げたいので、お尻をぺんぺんしておきます。

    #ツラアズ

    相性 side.T「あー、笑った笑った!ね、やっぱり昔の動画使うの正解だったでしょ!」
    そう言って特徴的な睫毛をキラキラ躍らせるアズサ。暖房の効いた車内から見える都会のイルミネーションが、窓を走り抜けてゆく。
    「ハヤトの父ちゃんもだいぶ笑い堪えてたしな〜!アキタは出すの本気で渋ってたけど、ハヤトもあれで緊張解けたみたいだし、やり甲斐あったよな〜!しっかし、よくあんな昔の動画残してたもんだぜ。」
    「あら、保存どころか、なんなら当時のあんた達が映ってる動画もまだ公開中よ。量はあるだけあった方がいいの。その方が視聴者も飽きないでしょ?」
    「げ!あん時の動画、まだあるのかよ⁉︎……ぶれねぇなぁ、アズサ。」
    「むしろなんで知らないのよ、ツラヌキ。チャンネル登録、してないんじゃないの?」
    「してるって!中学ん時それでオマエに怒られてるだろ!ちゃんとそっからしてるし見てるから!……たまにだけど。」
    タクシーの後部座席にふたり。スーツとドレスの間に、引き出物ふたつ分の距離。
    ショッキングピンクのドレスなんてこの歳で……と思わせない程しっくりきているのがなんだか悔しくて、素直には褒めてやれなかった。こっちは未だにスーツなんて着慣れないというのに。
    「でもよ、アズサはこの辺なんだろ。残ってアキタ達と飲んでても良かったんじゃないのか?」
    「さっきも言ったけど、明日は早いの。それに、せっかくテレビに呼ばれたのに浮腫んだ顔で出られないでしょ。あんたはタクシー代折半できるんだから、ありがたく思いなさいよ!」
    まあ、テレビって言ってもBSなんだけどね。そう呟くアズサは、今や正真正銘の 有名インフルエンサー だ。個人のSNSや動画チャンネルが主な活動拠点だが、テレビで見る事も増えてきた。本日の主役、ハヤトが幸せそうで何より!と笑顔で話してはいる。が、こいつはハヤトにくっ付いて、大宮支部の一員と呼べるまでになったのだ。本心は、全くもってわからない。
    「ね、ツラヌキ。あんた、ほんっっとにいないの?彼女。」
    「うるせぇなぁ……そうだよ。大学生出てちょっとして別れてから、ずっっっっといねーよ。それがなん……」
    いつの間に引き出物ふたつ分の距離を縮められていたのか、気付けば目の前にアズサの顔。
    自分のはちゃっかり窓際の席に置いたくせに、オレのは下に置くのかよ。
    「ね、ツラヌキ。立候補してもいい?」
    ミラー越しに見えるのは、帽子を目深に被り、表情の見えないタクシードライバー。フロントガラスはイルミネーションを抜け、もう駅が近いと告げている。
    真横には、大人になって かわいい だけじゃなく 綺麗 も手に入れた顔。本当は空気読みの気回し屋のくせして、相変わらず、自分が世界の中心 みたいな顔してる。


    「わたしたち、相性いいと思うんだけど……どう?」

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    DOODLE一緒にいても何とも思わないけど一緒にいなかったらなんとなく不安になる夜帳と比鷺
    #お題ガチャ #男ふたりの色んなシーン https://odaibako.net/gacha/1739?share=tw

    早野の夜鷺さんへ贈るタイトルお題は、『書を捨てよ、此処を発とう』 です。
    #shindanmaker #同人タイトルお題ったー
    https://shindanmaker.com/566033
     浪磯の部屋を引き払って別の部屋を借りる予定だと聞いたのは、その部屋を明け渡すほんの数日前の事だった。というかつまり、今日初めて知った。
     萬燈夜帳が契約している部屋はいくつか存在しており、浪磯にあるマンションの一室もそうだった。バルコニーから海が見えるその部屋に、比鷺は何度か足を運んだ。山ほど本やCDがあるんだろうと思ったが、それほど物はなかった。当然だ。彼の自宅は別にあるのだから。広くてシンプルなのに殺風景ではない、趣味の良い部屋だと思った。
     良い風じゃん、日当たりも良さそう、トマトでも育てれば? なんていい加減なことを言いながら不思議な気分になったのをよく覚えている。出会ったばかりの頃はずっと萬燈に怯えていた。今は……今はどうだろう? 怯えたって仕方がない相手だとは思う。怖い部分もあるし、可愛い部分もある。人間らしいな、と思うときも人間らしくないな、と思うときもある。まあだから、つまり、慣れたんだろう。慣れた比鷺はふかふかのソファに寝そべってテレビで洋画を見たりもした。自分が介入できない映像を二時間も見続けるのは大変だな、と思って、次はあまり使ってないゲーム機を持ち込んだ。萬燈と対戦して、勝ったり負けたりする。……まあ、トータルでは俺が勝ったけどね。
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