Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    かも🦆

    @mikamika__1111

    ビリグレ、フェイグレ中心。
    増えろ〜

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 17

    かも🦆

    ☆quiet follow

    「青空」(ビリグレ)

    お題【はじめて】【幸福】で参加させて頂きました〜!未来捏造含みます。
    🧁がはじめて🍭の目を見た日のお話。

    #ビリグレ
    bigotry

    同室の彼はいつもゴーグルを着けている。
    普段は鮮やかな髪の色と同じオレンジ色、ヒーロースーツに着替えると黄緑色のゴーグルに変わっていたりする。
    さらに、寝る時にはアイマスクを着ける徹底ぶりで、僕はその瞳にコンプレックスがあるのかなと思っていた。
    だから、案外あっさり彼の瞳を見ることが出来たあの時はとても驚いたんだ。






    「あ……」
    「キャー!グレイのえっち♡」
    「はわ…ご、ごめんね?」

    浴室にスマホを忘れたことに気づいて、取りに行くとお風呂上がりのビリーくんがそこに居た。
    白い肌がまだ少し赤く火照っていて、目のやり場に困っちゃったのは内緒。
    それよりも、僕はビリーくんの瞳に目がいってしまった。
    そこでハッとする。
    あんなに徹底して隠していたビリーくんの瞳を悪気は無いけど見てしまった。
    僕はビリーくんとは対照的に真っ青になった。

    「あぅ……」
    「グレイ?どうしたノ〜?」
    「その……ほんとに、ごめん…ゴーグル着けてないとこ、見ちゃって…」

    そんな僕の様子にすぐ気づいたビリーくんはいつものように気にかけてくれて、少し冷静になれた僕は改めて謝ることが出来た。
    恐る恐るビリーくんを見ると、ぽかんとした表情をしている。
    ゴーグルを外しているその表情は、いつもよりも分かりやすいものだ。
    そして少し経つと、大きな瞳を細めてこう僕に伝えた。

    「HAHA!オイラ、めちゃくちゃ目が嫌いだから〜とかで隠してるわけじゃないから気にしないでネ?」
    「へ……?」
    「ンー、気分的な問題かナ?これがないと落ち着かないから着けてるだけだヨ」

    だから安心して、と大好きな笑顔で言ってくれてとてもホッとした。
    ビリーくんの嫌がることはしたくなかったから。
    あと、もうひとつ。

    「ビリーくんの目、その…澄んだ青空みたいで綺麗だね」

    初めて見た瞳はとても綺麗だった。
    汚れを知らないような深い青色は、ビリーくんにぴったり。
    だから、こんな綺麗な瞳を嫌って隠しているという事実がなかったことに酷く安心したんだ。

    「…!ありがとう、グレイ」

    綺麗だと伝えたときのビリーくんの顔は今でも忘れられない。











    これが、はじめてゴーグルを外したビリーくんを見た日の話。
    懐かしいなぁ…と思い出し笑いをしたら目の前のビリーくんがそれに気づいちゃった。

    「グレイ〜?俺の話ちゃんと聞いてた?」
    「ふふ、ごめんね……?ちょっと昔のこと思い出してて…」
    「も〜、グレイのタキシードの話してるんだからちゃんと聞いててネ!俺の決めてる時は凄く真剣だったのに〜!!」

    少し怒られちゃったけど、グレイは白!絶対純白が似合うヨ〜とあの日と変わらない澄んだ青色の瞳をこちらに向けて、ニコニコしている彼はとても幸せそうだ。

    「ビリーくんは青色だから2人で並ぶと空みたいだね?」

    あの日から進んだ関係、手元には式場のパンフレットがあり、薬指には銀色の指輪がはめられている。
    こんな日が続きますように。
    ……あ、僕最初に少し違うことを言っちゃってたかな…?











    (同室の彼は、僕とふたりきりのとき以外いつもゴーグルを着けている。)
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💞💯👏💒💒💒💒💒☺☺👍💖🙏👏💍💍💒💒💒🙏🙏💖💒💒💒💒💒💒❤💒❤💒💒💒❤💒☺☺💒💒💒💒💒💒
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    かも🦆

    DOODLE寝ている彼とアイマスク (ビリグレ)

    昨日の特別配信2部のネタバレ?あり。
    付き合ってるビリグレです。
    ちょっと可愛らしいお話にしてみました。
    短いです。
    ゲーム内のボスを倒し、グレイは「ふぅ」と一息ついた。
    しばらく同じ体勢だった体は凝り固まっていたので、それを解すように体を伸ばし、関節の骨をぽきぽき鳴らす。
    時計を見ると、日を跨ぎ時刻は1時を指していた。

    「明日は…朝からパトロールか、寝なきゃ…」

    以前、寝不足で体調を崩してからは睡眠時間の確保に気を使うようになった。
    とはいえ、今日は少し遅くなってしまったなとグレイは心の中で小さな反省をした。
    このままネガティブな気持ちになってしまうのも良くない、とルームメイトであり恋人でもあるオレンジ髪の彼によく言われているため、気持ちを切り替えて、その彼に一言声をかけてから寝よう、と隣の整理整頓された部屋をちらっと見てみる。
    すると、彼は既にベッドに横たわっていた。
    いつもはこの時間でも起きていて、いそいそと情報集めをしているのだが。

    (今日は疲れちゃったのかな…)

    実を言うと、グレイはあまり彼、もといビリーの寝顔を見たことがなかった。
    もしかしてこれ、チャンスなのでは?とグレイの心の中に興味心がうずうずと湧いてしまった。
    そうとなれば、意外にも行動は早かった。
    そっと、ビリーを起こさな 1368