非処女の⛅️君が🦌君の筆おろしをする話(冒頭) 「平蔵!」
「相棒!久しぶりだね!稲妻に戻ってきてたんだ?」
久しぶりに稲妻の国を訪れた空は自分を相棒と呼んでくれている友、平蔵の元を訪れた。花見坂でおやつ休憩をしていた平蔵を見付け、今回も無事に会えた事を讃えてお互い腕を伸ばしてハイタッチをする。
「うん、遂さっき着いたばかりなんだ」
「なるほどね。長旅で疲れてるだろうし、今日は無理せずゆっくり休みなよ?」
平蔵は屋台の店主から持ち帰り用に包んで貰ったおやつを受け取り、夕刻であるにも関わらず奉行所へ戻ろうとする。その平蔵の姿に空の心は次第に元気が無くなっていくのがわかった。
「……平蔵、仕事忙しいの?」
「そうなんだよね〜僕は残業はしない主義なんだけど、今日は何だか奉行所内が立て込んでてね。仕方なく……」
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