はねた☆quiet followDONEあおいくんの介抱をする堀田さんにやきもちをやいた月島さんがトレーナー室で仕掛ける話。ほたつき。ぬるめですがちょっとその手の描写がなくもないのでRをつけています。首脳陣、土日祝返上たぶん夜も21時超えではたらきすぎなのでたまにはちょっと私用で帰ってほしい、プライベートを大事にしてほしいというきもちをこめました。 #aoas #ほたつき Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow はねたDOODLE月島コーチのジュニアから大宮時代までを見かけてきた女子サポの話。夢っぽいかしら、そうでもないかしらと思っています。 3534 はねたSPOILER本誌のさえじまさんとろみおさんにかっとなって書きました。ろみさえ。プリテンダー シーツのうえに片手を置けば、ベッドがキィと軋みを立てた。 明かりに慣れないらしい、のぞきこんださきの目は細められている。もとより険のある顔つきがそうするといっそうきつくなる。 剃り残しの眉を指で辿れば、眼差しが問うようにこちらを向いた。 夜も遅いというのに窓越しの景色は明るい。人工的につくりあげられた、とりどりの灯りが闇を滲ませる。 頬に手を添えれば、たがいの肌の色の違いがあきらかになる。自分にとってはあたりまえにすぎて何の思い入れもないそれを、髪を、目の色を、冴島はときおり妙に欲しがる。 指をシャツの裾にすべらせた。冴島は黙ってこちらの手つきを受け入れている。 電灯を消して待っていたのはそのためかと、察するほどにはもはやたがいの体に馴染んでいた。 758 はねたTRAINING青森戦のあとのあきやまくんとまきむらくんを書きました。明日への星 競技場の廊下にひと影を見た。 なんだと思い近寄ってみれば、そこに槙村が立っていた。 目があって、秋山は瞬く。 試合が終わって1時間ほどが経っていた。帰り支度を早々に済ませて、手洗いにいこうとロッカールームを出てきたところで槇村に出くわした。 あたりにほかにひとけはない。学校指定のジャージに厚手のコートを羽織り、槇村はひとりそこに立っていた。 よう、と言えば無言で肩をすくめられる。その顔は険しい。試合前に高杉が、槇村に声をかけようとして拒まれたと話していたのをふと思いだした。 二年まえに別れたときより、槇村の体格はずいぶんと分厚くなっている。昔の姿を一瞬そこに重ねかけて、秋山は眉根をあげる。中学生と高校生では何もかもが様変わりしているだろうし、それはきっと自分もおなじことだった。 3380 はねたTRAINING静岡合宿のみついくんとこぐれくん、両片思い未満。めくるめく僕らの出会い 夜の空気はすこし重い。 ひいやりとした風が水をふくんで湯あがりの髪にまとわりつく。 汗なのか、ぬぐい残しの水滴なのか、短く刈ったばかりの髪からしたたるものがある。肩にかけたタオルでそれを拭きつつ三井は合宿所の庭に出る。 盛りをすぎた紫陽花の茂み、そのまえに見知った姿があった。 薄闇のなかにぼんやりと白いTシャツが浮かぶ。木暮と呼べばふりかえる、その胸のあたりには妙なうさぎの柄があるからつい笑ってしまった。 「風邪引くぞ」 肩がけにしていたタオルを放り投げれば、木暮はひょいと左手でそれをつかむ。その手のひらは昔よりもずいぶんと器用になっていて、取り落とすかもしれないとしかけた心配を三井はそっとひっこめる。 2264 はねたDONE高校のころから福田さんの誕生日を素直に祝えない伊達さんの話。ほたつきは付き合っているがふくだては付き合っていません。イリュミナシオン 天井に朝の光が躍っている。 身じろぎすればシーツがかさりと乾いた音をたてた。 ベッド脇のキャビネットからスマートフォンを拾いあげる。画面を確かめ、七時かとひとりごちた。 目覚めたばかりだというのに体は鈍くきしみをあげている。 十月もなかばを過ぎ、エスぺリオンFCユースはABチームとも連戦に追われていた。そのためミーティングに下準備にと、このところ残業が続いている。 ゆうべも日付が変わるころになんとかベッドにもぐりこんだものの、カーテンは閉じきらずにいたらしい。レースの隙間からのぞく青空を、伊達は横たわったまま眺めた。 窓ガラスを通り抜けて、どこからか子どもの澄んだ声がする。おかあさーん、ごはんまだー。それに応えるようにかちゃかちゃと食器のぶつかりあう音がして、犬の吠え声、小鳥の囀りと、水曜日の朝はひたすら明るく賑やかだった。 7674 はねたTRAINING映画でン十年ぶりにSDに触れた身、新装再編版をぼちぼち読みはじめています。 体育館のとこであらためて三暮…となったので書きました。 10年後くらいの三暮。 これから6巻読みます。 楽しみです。冬の日 冬の匂いがする。 路地裏には枯葉が溜まって、そのうえに血の跡がこびりついていた。 救急車のサイレンが次第に遠くなっていく。野次馬のひとだかりは興奮もさめやらぬように、スーパーの袋をさげた女性が同年輩の女性にあれやこれやと顛末を語っている。すごかったのよ、不良同士の喧嘩でね、どっちも顔がぱんぱんに腫れて血だらけでさァ。きゃーと悲鳴をあげたのはどちらだったか、女性たちはひとしきり噂話に興じたのちじゃあねとなにごともなかったかのように別れていく。 かたわらで三井がへぇと感心したように肩をすくめた。 「最近のやつらは手厚いな、なんかあったらすぐ救急車呼んでもらえるのか」 「ふつうは救急車呼ばれるようなことなんてしないんだよ」 1908 related works はねたDONEあおいくんの介抱をする堀田さんにやきもちをやいた月島さんがトレーナー室で仕掛ける話。ほたつき。ぬるめですがちょっとその手の描写がなくもないのでRをつけています。首脳陣、土日祝返上たぶん夜も21時超えではたらきすぎなのでたまにはちょっと私用で帰ってほしい、プライベートを大事にしてほしいというきもちをこめました。 6225 はねたDONE高校のころから福田さんの誕生日を素直に祝えない伊達さんの話。ほたつきは付き合っているがふくだては付き合っていません。イリュミナシオン 天井に朝の光が躍っている。 身じろぎすればシーツがかさりと乾いた音をたてた。 ベッド脇のキャビネットからスマートフォンを拾いあげる。画面を確かめ、七時かとひとりごちた。 目覚めたばかりだというのに体は鈍くきしみをあげている。 十月もなかばを過ぎ、エスぺリオンFCユースはABチームとも連戦に追われていた。そのためミーティングに下準備にと、このところ残業が続いている。 ゆうべも日付が変わるころになんとかベッドにもぐりこんだものの、カーテンは閉じきらずにいたらしい。レースの隙間からのぞく青空を、伊達は横たわったまま眺めた。 窓ガラスを通り抜けて、どこからか子どもの澄んだ声がする。おかあさーん、ごはんまだー。それに応えるようにかちゃかちゃと食器のぶつかりあう音がして、犬の吠え声、小鳥の囀りと、水曜日の朝はひたすら明るく賑やかだった。 7674 はねたDONE志村さんが月島さんに迫るところを見た壬生さんがやきもきする話を書きました。ほたつき前提。あたみのじけん「月島コーチ、僕と熱海の宿で一夜をともにしていただけませんか」 いきなり耳に飛びこんできた声に、壬生は手にしたカメラをとり落としかけた。 おわ、とすんでのところでストラップをひっつかみ、どうにかこうにか高額備品と地面との衝突は免れる。ふうと深い息をつきつつ、さていったい何ごとかとあらためて声のした方角へと目を向けた。 秋も間近い時分、ユースの練習場はこどもたちの活気で賑わっている。AチームとBチーム、それぞれに切磋琢磨ししのぎを削り合う、その様は清々しくまさに青春と呼ぶにふさわしい。トップチームのむくつけき選手たちの撮影を終えたあとではいっそうに、青少年の爽やかさは目に眩しかった。 練習場の片隅、AB両チームともに見渡せる位置に陣取って、壬生はカメラを構えているところだった。トップチームとクラブユース、それぞれの練習風景をおさめS N Sにあげるのがちかごろ壬生の日課となっている。練習の光景や日常のちょっとしたひとコマなど、ものめずらしいのかサポーターの反応は上々だったから仕事のモチベーションもそこそこ高い。 4878 recommended works みやふTRAINING練習 みやふDONEkrbys*krk のつもりで描いたものkrkの微笑んでるか微笑んでないかギリギリの表情が大好きで、頬杖をつくとほっぺがムニってなって笑ってるように見えてほしいなと思って描いた そしてそんな顔したkrkを珍しがって写真撮ろうとするkrbysは「いる」と思う 説明が長くなってしまった… みやふDONE遠征のためすっごい早起きさせられた栗桐 みやふDONE桐木先輩、寒がりで冬はめちゃめちゃ着膨れてたらかわいいな みやふTRAINING桐木先輩の照れ顔ってこんな感じだといいな…… はねたTRAININGあくあしについて語る平さんと福田さんをかきました。きみはいいこ「阿久津がね」 平がそう言うのを、福田は黙って聞く。 空は晴れていた。寮舎に添い生えた木々が、風にさやかに揺れていた。 監督をまえにして、平はもう自分の話をすることはない。その顔はすっきりとして、けれどどこかにサッカーへの未練を残している。あるかなきかの、それを辿れなくなったなら自分は監督として終わりだなとそんなことを頭の隅で考えた。 「阿久津が寮に入ってきてしばらくして、フリールームにごきぶりが出たんですよ」 ごきぶり、と鸚鵡返しにすれば、平はハイとどこか得意げに笑う。苦手ですかと続けて聞かれたのは自分の顔がゆがんでいたせいかと、福田はつるりと頬をなでる。 「まあ、すきではないな」 「俺もです」 平は笑ってそう言った。 1969 はねたTRAININGaoasつきしまさんとだてさんが試合を観戦する話を書きました。リライト ピッチにいくつもの声が響いている。 空は晴れていた。青あおとしたそこに、ときおりちらりと鳥の影が落ちた。 市営陸上競技場の観客席最前列に月島はいる。かたわらには伊達がいて、さきほどからずっと無言でピッチを見据えている。 土曜日の昼だった。 ユースの遠征帰り、近場でかつての同僚と教え子の試合があると聞いて月島は伊達とふたり、チームと分かれてこの地まできた。福田は用事があるとかで、あいつらによろしくなーという言葉のみを餞別に寄越してきた。 スタンドの観客収容率はざっと見たところ二百人ほど、指定席はないからあちこちに立ち見が出ている。人気なんだねと言えば伊達がちいさく頷いた。五部リーグの上位を争う両クラブには、かつての日本代表やスター選手の姿もちらほらとある。 3325 はねたTRAINING飲み屋でくだを巻くふくださんとそれに付き合うだてさんを書きました。ふくだて。ハッピーエンド「つーきしまー」 呼ばわるさき、ふわふわとした髪がふりかえる。いちおうは上役を立ててくれるものか、事務仕事をする手がぴたりと止まった。 なんですかーとこちらに合わせるように間伸びした、その声に福田は盛大に顔をしかめてみせた。 「おまえ秋山の誕生日にテディベアやったってほんとか」 指導用ノートを丸め、とんとんと肩を叩くこちらに向かって月島は悪びれることなくにっこりとする。 「僕っていうか二年生みんなですけどねー。秋山くんのお誕生日にあげるもの何がいいかって高杉くんたちが相談し合ってたとこにたまたま通りがかったので、秋山くんドイツの代表GKとおんなじプレースタイルだし、あのGKといえばちいさいころおっきなテディベアと一緒に試合に出てたとか癇癪起こしてゴール放棄して代わりにそのテディベアにゴール守らせてたとか有名だから、あとテディベアかわいいし、あやかっていいかなって。僕は案を出しただけでお金は払ってませんよー、贔屓になっちゃうでしょ」 4019 はねたTRAININGおうちのことが終わったあとのあくつくんと、おうちのことを聞いてしまったという感じのあしとくんを書きました。誠実な詐欺師 制服の上着を脱げば、香の匂いがふいとくゆった。 母親の葬儀からしばらくが経つ。面倒がってクリーニングに出さずにいたものが、いまさらになって染みだした。 上着を椅子の背に放る。目測を誤ったか床に落ちる、それを叱言まじりに拾いあげる手ももはやない。床はゴミ箱でも箪笥でもないんだからなんでもかんでも置きっぱなしにするなよという、声ばかりが耳の底に残っている。いもしないものに従うのは癪だったけれども、なんとはなしおさまりが悪くなって阿久津は上着をハンガーにかけた。 二段ベッドと机がふたつ、あとはモニターがあるきりの簡素な部屋だった。ベッドも机も自分がひとつ使うばかりで、かつてあったひとの気配はほとんど失われている。そのくせたった一日きりの香の匂いがいつまでもこびりつくのだから妙なものだった。 4398