無題イシス
現在の時刻、AM4:00。随分と早いがショートスリーパーの自分からすれば十分だった。ソファーから立ち上がり、空のペットボトルに水を汲めば、気まぐれに窓から雑草に水をやってみる。当然ながら気分など晴れる訳もなく、3分の1ほど残った水を持って自室へと向かう。そこでは昨夜、なんの前触れもなく泊まりに来たと家に上がり込んだ馬鹿が安心しきった顔で眠っていた。その頬に手をやり、こちらを向かせれば長みまつ毛が頬に影を落とす。そのまま、そっと顎を持ち上げて鼻から水を流し込めば死にそうな声を上げたのち、涙目になってこちらを見あげた。
「うっ…げほっ、あ、シス……」
「おはよう( ͡ ͜ ͡ )」
「あ、うん!おはよう!(˶' ᵕ ' ˶)」
3606