二人なりの正解を「はー…………」
ため息混じりの声がポルコの口から漏れる。テーブルに突っ伏し、横に置かれたコーヒーにも手をつけないままだ。
「十二回目〜。もうポッコ、さっきからずっとそんなじゃん」
ピークが紙に線を引きながら呆れたように笑った。どうやらポルコのため息の数を数えているらしい。
「だってお前、アレ聞いて平然としてられるか?」
遡る事三十分前。ポルコはピークに、ライナーと恋人になった事を報告しに来ていた。良かったねぇと祝われていたところに、ちょうどライナーもやって来たのだ。
「あ、ライナー、ポルコと付き合う事になったんでしょ?ライナーが誰かと付き合うだなんてちょっと意外だけど、おめでとう〜」
「ああ。まあ恋人になればガリアードも、何の口実もなく俺とセックスできて都合が良いだろうと思ってな」
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