【kkt夢】仕事で疲れ切った夢主を甘やかし、途中からちょっとエッチなこともする 月、火、水、木、金、の疲れが、地層のように体に溜まる。もちろん頭にも溜まっているようで、さっきからぼーっとしてばかりで、夢子はいっこうにソファから動けなかった。二十二時半に帰宅してから、三十分は経とうとしていた。やらなきゃいけないことはいっぱいある。夕飯、お風呂、それとできたら、今日忙しくてやり損ねた些末な仕事を少し。
けれど、体が鉛のように重いのだ。せめて眠気を吹き飛ばそうと首を左右に数度ふるが、あまり効果はなかった。
「おうおう、お疲れさんだなー」
同棲して二年になる恋人の菊田杢太郎が、ソファの左隣にすらりと長い脚を投げ出して座る。その腿を覆う柔らかいスウェット生地が、悪魔的な魅力を放っていた。そこで寝たい。どうしても寝たい。膝枕の誘惑に負けた夢子が倒れ込もうとすると、菊田ががっしりした腕でそれを止める。
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