俺にまかせて!「ミスターー!!」
「え」
ほこほこの体で脱衣所から出てきたミスタに、勢いよく突進してきたブロンズヘアー。分厚くて硬い胸板に頬が押され、思わず「ぐえ」と声が出る。その衝撃で、髪から滴っていた水滴がカーペットに染みを作った。
「び、びっくりした…なんだよルカ!」
「ミスタ出てくるの待ってた!」
「は?」
風呂出たあとなんか約束してたっけ…?と記憶を探るも、全くそんな覚えはない。一方で、ミスタの肩をガッシリと掴んでいるルカの目はこれでもかというほどキラキラしていた。逆に怖い。これからなにが待っているというんだ。
「ふふ、さっきの配信で言ってたやつかな?」
ソファで本を読んでいたらしいアイクが、顔だけこちらに向けてくすくすと笑う。配信?なんのことだ?
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