黄飛虎と一緒にパンケーキ作る(そして黒猫パンケーキ歌わせる)話③ 二人はこの後同じ工程を何度か繰り返し、人数分のパンケーキを作り終えた。
「これで完成だな。」
むふふ、とドヤ顔になる立香。
「パンケーキと同じくらい甘いですね。これはあくまで土台ですよ。ど、だ、い。」
「土台?他にも何かあるのか?」
立香はよくぞ聞いてくれました!と、いそいそ用意する。
「実はクリームと果物もあるんですよ。これを添えれば完成です!」
立香が用意したのは、籠いっぱいの果物と、ホイップクリームとチョコスプレー。
「これはまた、甘いものばかりだな。」
「パンケーキはこれがないと面白くないですから。」
立香は試しに自分の分のパンケーキにホイップクリームをかけた。シューと小気味よい音が厨房に響き、とぐろを巻くように一回転すると、パンケーキの表面があっという間に真っ白になった。続いてチョコスプレーをかけると、今度はカラフルポップな仕上がりになった。ついでに果物の中から、シロップがしみこんでいるチェリーをおひとつ、のせた。
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