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    Rthathatha

    @Rthathatha

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    Rthathatha

    DONETwitter診断メーカー「こんな書き出しで書いてみて(https://shindanmaker.com/606128)」より、『佐藤あるの寂衢で「吐き出した息は白く、儚く消えていった。」から始まる小説はどうですか?』です!
    ☕️舞台受肉記念日&昨日自分の誕生日だったので誕生日のお話です。
    今日はきみの吐き出した息は白く、儚く消えていった。
    すっかり寒くなったなぁと衢は改めてマフラーを巻き直す。背中のランドセルの留め具がカチャカチャと揺れるのを聞きながら小学校の校門を出た。
    今日は、衢の十回目の誕生日だ。

    今日はきみの
    両親が亡くなって、寂雷と一緒に暮らし始めてから迎えるはじめての誕生日だった。ついに二桁の年齢である。大人の仲間入りをしたようで、どこか自分がそわそわとしているのを衢は感じていた。
    けれどおそらく今日もいつも通りの一日で終わるだろうな、と衢は確信していた。なぜなら今日が自分の誕生日であるということを特別、寂雷には伝えていないからだ。
    伝えていない理由は、単にそういう話にならなかったから。もうひとつ付け加えるなら、これ以上負担になりたくなかったからだ。伝えるということは、祝ってもらいたいということ。ただでさえ衢はまだ子どもで、忙しい寂雷のお世話になってばかりだ。誕生日だと伝えることで、寂雷の思考の邪魔をしたくなかった。
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