都合の良い愛の話(リハビリ)徐々に煮える湯の中で、緩やかに死を待っているような日々だった。
ライルが死んだ、と聞いたのはライルに別れを告げられた翌日の事。
別に、記念日の事を忘れていた訳じゃなかった。ただ、日付を1日間違えて覚えていただけだ。……流石にマズいと思ったし、サイテーなことしちゃったなって反省もした。
どうやって謝ろうとか、どうしたら話せるかとか、どうやってスキを伝えようかとか、考えて……考えて、考えて、どんだけ拒否されても沢山通おうって、今まで沢山ライルに貰った以上に沢山スキを贈ろうって、そう思ってた。
……まあ、今思えばそれもすげー甘い考えだって分かるけど……でも、ほんとに。ほんとにオレはね、ライルが好きなの。ライルがオレのこと好きじゃなくなっても離せないくらいに、大好きで……
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