サリア×サイレンス現パロ離婚後別居if~都合よすぎ創作同僚モブを添えて~ 肌寒くなってきたこの頃の陽気に、日もとっぷりと暮れた時間に素敵な眺めとは言い難いバルコニー席でディナーをとる客はあまりいない。多少開放的な気分で他人に聞かれたくない話題をするには丁度良い
「……ふぅー…」
椅子にもたれ掛かりながら、普段は吸わない葉巻を嗜んでいる。しばらくそうしていると、若い女性が向かいの椅子に腰かけた
「すみません、サリア。待ちましたか?」
「いや、私が勝手に早く来て席を取っただけだ。会社からも近いのだから、気にしなくていい」
彼女は料理を注文しようとウエイターを呼び、私も同じメニューを頼む
「あたしがお誘いしたはずなのに、わざわざありがとうございます」
「問題ない」
葉巻の火を消して灰皿に置き、
3841