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    n_m3y8m0

    @i1z2u1i

    SD垢/リョ右固定左雑食

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    n_m3y8m0

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    深リョSS
    (sideリョ)

    深サイド先に出すか悩んだけどリョサイド書いてたらリョがどんどん可愛くなるもんだからこっち先に出しちゃった。リョかわいいね…好きだよ…ごめんお前には深がいるよな…でも気持ちだけでも知っていて欲しかったんだ…ハァハァ

    #深リョ

    冬、二人 雪が降り、ほんのりと街が白く彩られた一月の終わり。日も落ちかけ、刺すような夕風に、手先の感覚が鈍くなる。

    「関東の寒さも馬鹿にならない、ぴょん」
    「深津サン、長いこと東北だって聞いてたから平気だとばかり」
    「宮城よりは慣れてるぴょん」
    「まぁ、雪なんて滅多に見ないからな…」

     通勤カバンを手に一点を見詰め歩く人、大きなエコバッグをぶら下げた人、道行く人はみな早足で帰路へとつく。その中で、ゆっくりと一歩一歩踏み締めるように歩く二人の姿は、どこか歯痒く初々しいカップルのようにも見えた。ゆっくりと歩みを進めようが、進んでいる限り終点には近付いてしまう。

    「今日一日、付き合ってもらってすんません。最近忙しそうだったのに」
    「用事も済んで一石二鳥ぴょん。」
    「それならよかったスけど」

     全身柚子湯に浸かった時のようにむず痒くなる会話のテンポ、空気感。お互いに目を合わせることもなく、言葉を交わす。
     今日一日一緒にいたとは言っても、後日予定されている合同強化練習の買い出しの雑用をリョータが任されて、たまたまこの日がオフだった相手校の深津が荷物持ちに駆り出された結果だ。この人選をした先輩がサムズアップした兎のスタンプを送ってきたことが思い返される。きっと距離を縮めて来いと背中を思いっきり殴ってくれたのだろうが、もちろん、何もない。隣を歩くだけで精一杯だ。こんな仔兎に何が出来よう。

    「宮城は明日も練習あるだろ、解散するか。」

     昼に落ち合った駅を背に、寒さで鼻を赤らめた深津がチラリとこちらに視線を送る。
     もう帰ってしまってもいいのか、いやでも深津サンは早く帰りたがっているかもしれないし、無理やり引き留めるのも忍びない。しかもなんて言って引き留めればいいのかすら分からない。まだ帰りたくないだなんて普段ならそもそも思わないし、思ったとしても近所のコートなり夕飯前のラーメンなりに連れ込めば良いだけだ。憧れた想い人を前にそんなに切り込んでいけるものか。


    「…っ、深津さん!!」

     円陣の掛け声並みの大きい声が出てしまい、耳の先が赤くなっているだろうことが分かる。
     呼び止めたのは頑張った、勇気あった。この後はどうするんだ。告白十連敗のオレにテクニックなんて一つも無い。

    「え、と、あー…」

     意味のない音を発し、俯いてしまう。視線を上げなくても深津がこちらをじっと見ているのを感じる。情けない。今しかない、今しかないことは分かってる。今日この機会が滅多に作ることができない事も、すんなりこの気持ちを受け止めて、親身になって考えてくれていた先輩や後輩のことも、このまま帰したくないと思っている自分のことも。
     全て分かっている。

     よし、と意を決し視線を上げるとやはりこちらを見ていた深津と視線が合う。


    「その、…あー、…もうちょっと、歩きません?」


     一瞬目を見開き、何かを言いたそうに口元を動かしたと思ったら突然、苦しいほどに抱き締められた。
     じわじわと伝わってくる体温に顔が火照る。

    「深津さ、ん」

    「大丈夫、皆こうしてるから目立ってないぴょん」

     そんなわけあるか、丸め込むにしてももっとあるだろう。
     ただただ恥ずかしくて、放してほしくて、でも放されたくなくて頭がのぼせてくる。後頭部ごと抱きしめられているせいで周りの状況もわからない。



     ――わからないなら、いっか。

     恐る恐る背中に手をまわし、寒そうな首元に鼻を押し当てた。
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    n_m3y8m0

    MOURNING深リョSS

    自分と同じだけ愛して欲しいリョとリョ以外は正直どうでも良い深
    リョは本当にオレのこと好き?って常に思ってるし深はお前以外はどうでも良いピョンって常に思ってる
    バレンタインナイト ガチャリとドアが開き、鍵を閉める音が響く。二十一時、多くの働く社会人が少しの残業を終え、疲れた身体を引きずり家に着く時間だろう。

    「ただいま」

     人生のモラトリアム最終年次であるリョータの最近のルーティンは、夕食を済ませた後からレポートを始め、仕事から帰宅する深津に合わせて切り上げ同じ床につくことである。特にそう決めたわけではないのだが、気付けば当たり前のようにそうなっていた。
     点いたままのパソコンを放置し、いつものように玄関まで出迎えると、少しくたびれた顔色の恋人が、ぬべとした無表情で腕を広げている。

    「おかえり」

     最近更に鍛えられた身体に腕を回し、少し背伸びをして耳の後ろに唇を落とす。首元に擦り寄り、ばれないように静かに耳後で息を深く吸えば、嗅ぎ慣れた肌の匂いが肺いっぱいに広がり、じんわりと腹の奥が痺れ熱を感じる。リョータが流れるように耳朶をはめば、深津はぴくと肩を揺らしリョータを抱く腕をきつく締めた。
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