落ちないはずない!それは一目惚れだった。
今までバスケに全てを捧げた17年間。
君のプレイをする姿をみた時頭に雷が落ちたような感覚だった。
湘北戦の対策を練るためにジッと見つめる画面。
一際背が小さくだからと言ってそのハンデをもろともしないドリブルと鋭いパスそして周りを見る力に関心した。
同じ二年…
開会式後先輩や後輩とふざけたり、笑い合っている姿を偶然見つけた。
背の高い先輩後輩の中にいる姿は画面の中でみた時よりも何倍も小さく見えた。
そしてチームメイトの中で楽しそうに笑う姿に
思わず「可愛い…」と思った。
オレはそこそこいや先輩が妬むほどモテる…
だから何故か根拠のない自信があった。
「絶対に落として見せる」と
カッコいい姿を見せれば誰だって落ちる。
だがその作戦は見事に打ちのめされた
まさかのオレたち山王が負けるなんて
落ち込んださ負けを知らないオレだ…
あんなに泣いたことなんてなかったよ…
でもそれ以上に君の目の前で負けることが悔しかった
もみくちゃにされながらチームで喜び合う姿をそっと見つめる。
もっと強くなって君を奪いにいく
そう心に誓った…
「ねぇ…」
インターハイの閉会式後オレは目的の人物を見つけ思わず声をかけた。
でも、振り向いたのは目的の人物を囲うように歩く先輩と後輩だった。
うん…用があるのはあなたたちじゃないですよね…でもそんなこと言える訳がないため一応
「すみません…急に呼び止めて…」
何だよと今にも詰めよって来そう3Pが上手い人切れ長の目でジッとオレを睨んでくる流川…
はぁ…そんなにオレって悪者ですか?
いいじゃないですか?あなたたちはオレたち王者山王を破ったですか…まぁまさか二回戦でぼろ負けするとは思いませんでしがね…
と心の内はそっとしまい、
「あの…宮城リョータさん…」
「ん?何?」
ようやく振り向いてくれた思い人にテンションが上がるのを必死な抑える。戦ってる時も思ったけどやっぱり可愛い…
「何だよ?宮城になんか用か?」
宮城リョータをオレから遮るように立つ3Pの上手い人…だから用があるのはあなたじゃないですよ…
ふぅ…と息を吐く。
落ち着け自分…
「これ…」
オレは紙切れを一枚宮城リョータの前に差し出す?
きっと宮城リョータの頭の上には?マークが浮かんでいる。
なかなか受けとなら宮城リョータしかも
後ろから「沢北何してるだ、帰るぞ…」
とまさかのタイミングで呼ばれてしまった。
っちと空気呼んで下さいよと思わず舌打ちしたくなるのを我慢し…
「これ…」
オレは宮城リョータの腕を無理やり取り手にその紙切れを握らせる
「…連絡待ってますで…」
っと言ってチームメイトの中に戻る
去り際に見たのポカンとした宮城リョータの顔とオレを睨む湘北のメンバーだった。
こんなことして落ちない女子はいない何故か根拠ない自身に胸を踊らせるのだった。
それから宮城リョータから連絡が来たの3日後だった。
オレに落ちるのも時間の問題かなぁ…
なんて期待を膨らませ今日も練習に励む
もう絶対に負けないように…