無間地獄で博麗の巫女が死んだ世界線何も無い…と言うと嘘になるが、ほぼ何も無いに等しい無間地獄に紅い液体が残った。
「あーぁ、激しくやってくれちゃってさ」
死神はそうため息をついた。「また四季様に叱られるじゃないかい」とぶつくさ呟いて。
鬼の半分はけらけらと笑っていた。
「あー楽しかった。まぁまぁ骨のある奴だったし、いい運動になった」
そう嬉しそうに言った。死神はまたため息一つ。呆れたと言わんばかりの表情を浮かべ。
「なぁそうだろう?相棒」
鬼の半分はそう言って紅い液体の付いた肉の塊を見つめているもう一人の鬼に呼びかけた。
「…まぁ、お前は結局本能には抗えなかったって事だよ。仕方がない」
死神はそう言った。その声は届いたのだろうか。そう心配そうにすると、その鬼はふらつき、倒れかけた。
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