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    ももッタリー

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    ももッタリー

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    発情期ヤニエナ【エナ目線】(自分のこの体質が嫌だ)
    声は枯れ果て、涙を流しながら目覚めた。
    苦しい、空気が薄く感じる。
    はぁはぁと空気を求め思わず手を伸ばすと、抱き寄せられた。
    苦い匂いがした。


    「今日の構成はヴァリアブルとリッター…カンスト出来る気がする、いや、絶対する」
    オオモノの気配を常に感じてあまり寝れなかったが、枕元のカフェイン錠剤を飲み、いつもの様に出掛ける準備をする。
    チリッ
    少し身体の中に違和感を感じる。
    「いや、気のせいだし。カンスト出来る構成だから、気のせいだ」
    と謎に自信満々に自分に言い聞かせ、家を出た。
    この時に気付いていれば……後に後悔することになるとは思わずに。

    この世界には、約100人に1人の割合で発情期を迎えるイカタコがいる。
    その症状の大きさは様々で、少しもやっとするタイプから周りに影響を与える程の発情をする者もいる。
    症状の重いイカタコは、強い甘い匂いを発し、周りの者を誘惑する。
    バンカラでは「発情する方が悪い」とされ、そういうイカタコは性的に襲われても仕方がない、という風潮がある。
    エナは、他に類を見ない程の発情レベルだった。
    昔、まだ症状が軽い時に襲われかけてから予兆を感じたら家に引きこもるようにしていた。
    でも年月を追うごとに段々と発情が激しくなり、家族にも影響を与えることから部屋から出ることすら禁止された。

    でも、予兆に気付かず出掛けてしまったことがあった。
    段々意識が朦朧とし、目が覚めたら数人の男に囲まれ、体液が太ももを伝い落ちていたことも多々あった。
    怖かった、そんなことが起きる度に慣れることはなく、怖かった。


    ヘリが丁度目的地に着く頃に違和感が大きくなってきた。
    (あ、来た…)
    下半身がジンジンと熱くなり始め、エナは自覚した。
    発情が来た、と。
    気付いたら早い。
    バイト着の下で擦れる乳首がむず痒くなり、今すぐ掻きむしりたくなる。
    ヘリの振動で下半身が擦れ、勃起していくのがわかる。
    触りたくて触りたくてたまらず、何とか刺激を逃すために体勢を変えた。
    もちろん、治まらない。
    辺りに甘い匂いがしてきた気がする。
    自分の発する匂いが。
    隣に座っていたモブが振り向く。
    「もしかして君は……」
    いつもの感情の読めない顔をして見つめてくる。
    「ヘリが着きました」
    運転手の声でモブは前に向き直った。
    (バレ…た?)
    冷や汗が出る。
    が、更に身体が熱くなり全身が何かの衝動に駆られ泣きそうになり、モブに気付かれたかも、ということは気にならなくなった。
    ゆっくりとヘリを降りたところで意識を手放した。

    「や、やめっ、あっ、あ…」
    規則正しい振動が身体を貫く。
    いつから繋がっているのだろうか。
    自分のアナルがべたべたに濡れて、美味しそうにそれを咥えているのがわかる。
    形が馴染んでいて、1回毎に脳を直撃するような快楽に襲われる。
    あまりにも気持ち良くて。
    抱きしめている赤いゲソの男を強く抱きしめ返した。
    「あ、あ…む、むり…イく」
    その言葉に答えるかのように、激しい突きがくる。
    一際強い刺激がきて、目の前が真っ白になった。
    何度達したのだろう、透明な液が少しだけでた。
    しがみついて肩で息をしていると、身体から離され、キスをされた。
    歯茎をじっとり舐められ、唾液を流し込まれる。
    (苦い……)
    その刺激で意識が朦朧としながらそんなことを考え、また快楽の波に落ちていった。
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