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    asoso9353

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    asoso9353

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    Re:START(CPなし)
    最終回視聴後
    花シンバースかと思いきや、すこしふしぎな謎時空
    特にCPはありませんが、イサルイ(イサスミ)工場の作品なので風味はあります
    お花屋さんのイサは不思議な夢を見て──という話。こんな世界もあっていいかなくらいのお話。雰囲気で読んでいただけると…

    Re:START(CPなし) これは夢──そんな風に夢と自覚することは稀なのだが、確かに、今、自分は夢の世界にいる。
     だってここは見たことがない場所で、周りは火の海で、目の前には見たことがないロボットが倒れてて、その運転席から逃げ出すことが出来ない女性パイロットが、昔馴染みのヒビキで、
    『逃げてイサミ! あいつらまた撃ってくる、その前に、早く!』
     彼女は必死に自分に訴える。あいつら? と思って顔を上げると、こちらも見たことがないロボットが大軍勢で襲ってきている。撃ってくるのか、と思った瞬間、その手が眩しく光った。本能的に目を閉じ身構えた瞬間、強烈な爆風を感じた。が、それは直接自分の身体で感じたのではなく、目の前にまるで衝立が出来て守られたたかのようで、不思議に思って目を開けると、何かが、自分を庇うように立っていた。
    (ロボット──?)
     自分を庇うように立っていたそれは、大きなロボットだった。それは振り向きざまに、
    『待たせたな、イサミ!』
     自分に向かって言い放った。

    ***

    「イサミ!」
     突然肩を揺さぶられ、イサミはハッと意識を取り戻した。視界には映ったのは金髪のイケメンで、心配そうな表情でこちらを伺っている。こいつはウチの常連客の……。
    「スミス……俺……?」
    「ちっとも起きないから心配したぞ。疲れているんじゃないか?」
    「ああ……そうかもしれない」
     そうだ、ここは俺の店――ブレイフラワーという名前の花屋だ。もう夜で、閉店時間が近い。この金髪イケメン──スミスはウチにちょくちょく足を運ぶ客の1人だ。
    『イサミ! 大丈夫か?』
     スミスとは別の機械音声も自分を心配する声を上げる。こいつは店の諸々の管理をしているブレイバーンといって、見た目は小さな人形みたいだが、れっきとした高性能のAIが搭載されたロボットだ。ブレイバーンはイサミの肩口に乗り上げ、そこで簡単なバイタルチェックを行う。
    『ルイス・スミスの言う通り、キミは少し疲れている。あらかた店の片づけは終わっているから、少し休むといい』
    「じゃあ、残ってる仕事は、俺が手伝おう」
     ブレイバーンとスミスの話を聞き、イサミは2人?の厚意に甘えることにした。
    「悪いなブレイバーン、スミス。頼む」
     ブレイバーンの指示の元、スミスが手際よく残りの片づけを行う。あらかた終わっているというブレイバーンの言葉通り、作業はあっという間に完了した。
    『では私は自分の仕事をする。ルイス・スミス。最後の戸締りは任せたぞ』
    「ああ。任された」
     ブレイバーンが奥へ引っ込んで行ったのを見送って、イサミはスミスに礼を述べる。
    「助かったよスミス」
    「お安い御用だよ。でも本当に、ブレイバーンの言う通り早く休んだ方がいい」
    「ああ……」
     イサミが口ごもった様子を見て、スミスは帰り支度をしていた手を止める。こんな状態のイサミを放っておくことなど出来ない性分なのだ。
    「何か心配事かい?」
    「いや……大したことじゃない。変な夢を、見て」
    「夢?」
     変な夢を見たから調子が悪い、などと大の大人が言うセリフではない。イサミはそう思ったがスミスは真面目な表情でイサミの言葉を受け止めた。
    「変、とは具体的にどんな風に?」
    「いや、どこか見知らぬ場所で、ロボットの大群に襲われてて──ヒビキが逃げられなくて、俺に早く逃げろって必死な声で言うんだ。でも俺はあいつを見捨てて逃げられなくて、そうしていると敵の攻撃が迫ってきて、ダメかと思ったら──」
    「思ったら?」
    「なんか、でかいロボットが俺を助けてくれて──そういやあいつ、なんかブレイバーンに似てたような」
     話しながらイサミはスミスの反応を伺った。こいつは外面はこんなイケメンだが、内面は生粋の特撮・ロボオタクだ。今の夢の話を聞いたら変な風に食いついてくるんじゃないかと少しイサミは警戒したが、スミスは爽やかな笑顔を浮かべた。
    「素敵な『夢』だね。まるでヒーローの物語みたいだ」
     立っていたスミスが手を伸ばし、座っていたイサミの額に触れる。イサミはスミスの手の温もりを感じた。
    「だけどキミには、その『夢』は、これ以上見て欲しくない、な」
    「え──?」
     スミスの手がイサミの視界を覆い隠す。その瞬間、イサミは強烈な眠気に襲われた。目を開けていられない。
    「おやすみ、イサミ」
     スミスの声に促されるように、イサミは意識を失った。

    ***

     意識を失ったイサミを抱きかかえ、スミスは奥にいるブレイバーンの元へやってきた。スミスはブレイバーンの側にある布団にイサミを寝かせてやる。その様子を見て、ブレイバーンはスミスに確認する。
    『またあの夢を見たのか、イサミは』
    「ああ。もう限界かもしれない。間もなくあちらの世界の扉が開いてしまいそうだ」
     突如、デスドライヴズが地球に侵攻してきて、それと戦うために、巨大なロボット──ブレイバーンに乗るイサミのことを案じ、スミスとブレイバーンは同時に溜息を吐いた。
     かつて世界を救えず、何度も何度もその度にやり直しをしてきた結果、イサミの心も身体もボロボロになってしまった。
     彼にしばしの休息を、とスミスとブレイバーンは共謀してこの平和な世界――イサミが花屋を営む世界という虚構を創り上げ、彼を休ませることにしたのだが、所詮は虚構。長く維持できるものではない。
    「──また、イサミを辛い目に合わせることになる──」
     スミスは悲痛な面持ちで意識を失っているイサミの頬を撫でた。あの世界の敵に対抗するにはブレイバーンの力は必須で、ブレイバーンが真の力を発揮するにはイサミの存在が必須だ。どうあっても彼には戦いに直面してもらうしかない。
    「すまないイサミ。でも、必ず俺が、俺たちが力になるから──」
     ブレイバーンが小さな手でイサミの手に触れる。 
    『今度こそ、俺たちで世界を救おう。俺──私たちはイサミのために戦うんだ』
    「ああ。じゃあ、扉を開くぞ」
     スミスが目を閉じ、もう一度開くと、その瞳がブルーからグリーンに変化していた。己に宿る淫蕩のデスドライヴズ・クーヌスの力を呼び覚ます。
    「今度こそ、すべてのデスドライヴズに、彼らの望む死を与えるために──ヴェルム・ヴィータの元へ辿り着けるように」
     さあ、戦いを、再び始めよう。
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    asoso9353

    DONE再び並行世界へ(CPなし)
    最終回視聴後
    スパロボDD時空
    本編10話後、最終決戦の地に赴く彼らが再びスパロボDD時空へ飛ばされたらIF話
    前半ディーダリオン、後半クロムクロと絡むのは完全な趣味(声ネタ)です
    再び並行世界へ(CPなし) ハワイにいるデスドライヴズの元に向かって海上を飛んでいるブレイバーンとスペルビアは、嫌な気配──胸騒ぎのようなものを感じて動きを止めた。急に止まったため、イサミとルルは同じタイミングで外に向かって問い掛ける。
    「何かあったのか、ブレイバーン!」
    「オジサマ! どうしたの?」
     問われたブレイバーンとスペルビアは顔を見合わせた。この嫌な気配は記憶にある。
    『これ、は──?』
     ブレイバーンとスペルビアが上を見上げると、見覚えのある光の玉がどんどん大きくなっていく。イサミもそれを見て思わず叫ぶ。
    「っ、まさかあの時と同じ……」
    『間違いない、『ゲート』だ!』
     以前、イサミ達が日本に上陸した際にも、同じようにあの光に包まれて、ブレイバーン曰く『並行世界』の日本へと飛ばされたのだ。それと同じ現象が今まさに起こっている。ゲートの出現は予測不能かつ突然なことで、遭遇してしまったら逃れる術がない。前回同様、イサミ達は為す術もなく眩い光に包まれ、そして次の瞬間には、大森林の只中に立っていた。ブレイバーンとスペルビアは同じ場所に放り出されたようだ。見知らぬ世界で離れ離れになることがなく、イサミは安堵した。
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    asoso9353

    MOURNING3人で一緒に(イサルイルル家族)

    最終回視聴後
    本編終了後のイサルイ(イサスミ)というよりはイサルイルル家族小話
    別の話の導入として書いてたんですが、なかなかエッな展開に持って行けず断念したので供養
    「3人と見守る周りの人」っていうシチュは大好物なので何度だって書きたい

    スミは軍人思考+自己肯定低い系 ブレバンが使ってたハック機能やらクー様が使ってた空間転移も使える設定(ほぼ使わない
    3人で一緒に(イサルイルル家族)「だいぶ身体の調子も戻ってきたようだし、そろそろ通常食にしても大丈夫でしょう」
     ニーナ・コワルスキー中尉がカルテを眺めながらルイス・スミス中尉に本日の診断結果を話す。スミスの体調の経過はすこぶる良好だ。スミス本人はもちろんだが、一緒に聞いていてたイサミ・アオ3尉もルルも喜びを隠せない。3人で喜び合うその様子はどう見ても家族だ。ニーナは微笑ましい気持ちで3人に話しを続ける。
    「もうちょっとしたら、今の特別病棟から出られると思うわ」
    「あの、それでしたら1つ相談があるのですが」
     手を挙げたのはスミス本人ではなく、イサミだった。イサミは真面目な表情でニーナに質問した。
    「もう少し広い病室はありませんか?」
     診察結果ではなく、病室の広さについて質問されるとは予想外の出来事で、ニーナはイサミに問い返した。
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    asoso9353

    DONE叶うなら、ずっと一緒に(イサルイ)

    最終回視聴後
    本編終了後のイサルイ(イサスミ)で、8話前からすでに出来上がって経験済みな設定(謎時空)
    離れようとするルイとそれを止めるイサとルル
    みんなで幸せになってほしい(願望)
    できればイサとルイとルルは本編後も一緒にいてほしいですが果たして
    追い込まれたら変な風に振り切れるのはイサの方だと思っています
    叶うなら、ずっと一緒に(イサルイ) デスドライヴズとの戦いが終わった後、奇跡的に生還を果たしたスミスとの再会を喜ぶイサミとルルだったが、それからすぐにスミスはATFの上層部の手によって連れて行かれてしまった。状況から考えて、メティカルチェックを受けさせられているのだろうということは想像に難くなかった(ルルがスミスに助けられた時もそうだった)。
     しかしほどなくルルがスミスに会いたいと涙ながらに訴えて来て、イサミはひとまず直属の上司に質問に行った。実際、イサミ自身も我慢の限界だった。いくらメディカルチェックをしているとは言え、全く面会が出来ないというのが納得できない。
     不機嫌さを全く隠さずにイサミがサタケに質問をするが、上司も全く状況が分からないという。
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    asoso9353

    DONEあなたに感謝の言葉を(CPなし)
    最終回視聴後
    本編終了後
    特にCPはありませんが、イサルイ工場の作品なので風味はあります
    戦い終わったあと、生還したルイって普通に考えると不審じゃないかい?と思い前半はちょっとだけ不穏。でもあの世界の倫理観はそんなにおかしくないので、このくらいはやってほしいなという気持ちを込めて
    ルイはクー様の能力全部引き継いでたらいいなぁと思ってます(緑目だからあるよね)
    あなたに感謝の言葉を(CPなし) デスドライヴズとの戦場に駆け付けたATFの面々は、TSに乗っていた者が真っ先にその場に到着した。イサミ・ルルに加えて戦死したはずのスミスまでその場にいて、驚きと喜びで迎えられた。3人は大きめなタオルをもらい、とりあえずはそれを身に着けた。
     イサミもルルもスミスの側を離れなかったが、ATFのハイデマリー少将達が近づいてきたのが見えると、スミスはルルの手を自分の身体から離した。途端にルルが不安げな顔になる。
    「スミス? どうしたの?」
    「ルル。キミはイサミと一緒に戻るんだ。イサミ、ルルのことをよろしく頼む」
     子供のことを頼むような口調で、スミスはイサミにルルのことを託す。ルルは本能的にスミスが自分から離れることを察し、恐怖した。
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