だから、耳元に顔を寄せて吹き込んだ。
「オレのこと、まだ好きだよね?」
「あっ、う、あ、んん♡」
ぎりぎりまで抜いていたペニスを押し戻していくと、聖川の腰がびくんと震えて、ナカがきゅうきゅうに纏わりついてくる。
「ほら」
「やだ♡、あっ♡こ、なっ、ゆっくり、なの……っ♡」
「好きって言わないと、ずっとゆっくりのままだよ」
「~っ♡あぁ、っう♡♡」
聖川の好きなお腹側のところを狙ってねっとりと擦り上げる。ますますその表情が蕩けて、だらしないことに口の端から唾液が垂れていた。
「ん、早く認めて」
「、ん♡」
それでも聖川は首を横に振って、唇を強く噛み締めた。どうやら意地でも言いたくないらしい。
「……ふぅん?」
聖川のカラダはこんなに素直に認めてその先を欲しているのに。その証拠に、襞がいつもより敏感に痙攣しているのがダイレクトに伝わってくる。
シーツにしがみつく背中を見下ろしながら、自分でも思ったより冷たい声が出た。
「んぅ~~っ♡ぁ、はやく、しろっ……♡」
「ま、いいけど」
「♡ちが、っ……♡、じんぐ、じっ♡」
「だから、正直になるまでこのままだって言っただろう?いつも性急なセックスばかりだから、この際聖川をじっくりと堪能するのも悪くないね」