ガラスの靴じゃなくて君が欲しい むかしむかしあるところに、美しい心と美貌を兼ね備えた女性がいました。彼女の名前はカーヴェ。早くに両親を亡くした彼女は父親の再婚相手だった継母と2人の義理の姉と暮らしていました。美しく、賢いカーヴェはいつだって妬みの対象で、3人に虐められながら過ごしていました。
「カーヴェ!ここに埃があるからしっかり掃除してちょうだい!」
「カーヴェ!洗濯が終わってないじゃない!服が無くなるから早くやりなさいよ!」
「カーヴェ!なぜあなたがここにいるの!あなたは屋根裏に帰りなさい!」
毎日毎日、扱き使われて働かされていましたが、カーヴェは文句も言わずに、せっせと仕事をしました。
しかし、カーヴェにだって反発する心はあります。
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