❏設定❏
・冬弥、司、類×彰人(彰人総受け)
・SEXしないと出られない部屋ネタ
・強引に抱く描写あり
❏本文❏
彰人「駄目だ、やっぱり開かねえ……つーか……」
彰人:ドアの前に立って後ろを振り返る
彰人「……お前ら、なんでそんなに落ち着いてんだよ!」
彰人以外の三人:きょとんとした表情を浮かべる
冬弥「なぜと言われても……」
類「出られる方法は分かったんだし」
司「あとは実行すればいいだけだろう?」
彰人「……あのな、実行できねえことが問題なんだろうが」
類「東雲くんには悪いけど、僕達三人の意見はすでにまとまっているよ」
冬弥「彰人が出口を探している間に話し合ってな」
司「そうだぞ、彰人」
彰人「は?」
類「やるしかないという意見で一致したんだ、それから……」
司「誰も抱かれる側は嫌だという話になってだな」
冬弥「悪いが、彰人に頼もうという結論になった」
彰人「……」
彰人:警戒したような表情を浮かべて無言で後ずさりするも、閉ざされたドアに背中をぶつけて逃げ場を失ってしまう
冬弥「無理強いはしたくない……受け入れてくれないか、彰人」
彰人「……嫌だ」
類「一生出られなくなってもいいのかい?」
彰人「……男にヤられるよりは、マシだ」
司「ならば、ここはじゃんけんで公平に決めるとしないか?」
彰人「……は? じゃんけん?」
司「誰も抱かれる側をやりたがらないのだから、運に任せる以外に方法はないだろう」
類「僕は司くんの意見に賛成するよ」
冬弥「俺も賛成です」
彰人「……」
司「いいか、お前達、負けた時は文句を言わずに受け入れるのだぞ!」
彰人(こいつら、マジで言ってんのか? 負けたらどうしようとか、少しも思わねえのかよ……)
~数分前~
彰人:出口を探して歩き回っている
冬弥「……では、彰人に頼むということでいいですか?」
司「ああ、異論はない」
類「もちろんOKさ、僕が最初に提案したんだからね」
冬弥「彰人が嫌がった時はどうしますか? というよりも、絶対に嫌がると思いますが……」
類「その時は、じゃんけんで決めるふりをする……というのはどうだろう?」
冬弥「じゃんけん……ですか?」
司「オレ達の中の誰かが負けてしまった時はどうするんだ?」
類「ふふ、青柳くんなら、東雲くんがグーチョキパーのうちのどの手を最初に出す確率が高いのかを、知っているんじゃないかと思ってね。とくに、東雲くんにとって絶対に負けられない勝負の時に出しやすい手を知っていれば、僕達が勝てる確率はグンと上がるはずだよ」
冬弥「なるほど……」
司「さ、さすが、類……こんな状況でも冴えているな……」
~現在~
類「じゃあ行くよ、最初はグー」
彰人「……っ!」
彰人(こうなったら、ヤケだ……絶対に負けられねえ!)
類「じゃんけんぽん!」
全員:しんと静まり返る
彰人「……」
彰人:一瞬で一人負けが確定すると、じゃんけんで前方に手を突き出した体勢のまま、その手を見つめて硬直する
司「決まったな」
類「そのようだね」
冬弥「彰人……」
彰人:冬弥に名前を呼ばれ硬直状態のままびくりと肩を揺らすと、恐る恐るといった様子で冬弥に視線を向ける
冬弥「乱暴なことはしたくない。彰人の決心が固まるまでは手は出さないと約束する。だから、もっと近くまで来てくれないか?」
彰人「……」
彰人:もう一度自分の手に視線を戻すと、いまいましげに眉根を寄せながら数秒間その手を見つめ、やがて負けを認めたように手を下ろすと、とぼとぼとした足取りで冬弥に近付いていく
冬弥:彰人を正面から抱きしめる
彰人「……」
冬弥「嫌だったら、言ってくれ……」
冬弥:彰人の耳元でそう囁くと、背中に回していた手を腰に滑らせる
彰人「……っ、……」
冬弥「……」
冬弥:彰人の腰を撫でながら、首筋にキスをする
彰人「……っ!?」
彰人:驚いたように肩を跳ねさせると、慌てて冬弥の体を引きはがす
冬弥「……! すまない、嫌だったか……」
冬弥:彰人を気遣うように、体を離す
彰人「……」
彰人:気まずそうに俯く
冬弥:無言で彰人の手を掴むと、司と類の近くまで誘導する
彰人「……っ、マジで……やんのかよ……」
類「それしか出る方法がないからね」
司「早いうちに観念したほうが、お前のためでもあるんだぞ、彰人」
彰人「~~っ! あんたな、なに勝手なこと……」
彰人:途中で言葉を途切れさせると、ハッと目を見開く
彰人「なあ、神代センパイ……もしかしたら、全員としなくても、誰か一人とするだけで出られるって可能性も……」
類「ゼロではないと思うけど、集められたのが四人だということを考えると、全員としなければ出られない可能性のほうが高いんじゃないかな?」
彰人「それは……」
類「どちらにせよ、東雲くんの体は一つしかないわけだし、全員で抱くことはできないからね。誰か一人とした後に分かるはずだよ」
彰人「……」
彰人:自分が置かれている状況が多少はマシになるかもしれないという期待が一気に落胆へと変わると、硬い表情で俯く
冬弥「彰人、結局全員とすることになるかもしれないが、最初は誰がいい?」
彰人「オレが、決めんのかよ……」
類「僕は東雲くんの相棒である青柳くんからでいいと思うよ」
司「そうだな、冬弥は彰人にとって一番気を許した仲だろうからな」
彰人「まあ、そうっすね……」
冬弥「彰人、オレが最初でいいのか?」
彰人「……、ああ……」
冬弥「彰人……」
冬弥:彰人に向かって、手を差し伸べる
彰人「……」
彰人:冬弥の手を取る
冬弥:彰人を引き寄せて、抱きしめる
冬弥「優しくする」
冬弥:彰人の耳元で囁くと、もう一度首筋にキスをする
彰人「……っ、……」
彰人:体をこわばらせながらも、先ほどのように抵抗することなく、おとなしく受け入れる
冬弥:彰人の首筋、鎖骨、耳などに何度もキスをしながら服の中に手を入れると、平らな胸の先端をきゅっとつまむ
彰人「あ……っ、……」
彰人:思わず声を出したことに驚くと、頬を染めながら口元を手で押さえる
冬弥「声を抑えないでくれ、彰人」
冬弥:彰人の手をやんわりと外させる
彰人「……っ、男の変な声を聞いたところで、気持ち悪いだけ、だろ……っ」
冬弥「そんなことはない……彰人の高い声は好きだ。もちろん、低い声も……」
彰人「冬弥……」
冬弥「もっと聞かせてくれ」
司・類:少し離れた場所から、二人の様子を眺めている
司「冬弥からでいいとは言ったものの、手持ち無沙汰になってしまったな」
類「そうだね、司くんちょっといいかい?」
司「ん? なんだ?」
類:司に向かって手招きした後、二人で彰人と冬弥に近づいていく
彰人・冬弥:司と類が近づいてきたことに気がつく
類「二人の邪魔はしたくないけど……僕らも、このままじゃ手持ち無沙汰になってしまうからね」
類:彰人の隣りに立つと、冬弥が触れている胸とは反対側の胸の先端を指でつまむ