永遠の愛 機械を弄る手を止めて、時計を見ると作業を始めてから三時間ほどが経とうとしている。
フル活動していた体は無性に甘いものを欲していて、そう言えば司くんから金平糖を貰っていたのを思い出した。
「えっと、確か。ここに」
鞄を漁るとコツリと硬いものが指に触れ、それを取り出すと四角い木箱が現れた。飾り用の紐を解いて蓋を開ければ、色とりどりの星が詰まっている。一個をつまんで口に入れると、ほど良い甘さが広がった。
歯を立てればサックリと割れて、あっという間に無くなる。吸収効率などを考えれば、ブドウ糖の塊であるラムネの足元にも及ばないだろう。でも、司くんから貰ったという付加価値が付いた金平糖は格別だ。
「はぁ……」
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