ひとりだけのヒミツ賑やかな声が至る所から聞こえる昼間、無表情だが内心はイライラが募ってるアルハイゼンは早足で家に向かっていた
「帰った…」
家に帰れば遠くから小さな声が聴こえアルハイゼンは先程までとは違う表情になりその声の方へ歩く、リビングに行けば先程まで横になっていて起き上がろうとしているファラが居た
「ただいまファラ」
そう言ってファラの細い腰に腕を回し起き上がるのを手伝うアルハイゼン
「おかえりアル…ごめんね少し気持ち悪くて寝てた」
「大丈夫だ、手を洗ってくるその後少しいいか?」
「う、うん」
そう言って居なくなるアルハイゼン、ソファーには大きな紙袋がありそれを突くファラ、硬いそれに首を傾げアルハイゼンが戻ってくるのをジッと待った…
1974