誉ガイと冬組と103号室「と、言うわけで……めでたくガイさんと付き合うことになったのだよ!!」
「……どういう事だ紬」
「俺に聞かないで丞」
「ふふっ。おめでとう誉、ガイ♡」
「……アリスうるさいねむい」
「あ、有栖川……あまり……その……公にするものでもないと思うが……」
「ささ、今度は夏組、秋組、春組……おお!一番大事な監督くんを忘れていたね!!」
「あ、有栖川……」
「ん〜とても晴れやかな気分だね!!詩興も湧いてくるというものだよ!!そうだ!!皆にこの詩を捧げに行かなければ!!ささ、ガイさん、お手を……」
「あ、ああ」
〜〜103号室へ〜〜
「と言うわけでガイさんと付き合う事になったのだよ!!みんなもよろしく頼むよ!!」
「……ガイさん……」
「む?千景くん、どうしたのかね?そんなに目を潤ませ――」
「あの時の夜の事は嘘だったんですか!?」
「……あの時の夜?」
「あんなに愛し合ってたのに……結局他の男を取るんですね……」
「愛し合っ――」
「が、ガイさんっ!どういう事かね!!」
「でもっ……いいんです。やっぱりこんなひねくれた俺なんかより、優しくて紳士的な誉さんの方がいいにきまってます。」
「おいこら先輩――」
「……っお幸せに……」
……パタン
「が、ガイさんは千景くんと付き合って……いたのかね?」
「いや、そんな覚えは――」
「いやっ……いいのだよっ……過去はどうであれ、譲ってくれた千景くんの男気に感謝せねばならないね。ガイさん……」
「有栖川、俺は卯木とは――」
「千景くんの分も幸せにすると誓おう。さぁ、そうと決まれば式場も決めねばならないね!忙しくなるよ、ガイさんっ!!」
「あ、有栖川、待ってくれ……」
「千景さん意地悪するにしてもあれは酷い」
「日本で流行っていた昼ドラってやつに近かっただろ?」
「そういう事してると、自分の幸せ逃しますよ」
「俺はもう皆がいて幸せだから」
「あーはいはい」