「おはよう、旦那様。朝ごはん出来てるから顔洗ってきてね」
「おはよう、お嫁」
隔離と称してお嫁こと玄天狗の山に連れてこられた。ずっと溜め込みすぎで爆発した俺の処置、ということらしい。この山は地味に設備が整ってるので通信機器が使える。だから兄ちゃんやねーちゃん、 幸ちゃんやユキや色んな人達に写真やらを送ることが出来た。もちろん情報もホームからやってくる。…正直、俺だけこんなにのんびりしていていいのだろうか。
「また悩んでる」
ぷく、と頬を膨らませる玄に慌ててスマホを閉じた。
「今日は先生が来るんだからね!」
「え、昨日言ってなかったじゃん!」
「言ったら逃げるでしょ」
「当たり前…」
「ハァイカレー屋ァ」
「ぎゃぁぁせんせっ」
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