すれ違い午後3時「お義兄ちゃーーん!!ナギサさーーん!!」
ナギサとティーチャバが、リムサ·ロミンサのエーテライトプラザで話をしていると、マーケットの向こうからコドウが走ってきた。勢いが良すぎたのか、止まりきれずティーチャバへ突っ込んでしまう。転ばないように踏ん張った際、ティーチャバの頭に乗っていたカーバンクルは振り落とされ、カーバンクルをナギサが受け止めた。
「…………コドウ、何事?」
顔をしかめながら、ティーチャバはしがみつく義妹に視線を落とした。
「私、私、ウルシくんにフラれるかもしれない。」
「は?」
今にも泣きそうなコドウに、ティーチャバは疑問符しか浮かばない。
ティーチャバ自身、ウルシとはある程度交流があり、ナギサ含め3人で会話をすることがある。その会話の中で、ウルシが相当コドウを好いていることは知っており、一応義妹の恋路を応援している状態だ。
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