întunericul nopţii sau Cer albastru 夜の闇と空の青 私が生まれた十九世紀は、魔女狩りこそ衰退して形骸化していたが、 古来より続く宗教、思想の相違、人ならざる者への恐怖心から来る、差別や偏見等が原因で、我々を筆頭に、人外は弾圧され続けてきた。
人ではない異形のモノ、夜に生きる吸血鬼、悪魔を筆頭にした魔族、竜族、 妖精、巨人に小人、人魚・・・
我々「ヒトデナシ」は、人間によって、十字架、 銀の杭、葬式を再び行う、銀弾、大蒜、祈祷、聖水・・・
あらゆる手を用いられて、 一方的に、
或いは闘い敗れて、闇に、 もしくは、
完全な 『無』 に還されてきた。
無論、ヒトでない者の中には、人間を襲うものも少なくはなかったが、 多勢に無勢で多くの同胞が消滅したり、種族ごと滅んでしまった。
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