0.睡眠導入話題 ユウキが上手く眠れなくなったのは、突然のことだった。
何の前触れもなく、夜に長い時間眠れなくなってしまったのだ。
上手く寝付けない、すぐに目が覚める、昼間は眠くて行動が鈍くなる、と言った感じで、それはそれはよろしくない兆候だ。
快活にしていたユウキがやや塞ぎがちになったことに、いち早く気が付いたのは、驚くことに、ここしばらくは遠距離の付き合いになって疎遠になってしまっていたツワブキ・ダイゴだった。
話すつもりはなかったのだが、何故かダイゴの口車に乗せられて、ユウキはダイゴに近況を詳しく話してしまっていた。それもハルカやミツルには隠し通していた体調不良の発端も含めた、全てを。
「自己管理がなっていない」と怒られると思ったユウキだったが、意外にもダイゴは休養と睡眠導入方法を提案した。
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