オサハタ
DOODLE付き合いたてのふたりがデートしてる。(※関東はそろそろ桜咲いてんじゃね?と思って打ったけどどうやら今日とか雪模様だったそうで……oh……お気をつけくださいませ……)
Blooming 会ってすぐに気付いた、いつもと違う匂い。
指摘すると香水だと言われた。
珍しいな、と返すと、向こうは
『昔、背伸びをしていたときに買ったものを見つけて』
と言いながら親指の腹で自身の顎先を撫でた。
『久しぶりの、ふたりでの外出だから』
そう続いた言葉の端に滲むのは面映さ。
視線が逸らされたのはその延長であろうと予想はできたが、それでもこちらを向いて欲しいんだ、俺は。
「楽しみにしていてくれたなら、よかった」
心からの一言に、
『そりゃ勿論!』
と、相当な勢いで振り返ってくれた真剣な目つきと、そのすぐ下の血色が良くなっている頬。
そこは、頭上で綻んでいる桜の花弁よりも濃い紅色に染まっているが、
「ありがとう」
と、返した俺の頬も、同じような色をしているのだろう。
339指摘すると香水だと言われた。
珍しいな、と返すと、向こうは
『昔、背伸びをしていたときに買ったものを見つけて』
と言いながら親指の腹で自身の顎先を撫でた。
『久しぶりの、ふたりでの外出だから』
そう続いた言葉の端に滲むのは面映さ。
視線が逸らされたのはその延長であろうと予想はできたが、それでもこちらを向いて欲しいんだ、俺は。
「楽しみにしていてくれたなら、よかった」
心からの一言に、
『そりゃ勿論!』
と、相当な勢いで振り返ってくれた真剣な目つきと、そのすぐ下の血色が良くなっている頬。
そこは、頭上で綻んでいる桜の花弁よりも濃い紅色に染まっているが、
「ありがとう」
と、返した俺の頬も、同じような色をしているのだろう。
オサハタ
DOODLE「バレンタインにいいもの貰ったからお礼をしようと思ってたのに」「俺の好きにさせて貰えるのが最高の礼だと言ったら?」
「つくづく欲のない人だよねあんた」
「お前にとってはそうなんだろうな」
みたいなやつ
オサハタ
DONEマシュマロありがとうございました!返信不要と頂いていましたが温かいお言葉にたくさんの元気を貰いましたのでせめてお礼だけでもさせてください!いえ、お礼と言いつつ私が描きたいものを描いただけでは? と内なる自分がずっと囁いているのには気付いているのですが、でも、もしかしたら微々たるものかもしれないけれど、何らかのお力になれる可能性があるのは半サギョだ! と思って描きました!ほんのり掠る程度でもお気に召していただけたら嬉しく思います!
本当にお優しいお心遣いに癒されております、励みになっております!心からお礼申し上げます!ありがとうございます!!
マロ主様に日々一つでも多いHappyがありますように……!(心からの祈り)
本当に本当にありがとうございましたー!!! 2
オサハタ
MOURNING「姿は見えないが吸血鬼の気配はこの方向からだ」「了解です、墜とします」
「見えるのか?」
「見えます」
「……さすがだな………」
↑みたいなものを描きたかったなー!!色塗らない方がまだ良かったなー!!というわけで二枚目は塗る前。 2
オサハタ
DOODLEウチのサくんは食に然程の執着も興味もなく、放っておくと痩せていくタイプで、本人もそれを自覚しているので空腹感がなくても時間が来たらとりあえず何かしら腹に詰めるようにしてるんだけど、油断するとこうして怒られます。っていう妄想の一端。 2オサハタ
DOODLE割と付き合いたての半サギョの何か本当のお目当ては? 気付いたのはここ最近だ。
付き合い始めてまだ然程の間もない恋人は、僕の部屋にいるとき大抵胡座の上に何かしらを乗せている、と。
概ねは同居している吸血牛蒡のゴビーで、時折脚をくすぐるように指先を動かしてはわちゃわちゃと戯れている。
そしてゴビーが不在の折にはクッション、もう数年使っている、草臥れかけたそれを抱えるようにしているんだ。
気付いたとき、まず思ったのは、その方が文字通り座りがいいのだろうか、ということ。
それならそれでいいんだけれど、と、それ以上特に考えることもないだろうと切り上げかけた思考の端にふと過ぎったのは──
ひとつの『もしかして』
だから今日確認しようと決めた。
ゴビーは不在、そしてクッションはクローゼットの奥に仕舞った。
666付き合い始めてまだ然程の間もない恋人は、僕の部屋にいるとき大抵胡座の上に何かしらを乗せている、と。
概ねは同居している吸血牛蒡のゴビーで、時折脚をくすぐるように指先を動かしてはわちゃわちゃと戯れている。
そしてゴビーが不在の折にはクッション、もう数年使っている、草臥れかけたそれを抱えるようにしているんだ。
気付いたとき、まず思ったのは、その方が文字通り座りがいいのだろうか、ということ。
それならそれでいいんだけれど、と、それ以上特に考えることもないだろうと切り上げかけた思考の端にふと過ぎったのは──
ひとつの『もしかして』
だから今日確認しようと決めた。
ゴビーは不在、そしてクッションはクローゼットの奥に仕舞った。
オサハタ
MOURNINGイモータルのくちづけをきみにhttps://www.pixiv.net/artworks/91531145
のセルフカバー的なもの。
以前描いていただいたこちら
https://twitter.com/alcohol_20over/status/1270684346949595140
を参考にさせていただきつつチャレンジしたけどやはりこちらの頂き物が究極にして至高だというのが改めて分かりますね。(分かりますね)
(というかこの自分のが恥ずかしくて早くも消したいんですけども……ヒィン……いつまでも下手くそで悲しい……)
何がすごいって私は作中で二人の服装に関してはほぼ言及していなかった(半田くんがマントしてるってことくらいしか書いていないはず)にもかかわらずイメージばっちりなんですよね。いや、作中で表記しなかったのは単に私の想像力が及ばなくて書けなかったというのが正しいくらいなので、描いてもらって初めてああそうかあの話のふたりはこういう感じだったんだなと自然にしっくりきたんでまぁびっくりしたんですよっていう、そういう……そういう、ね(語彙ゼロ)
オサハタ
DOODLE初デートで相手の服装に寄せたらお互い逆になっちゃったっていうよくあるやつポイピクの同時ツイート機能がエラってるぽいから忘れた頃に重複ツイートになってるかも。チェック後に削除するの忘れないで私。
オサハタ
CAN’T MAKEおそろいマフラーの話その③※その①は↓
https://poipiku.com/275708/6173045.html
その②は↓
https://poipiku.com/275708/6199116.html
サくんは「そぉかぁ❤️」みたいな反応を予測してたんだね、だけど半くんはそういう子だからさぁ、みたいな(なるほど分からん)
オサハタ
DONE少し早いですができたので上げますバレンタイン2022。これだけでも読めますが、バレンタイン2021
https://poipiku.com/275708/3774652.html
と、クリスマス2020
https://twitter.com/osahata_p/status/1340953444367040512
から続いていると言えば続いている気もしますので一応urlを置いておきます~。 19
オサハタ
DOODLE 勤務を終えて署を出る時にたまたま会った別部署の同期、翌日共に非番だったからって、食事がてら酒を飲んで帰った。
そしたら部屋に先輩がいた。
「おかえり」
ただいま、と返してから風呂に行こうとした、そしたら後ろから抱きしめられた。
なに? と聞いたら
「しないのか?」
と質問で返された。
曰く──
お前は酔っているとき、いつもしたがるのに。
とのこと。
酒でほわほわなりの頭で考えた、そして振り向いて先輩を抱きしめた。
「疑ってる?」
僕が浮気してきたと思ってるの?
暗に問うと先輩は首を横に振った。
「そうじゃなくて、期待、してたから」
語尾につれて小さくなる声。
ああ可愛いな。
石鹸の香りのする愛おしい人。
さらさらの髪を撫でながら呂律の回らない口を動かした。
562そしたら部屋に先輩がいた。
「おかえり」
ただいま、と返してから風呂に行こうとした、そしたら後ろから抱きしめられた。
なに? と聞いたら
「しないのか?」
と質問で返された。
曰く──
お前は酔っているとき、いつもしたがるのに。
とのこと。
酒でほわほわなりの頭で考えた、そして振り向いて先輩を抱きしめた。
「疑ってる?」
僕が浮気してきたと思ってるの?
暗に問うと先輩は首を横に振った。
「そうじゃなくて、期待、してたから」
語尾につれて小さくなる声。
ああ可愛いな。
石鹸の香りのする愛おしい人。
さらさらの髪を撫でながら呂律の回らない口を動かした。
オサハタ
PAST絵じゃなくてSSなんだけれども。最近何にもかけてないなぁ、ダメ人間だぜ、としょんぼりしつつせめて過去作を、とカメラロールを遡っていて手が止まった2019年7月のもの。
今の私にはこんなに可愛いサギョウくんは書けない、と涙ぐむほどに懐かしくなってしまったのでそっと置いておきますね……。 4
オサハタ
DOODLEいちゃいちゃしとる。好きなのは、同じ ふたりで居るときに、ふと思い立って、何も言わずにサギョウに抱きついてみる。
するとサギョウは俺を抱き返してくれる、同じように何も言わずに。
俺はそれが堪らなく安心する。
だからしばしばそうして甘えてしまっていた、サギョウも同じように、安らいでくれているのだろうと思っていたから。
それなのに。
あるときまた抱きついて、慣れた匂いと温もりに溺れて、我知らずのうちに
「安心する」
と呟いたときに、
「そうですか、僕はむしろ逆で、いつも緊張してますけどね」
と返されて、
「は」
と声を荒げてしまった。
咄嗟に身体を離して見つめた瞳は、いつもと何ら変わりなく見える、気怠そうな半眼。
「そうだった、のか?」
「そうですけど?」
765するとサギョウは俺を抱き返してくれる、同じように何も言わずに。
俺はそれが堪らなく安心する。
だからしばしばそうして甘えてしまっていた、サギョウも同じように、安らいでくれているのだろうと思っていたから。
それなのに。
あるときまた抱きついて、慣れた匂いと温もりに溺れて、我知らずのうちに
「安心する」
と呟いたときに、
「そうですか、僕はむしろ逆で、いつも緊張してますけどね」
と返されて、
「は」
と声を荒げてしまった。
咄嗟に身体を離して見つめた瞳は、いつもと何ら変わりなく見える、気怠そうな半眼。
「そうだった、のか?」
「そうですけど?」
オサハタ
DOODLE僕はあなたを許さない「今回のことは! 一生! 許しませんからね」
人差し指を突きつけながら、ところどころ掠れた叫び声でサギョウにそう言われて、俺は──嬉しくなって、しまった。
だから笑ったんだ。その拍子に込み上げて来た血を吐いても、なお。
「おい」
自身も顔のところどころに擦り傷を作って、白い制服を紅く染めてそれでも、駆け寄って、来て、くれた、お前に伝え、たい。
「……んだ、お前……」
「あ うるせぇ! もう喋んのやめてくださいって! ──ったくひとりで変な無茶するからこんな……!」
「ありがとう」
「は」
そこから暫くの記憶は曖昧だ。
救急隊員への返答はそれなりにしていたはずだがあまり自信はない。
だが。
「……何笑ってんですかあんた。ていうかあのときもそうでしたよね?」
560人差し指を突きつけながら、ところどころ掠れた叫び声でサギョウにそう言われて、俺は──嬉しくなって、しまった。
だから笑ったんだ。その拍子に込み上げて来た血を吐いても、なお。
「おい」
自身も顔のところどころに擦り傷を作って、白い制服を紅く染めてそれでも、駆け寄って、来て、くれた、お前に伝え、たい。
「……んだ、お前……」
「あ うるせぇ! もう喋んのやめてくださいって! ──ったくひとりで変な無茶するからこんな……!」
「ありがとう」
「は」
そこから暫くの記憶は曖昧だ。
救急隊員への返答はそれなりにしていたはずだがあまり自信はない。
だが。
「……何笑ってんですかあんた。ていうかあのときもそうでしたよね?」
オサハタ
DOODLEまだ割と付き合いたてのふたりの何かReal Face 隊長が、サギョウに話しかけている。それだけならよく見る光景──なの、だが──
どうにも気に掛かって、事務仕事の手も止めて、そうまでしてふたりの成り行きを見つめてしまったのには訳がある。
サギョウが、笑っていたからだ。
誤解のないように言っておくとサギョウは特段無愛想な方ではない。だが隊長に向かって、まして勤務中となれば伝えられる内容はほぼ職務に関することであろう状況で、そしてその最中に頬を緩ませる姿などこれまでは皆無と言ってよかったほどだ。
そのサギョウが、微笑んでいる?
もしや話の内容が桃色ががった雑談なのか? とも、勘繰ったが、そのとき特有の歪みもない穏やかで柔らかな雰囲気に、途端にざわつく腹の中。
901どうにも気に掛かって、事務仕事の手も止めて、そうまでしてふたりの成り行きを見つめてしまったのには訳がある。
サギョウが、笑っていたからだ。
誤解のないように言っておくとサギョウは特段無愛想な方ではない。だが隊長に向かって、まして勤務中となれば伝えられる内容はほぼ職務に関することであろう状況で、そしてその最中に頬を緩ませる姿などこれまでは皆無と言ってよかったほどだ。
そのサギョウが、微笑んでいる?
もしや話の内容が桃色ががった雑談なのか? とも、勘繰ったが、そのとき特有の歪みもない穏やかで柔らかな雰囲気に、途端にざわつく腹の中。
オサハタ
DOODLE私事なんですけれどもしばらく更新無いかもです。ええそうです某コロナのせいです。とはいっても私自身や同居の家族が今すぐどうこうって話では今のところないので状況見ながら戻れるときに戻る気ではおります。そんなお知らせと共に上げる絵がこれでいいのか?という疑問がおありですか?分かります、私自身もそう思っております(がはは)(いやこのあとムフフなんですよきっと)(タグは概念です!!!)
したっけ(方言)!
オサハタ
DOODLEhttps://poipiku.com/275708/6012931.htmlの前日譚。
先の未来のプロポーズのはなし。
家族(another side) 先輩は、よく先の話をする。
明日、来週、次の季節、来年、そして、いつかという見えないところまで。
その度に僕は、できたら、とか、そうなるといいですね、とか、返してきた。
そうすると先輩は、張り合いがないな、と肩を竦めていた。
だって分からないじゃないか、先のことなんて。
いつまでもふたりでこうしていられるとは限らない、出会いがあれば別れもある、こんな仕事でいつどうなるかも知れやしない。だから期待し過ぎないようにしないと、って、そういう僕なりの気の持ち方なんですよって、話したことも何度かある。
そうすると、先輩は今度は、何にも言わずに苦しそうに、少しだけ、目を細くしていた。
それから経たかなりの年月。
1869明日、来週、次の季節、来年、そして、いつかという見えないところまで。
その度に僕は、できたら、とか、そうなるといいですね、とか、返してきた。
そうすると先輩は、張り合いがないな、と肩を竦めていた。
だって分からないじゃないか、先のことなんて。
いつまでもふたりでこうしていられるとは限らない、出会いがあれば別れもある、こんな仕事でいつどうなるかも知れやしない。だから期待し過ぎないようにしないと、って、そういう僕なりの気の持ち方なんですよって、話したことも何度かある。
そうすると、先輩は今度は、何にも言わずに苦しそうに、少しだけ、目を細くしていた。
それから経たかなりの年月。
オサハタ
DOODLE何十年後かの、アミちゃん目線。家族「生意気なんだよ! チビのくせに!」
こんな、こんな台詞を口にするのは何年──いや、何十年ぶりだろうか。
『大事な話がある』
そう言って家族を集めた兄が実家に連れてきたのは、かつて話に聞いていて、写真を強請ったこともある素敵な人。あの頃から歳を重ねても凛々しいその姿に見惚れるより前に、なんでこの人がここに、という疑問を抱いたけれど──それはすぐに解かされた、兄によって。
曰く、兄はもう随分と前から──それこそ私が写真を寄越せと詰め寄った時期とそう変わらない時から、その人と恋仲であったそうだ。
そして今日の話というのは、その人が近々お母さん──吸血鬼だ──の齎しにより吸血鬼になるから、自分はその人の使い魔になり共に永く永く、生きると、そういう内容だった。
1440こんな、こんな台詞を口にするのは何年──いや、何十年ぶりだろうか。
『大事な話がある』
そう言って家族を集めた兄が実家に連れてきたのは、かつて話に聞いていて、写真を強請ったこともある素敵な人。あの頃から歳を重ねても凛々しいその姿に見惚れるより前に、なんでこの人がここに、という疑問を抱いたけれど──それはすぐに解かされた、兄によって。
曰く、兄はもう随分と前から──それこそ私が写真を寄越せと詰め寄った時期とそう変わらない時から、その人と恋仲であったそうだ。
そして今日の話というのは、その人が近々お母さん──吸血鬼だ──の齎しにより吸血鬼になるから、自分はその人の使い魔になり共に永く永く、生きると、そういう内容だった。