ワンタン
DONEお題「願い事」執筆時間は1時間30分
七夕の願い事を書くラーヒュンです
いつもの店で、いつものようにラーハルトは店主相手に値引き交渉をしていた。店主はそう簡単に首を縦に振る男ではないのだが、逆にそれがラーハルトを燃え上がらせた。おかげで、些細な買い物ですら、いつも少々時間がかかった。ヒュンケルはというと、そんなラーハルトを興味深く、そして時に退屈そうに眺めていた。
「ラーハルト、アレはなんだ?」
少し長めの会計を済ませたラーハルトにヒュンケルが尋ねた。ヒュンケルが指した先には、紙で作られた色とりどりの飾りを細い竹に飾ったものがあった。
「七夕飾りだ。あのなにやら書かれている紙は短冊という。願いを書いて飾ると、それが叶うとんだそうだ」
「……そうなのか」
ヒュンケルが興味深そうに呟いた。
821「ラーハルト、アレはなんだ?」
少し長めの会計を済ませたラーハルトにヒュンケルが尋ねた。ヒュンケルが指した先には、紙で作られた色とりどりの飾りを細い竹に飾ったものがあった。
「七夕飾りだ。あのなにやら書かれている紙は短冊という。願いを書いて飾ると、それが叶うとんだそうだ」
「……そうなのか」
ヒュンケルが興味深そうに呟いた。
chokomoo
DOODLEしるしへの嫉妬実際にはこんな風になる事は無いと思う…(器の小さい男と思われたくない為)
色塗り途中のまま止まってる💦
メモももう少し書いてた気がするので探して見つけたら載せます
スタンプや応援の方のリアクションありがとうございます!
ところでフキダシから送ってもらったメッセージ、一定量?で消えちゃうみたいですね…
撮っておけばよかった…
あかつき
TRAINING6/24のお題「ウィンク」。最初は「上手くウインクできないヒュが可愛い」的な話にしようと思ってたんですが、「いや原作の扉絵でしてたな…?」と気づいてボツになりました。割と難産だった…。 1658
ワンタン
DOODLEお題「誕生日」ヒュンの誕生日がわからないなら、ラーヒュンふたりにとって大切な日を誕生日にしてしまえば良い
再会した日「いつだ?」
「えっ?」
ハードカバーの本を閉じる小気味良い音と共に、飛んできた唐突な質問にヒュンケルは戸惑いの声を上げた
「誕生日だ。ヒュンケル、おまえの」
「さあ?わからない。気にしたことも無かったからな」
「習慣が無かったのか?」
本棚に本を片付けながら、ラーハルトはさらに尋ねた
「ああ。それに、オレはバルトスに拾われた身だから。具体的な日付がわからないんだ」
「そうか」
「どうしたんだ急に?」
これまで尋ねられたことの無い問いに、少々戸惑いながらヒュンケルはラーハルトに聞き返した。どうも、この半魔には決断が早いというか、唐突なところがある
「いや、おまえの誕生日を祝ったことが無かったのを思い出してな」
「別に、オレは気にしてないが……」
610「えっ?」
ハードカバーの本を閉じる小気味良い音と共に、飛んできた唐突な質問にヒュンケルは戸惑いの声を上げた
「誕生日だ。ヒュンケル、おまえの」
「さあ?わからない。気にしたことも無かったからな」
「習慣が無かったのか?」
本棚に本を片付けながら、ラーハルトはさらに尋ねた
「ああ。それに、オレはバルトスに拾われた身だから。具体的な日付がわからないんだ」
「そうか」
「どうしたんだ急に?」
これまで尋ねられたことの無い問いに、少々戸惑いながらヒュンケルはラーハルトに聞き返した。どうも、この半魔には決断が早いというか、唐突なところがある
「いや、おまえの誕生日を祝ったことが無かったのを思い出してな」
「別に、オレは気にしてないが……」
あかつき
TRAINING6/10のお題「誕生日」。一周年おめでとうございます!そして一年も続けて下さってありがとうございます!ダくんの人生初のお誕生会は兄弟弟子や親しい仲間うちだけで、先生のお家でやりました。もちろんお呼ばれしたラヒュも喜んで行きました😊🎂 2099
asamag108
DONEラーヒュンワンライ、お題「誕生日」。80分くらいかかったけど上手く纏まらなくて取っ散らかったまま終わってしまったような…。
一応、1周年おめでとうございます! の気持ちで明るい話を目指しました🙃
2023.6.10 3244
あかつき
TRAINING5/27のお題「挑発」。制限時間はオーバーしてないけど日にち…。団長ならとにかく長兄はラに挑発なんてしないだろうし、全盛期の力をなくしてるヒュにラが実力関連で挑発をしかけることもないだろうな(そして他人からの挑発は無視か瞬殺だろうな)と思ったのでこうなりました。 1716
あかつき
TRAINING5/13のお題、「看病」。10分遅れで開始。なんとなく他の人と内容が被りやすそうだと思って捻った結果、お題は添えるだけ…みたいになってしまった。
念の為に書きますが、巣立ったばかりの雛は拾っちゃ駄目ですよ😅 1635
あかつき
TRAINING4/29のお題「手紙」。ラさんのアレは極度に動揺したりすると出ます。過去のワンドロで出した設定で、もちろん独自設定。
↓※お耳ぴこぴこするラさん(過去のワンドロ)
https://poipiku.com/5453813/7305202.html 1733
Jeff
DOODLEアッテムトにて。お題:「レクイエム」
#LH1dr1wr
ワンドロワンライ参加作品
2023/04/23
Elegy「人間は、すごいな」
のんきに呟く相棒に、ラーハルトはくたびれた視線を投げる。
「……毒ガスで死に絶えた坑夫たちへの感想が、それか」
自分で言って、思わず息を詰める。
だが、どんなに感覚を研ぎ澄ませても、今漂っているのは馥郁たるカビくささだけだ。
「いえ、仰るとおりです。希少な鉱物は当時の街を活気づけ、坑道は恐るべき速度で拡がり続けたと伝えられます」
ガイドを務める初老の紳士が相づちを打つ。
「人間の強欲は、死に至る病が跋扈し始めてからも変わらなかった。彼らは掘って、掘って、掘りまくったのです」
ヒュンケルはよく整備された岩肌をそっと指でなぞってみた。
倒れ行く同業者に目もくれず先を急いだ、一攫千金を狙う若者たち。名誉欲や射幸心に、あるいはそれに類する怪物に支配され、瘴気の恐ろしさを忘れ去った、愚かな人々。
3155のんきに呟く相棒に、ラーハルトはくたびれた視線を投げる。
「……毒ガスで死に絶えた坑夫たちへの感想が、それか」
自分で言って、思わず息を詰める。
だが、どんなに感覚を研ぎ澄ませても、今漂っているのは馥郁たるカビくささだけだ。
「いえ、仰るとおりです。希少な鉱物は当時の街を活気づけ、坑道は恐るべき速度で拡がり続けたと伝えられます」
ガイドを務める初老の紳士が相づちを打つ。
「人間の強欲は、死に至る病が跋扈し始めてからも変わらなかった。彼らは掘って、掘って、掘りまくったのです」
ヒュンケルはよく整備された岩肌をそっと指でなぞってみた。
倒れ行く同業者に目もくれず先を急いだ、一攫千金を狙う若者たち。名誉欲や射幸心に、あるいはそれに類する怪物に支配され、瘴気の恐ろしさを忘れ去った、愚かな人々。
あかつき
TRAINING4/22のお題「レクイエム」。モブ(子供)が自然災害で死んでます注意。ヒュは割とトラウマ多そう。ただ弱点を見せられなかった昔とは環境が違うので、少しずつ回復していければいいなと思います。 1606
ImmortalWindil
CAN’T MAKE今つまってる2Pを要約するとこう(ラーヒュン前提の、エイとヒュンの会話)この会話をいい感じにしようとすると、なんか…うまくゆかない…
※ブレアドに向けて描いている作品のネタバレを含みます。
追記
こちらが散々悩んだ末に誕生したお話です。
https://www.pixiv.net/artworks/108252638
あかつき
TRAINING4/8のお題「ドキドキ」。真っ当な環境で育てられてなかったヒュが恋と言う概念を知ったのはいつどこでだったんだろう? と考えた末の妄想。
この頃のヒュが幸薄そうな未亡人に見えるのは私だけなんだろうか…🤔 1325
asamag108
DONEラーヒュンワンライ、4/1分のお題「花吹雪」。所要時間55分ほど。
これは「花吹雪」かな? どうかな? という仕上がりですが…。
🔞指定はしないけど事後の話です。
2023.4.2 1684
あかつき
TRAINING4/1のお題「花吹雪」。橙世界に桜があるか分からなかったのでざっくりバラ科の樹木を想定して。
ヒュは儚げとは言い難いガタイ(※シャレではない)だけど、あの世界だと樹も根性あるかもしれない。 1325
Jeff
DONE5. OrphansKZN48展示作品・魂の絆二次創作
Hero+Hyunckel, Larhart×Hyunckel
全5話
2022/11/26
5. Orphans 親がいるって、どんな感じなんだろう。
メァリはアーケードをそぞろ歩きながら、ぽつりと、そんなことを考えた。
傍らを、妙な帽子をかぶった子供たちが駆け抜けていく。
街は木の実とガラス玉で彩られ、背の高い街路樹にリボンが巻き付けられている。
古の神の生誕に由来する、冬の祝祭だ。
聞き分けの良かった子供たちが枕元に靴下を置いておくと、眠っている間にプレゼントが届けられるという、特別な夜。
メァリもこっそりと、巨人サイズの靴下を用意してみた。何が欲しいのか自分でもよく分からないけれど、とりあえず小さめの剣や盾が入るくらいのものにしておいた。
この世界に生まれ落ちて、知識と経験がバラバラなままに、戦い方ばかり上達していく。先生がいてくれて、仲間たちがいてくれて。どうにか、道を見失わずに済んでいるけれど。
3009メァリはアーケードをそぞろ歩きながら、ぽつりと、そんなことを考えた。
傍らを、妙な帽子をかぶった子供たちが駆け抜けていく。
街は木の実とガラス玉で彩られ、背の高い街路樹にリボンが巻き付けられている。
古の神の生誕に由来する、冬の祝祭だ。
聞き分けの良かった子供たちが枕元に靴下を置いておくと、眠っている間にプレゼントが届けられるという、特別な夜。
メァリもこっそりと、巨人サイズの靴下を用意してみた。何が欲しいのか自分でもよく分からないけれど、とりあえず小さめの剣や盾が入るくらいのものにしておいた。
この世界に生まれ落ちて、知識と経験がバラバラなままに、戦い方ばかり上達していく。先生がいてくれて、仲間たちがいてくれて。どうにか、道を見失わずに済んでいるけれど。
Jeff
DONE4. DuelKZN48展示作品・魂の絆二次創作
Hero+Hyunckel, Larhart×Hyunckel
全5話
2022/11/26
4. Duel 「で、さっきの話だけど……痛っ……ヒュンケルに敗けた時の」
ぶぉ、という異音とほぼ同時に、背後の岩壁が砕け散った。
背筋が寒くなる。
訓練だって言っているのに。
当たったら最悪、ほんとに死ぬぞ。
「その、魔槍を渡したのって……いって、ちょ、ちょっと待って……渡した時って、どんな」
猛攻を必死にしのぎながら、話を続ける。
「どんな気持ちだったの?」
次の一撃はひときわ重かった。歯を食いしばって軌跡を読み、心臓すれすれで刃先を弾いた。
じぃん、と痺れる両腕を上げて、降参を示す。
「ストップ! ちょっと休憩させて!」
ラーハルトは追撃態勢を解いて、どすん、と槍の柄を地に突き立てた。
「実戦では、敵は待ってはくれんぞ。これしきで音を上げるとは。しょせんは人間、勇者を名乗れど、ディーノ様には遠く及ばんな」
3863ぶぉ、という異音とほぼ同時に、背後の岩壁が砕け散った。
背筋が寒くなる。
訓練だって言っているのに。
当たったら最悪、ほんとに死ぬぞ。
「その、魔槍を渡したのって……いって、ちょ、ちょっと待って……渡した時って、どんな」
猛攻を必死にしのぎながら、話を続ける。
「どんな気持ちだったの?」
次の一撃はひときわ重かった。歯を食いしばって軌跡を読み、心臓すれすれで刃先を弾いた。
じぃん、と痺れる両腕を上げて、降参を示す。
「ストップ! ちょっと休憩させて!」
ラーハルトは追撃態勢を解いて、どすん、と槍の柄を地に突き立てた。
「実戦では、敵は待ってはくれんぞ。これしきで音を上げるとは。しょせんは人間、勇者を名乗れど、ディーノ様には遠く及ばんな」
Jeff
DONE3. ConfidantKZN48展示作品・魂の絆二次創作
Hero+Hyunckel, Larhart×Hyunckel
全5話
2022/11/26
3. Confidant ……よし。
「見ろ、ひとりになったぞ。しばらく用事もない筈だ」
満を持して、傍らの青年に声をかける。
巨大な樫の木の幹にへばりつくようにして、元・不死騎団長はこわごわ視線を投げた。
目的の男は主君と別れて、おそらく修練のため森に残っている。
魔族の耳でも察知困難なくらい距離を取り、完璧に気配を消した二人に気づく様子はない。
ヒュンケルは彼の姿を直視できず、思わず下を向いた。
メァリがばすんと腰辺りを叩く。
「行け。行くんだ。躊躇している場合か」
「待て。待ってくれ。……いや、やはり今日はやめよう」
「何回目だよ! ヒュンケル、あのさ、僕も詳しいわけじゃないけど、絆に関しては専門家なんだ。絶対に何とかするべきだって!」
6571「見ろ、ひとりになったぞ。しばらく用事もない筈だ」
満を持して、傍らの青年に声をかける。
巨大な樫の木の幹にへばりつくようにして、元・不死騎団長はこわごわ視線を投げた。
目的の男は主君と別れて、おそらく修練のため森に残っている。
魔族の耳でも察知困難なくらい距離を取り、完璧に気配を消した二人に気づく様子はない。
ヒュンケルは彼の姿を直視できず、思わず下を向いた。
メァリがばすんと腰辺りを叩く。
「行け。行くんだ。躊躇している場合か」
「待て。待ってくれ。……いや、やはり今日はやめよう」
「何回目だよ! ヒュンケル、あのさ、僕も詳しいわけじゃないけど、絆に関しては専門家なんだ。絶対に何とかするべきだって!」
Jeff
DONE1. Broken StringsKZN48展示作品・魂の絆二次創作
Hero+Hyunckel, Larhart×Hyunckel
全5話
2022/11/26
1. Broken Strings みつけた。
破壊を免れた、古都の図書館。
単独行動を好むアバンの使徒の長兄が、良くここに潜り込んでいることは知っていた。
メァリはにやっと笑うと、細く息を吐いて棚の後ろに隠れた。
足音を立てずに敵に近づく身のこなし、そこからトップスピードへ移行するための筋肉の使い方を、半魔の戦士に習ったばかりだ。
何事も実践が重要。
息遣い、闘気、魔法力、全てを凪いだ海のように平坦に。
用心深いメタルスライムですら、背後を取られるまで気付かせない、肉食獣のストーキング。
完璧だ。
本に夢中になっている彼の背中に一撃を加えるべく、最後の一歩を踏み出したその時。
「遅いぞ、ラーハルト」
きっぱりとした声とともに、ヒュンケルが振り返った。
9923破壊を免れた、古都の図書館。
単独行動を好むアバンの使徒の長兄が、良くここに潜り込んでいることは知っていた。
メァリはにやっと笑うと、細く息を吐いて棚の後ろに隠れた。
足音を立てずに敵に近づく身のこなし、そこからトップスピードへ移行するための筋肉の使い方を、半魔の戦士に習ったばかりだ。
何事も実践が重要。
息遣い、闘気、魔法力、全てを凪いだ海のように平坦に。
用心深いメタルスライムですら、背後を取られるまで気付かせない、肉食獣のストーキング。
完璧だ。
本に夢中になっている彼の背中に一撃を加えるべく、最後の一歩を踏み出したその時。
「遅いぞ、ラーハルト」
きっぱりとした声とともに、ヒュンケルが振り返った。