しがな
DONEフォロワー様から解説を読んでみたいとの嬉しいお言葉があったので書きました!第1話の解説はフォロワー様のものが完璧すぎたのでそのまま拝借しております。ありがとうございます✨第5話の解説だけ自我が強くなってしまいました。常体敬体ごちゃ混ぜです。解説書くの初めてで正解はよく分からないまま書き進めました…ちなみに第2弾も出す予定です燭へし不穏短編集 解説第1話「ゆびきり」
刀の意思でつけた傷は治らない、そう語る燭台切の薬指は無く、そして長谷部の薬指も無いのだという。
このことからこの2振りはお互いでお互いの薬指を切ったことが伺える。
人間は結婚をすると互いの薬指に指輪をするというが果たして何か関係があるのだろうか…?
第2話「燭台切光忠のティータイム」
燭台切はかつて気の合う同士として共に過ごした刀、そしてこの本丸にはもういないはずのへし切長谷部の名前を呼びかけながら話をしている。
その金の左眼に何が映っているのかを知る者は燭台切以外誰もいない。
第3話「へし切長谷部の宝物」
へし切長谷部の抱き枕は伊達にゆかりのある刀から作られているらしい。彼より背丈のある大きな刀、つまりは燭台切光忠の身体を使って。
1522刀の意思でつけた傷は治らない、そう語る燭台切の薬指は無く、そして長谷部の薬指も無いのだという。
このことからこの2振りはお互いでお互いの薬指を切ったことが伺える。
人間は結婚をすると互いの薬指に指輪をするというが果たして何か関係があるのだろうか…?
第2話「燭台切光忠のティータイム」
燭台切はかつて気の合う同士として共に過ごした刀、そしてこの本丸にはもういないはずのへし切長谷部の名前を呼びかけながら話をしている。
その金の左眼に何が映っているのかを知る者は燭台切以外誰もいない。
第3話「へし切長谷部の宝物」
へし切長谷部の抱き枕は伊達にゆかりのある刀から作られているらしい。彼より背丈のある大きな刀、つまりは燭台切光忠の身体を使って。
もっちもち
DOODLE鍛刀運なさすぎて、八丁念仏くんが来ないのです。これはもしや、長谷部くんがみっちゃんと同じミュージアムの刀に嫉妬&主の刀をこれ以上増やしてなるものか、と思って鍛刀出来ない様に神様的な呪いでもかけてるのかな?だったら可愛いな!と現実逃避して描いたものになります。
osmtmkn11222
DONEタチネコ論争は一度はやって欲しいんですよね…(どっちにしろしょくへしになるけど)この後どうなるんだろう…はせべくんがいや結局痛いんじゃないか!!って気付くのかそれとも丸め込まれるのか… 4nashi056
PAST【期間限定再録】薄紅の舞う季節【燭へし】🌸いい夫婦の日と聞いて🌸
期間限定で既刊の再録です(無配については既にピクシブに収録したものと同じものになります)。
今月いっぱいくらい公開の予定です。よろしくお願いします。 26
3pun_taiki
DOODLE第三者から見た燭へしが好き燭へし惚気話 鶴丸編「この前長谷部くんに、怒られちゃったんだ。」
「…ほう。」
鶴丸は目玉だけをぐるりと動かし、周りに誰かいないか確かめた。生憎、昼飯の提供が終わった厨には、燭台切と己しかいない。鶴丸は、主の使いから帰ってきて昼食に出遅れたため、簡単に腹に入れられるものを用意してもらっているところである。厨には、完成した料理や調理器具を置くための机があり、椅子も備え付けてある。普段は、厨番の連中が芋の皮剥きや枝豆の鞘取りに使っている。また、夜中に腹を空かせた連中が、密かに夜食を貪るときにも重宝されている物だ。鶴丸はそこに座り、手際よく卵をかき混ぜ親子丼を用意する彼の様子をぼんやり眺めているところであった。燭台切は長めの後ろ髪を束ね、藤紫のエプロンを着けている。使いの途中で雨に降られた鶴丸同様、燭台切の髪も少し濡れていた。燭台切光忠にしては、非番らしく砕けた出立ちであった。
2572「…ほう。」
鶴丸は目玉だけをぐるりと動かし、周りに誰かいないか確かめた。生憎、昼飯の提供が終わった厨には、燭台切と己しかいない。鶴丸は、主の使いから帰ってきて昼食に出遅れたため、簡単に腹に入れられるものを用意してもらっているところである。厨には、完成した料理や調理器具を置くための机があり、椅子も備え付けてある。普段は、厨番の連中が芋の皮剥きや枝豆の鞘取りに使っている。また、夜中に腹を空かせた連中が、密かに夜食を貪るときにも重宝されている物だ。鶴丸はそこに座り、手際よく卵をかき混ぜ親子丼を用意する彼の様子をぼんやり眺めているところであった。燭台切は長めの後ろ髪を束ね、藤紫のエプロンを着けている。使いの途中で雨に降られた鶴丸同様、燭台切の髪も少し濡れていた。燭台切光忠にしては、非番らしく砕けた出立ちであった。
chaki1118
DOODLEしょた長谷部くんとしょた光忠くん描くだけ描いて塗るのを忘れていた線画をグリザイユ画法の練習で塗ってたけど、やっぱり難しいので普通に塗ってしまった。そして、あとで描き足すつもりの尻尾も忘れてた‥
縮小するとつぶれてしまうけど宝石みたいにキラキラした瞳を塗るのが好きです 2
takekavat
DONE誰にも言えない想いを抱えた長谷部視点の燭へし。お題はまいじつ燭へしから「眠りたい燭台切×光忠に近づけない長谷部」。続き→https://poipiku.com/4380346/7200895.html
冬 ぱちんときえろ 誰かに気取られたら、それだけでぱちんと音を立ててしゃぼん玉のように消えてしまいそうな。
自分自身の想いを、そんな風に長谷部はとらえていた。
冬のさなかに始まった本丸。人のいい主と、幾振かの刀と。その中に長谷部と燭台切はいた。
燭台切はもともと親しみやすい刀だったし、しばらくして顕現した大倶利伽羅や太鼓鐘といった馴染みが加わってからはいっそう、彼の周囲はいつも笑顔が途切れることがなかった。
ただ、それは自分を除いてのことだ。そう長谷部は感じている。
いつも朗らかな笑顔で皆と接する燭台切が自分に対してだけ、どこかぎこちなくなることに気づかずにはいられなかった。
言葉の歯切れが悪くなる。笑顔も作り物じみている。まるで困っているようだ、そう感じることさえある。
3975自分自身の想いを、そんな風に長谷部はとらえていた。
冬のさなかに始まった本丸。人のいい主と、幾振かの刀と。その中に長谷部と燭台切はいた。
燭台切はもともと親しみやすい刀だったし、しばらくして顕現した大倶利伽羅や太鼓鐘といった馴染みが加わってからはいっそう、彼の周囲はいつも笑顔が途切れることがなかった。
ただ、それは自分を除いてのことだ。そう長谷部は感じている。
いつも朗らかな笑顔で皆と接する燭台切が自分に対してだけ、どこかぎこちなくなることに気づかずにはいられなかった。
言葉の歯切れが悪くなる。笑顔も作り物じみている。まるで困っているようだ、そう感じることさえある。
takekavat
DONE突如ネコチャンの姿になった長谷部と、ネコチャンな長谷部となら自然体でお話しできるヘタレ光忠の燭へし。お題はまいじつ燭へしから、「本当はもっと優しくしたい燭台切×猫長谷部」。「猫の恋」は春の季語です。続き→https://poipiku.com/4380346/7127350.html
春 ねこのこい 桜流しの降った翌朝、事件は起きた。自室から長谷部が消えたのだ。
その報は当番でその週の近侍だった燭台切だけでなく、本丸中の刀に驚きをもって受け止められた。
長谷部が起きてこないため不思議に思い迎えに行った薬研曰く部屋の障子は数寸開いていたらしいが、その隙間から彼が出て行ったとは考えづらい。
──謎の隙間。そして消えた長谷部。
分からないことだらけだが、まずは本丸の敷地内を探そうという話になった。
人のいい主は自分も探しに行こうかと言い出し、歌仙やら平野やらに半分叱られるように止められていた。
顕現して数カ月経つけど、我らが主のお人好しにも少し困ってしまうな。長雨でぬかるんだ土の上を歩きながら燭台切は溜め息を吐く。雨にも負けず健気に残った少数の桜がしっとりと濡れている。
5210その報は当番でその週の近侍だった燭台切だけでなく、本丸中の刀に驚きをもって受け止められた。
長谷部が起きてこないため不思議に思い迎えに行った薬研曰く部屋の障子は数寸開いていたらしいが、その隙間から彼が出て行ったとは考えづらい。
──謎の隙間。そして消えた長谷部。
分からないことだらけだが、まずは本丸の敷地内を探そうという話になった。
人のいい主は自分も探しに行こうかと言い出し、歌仙やら平野やらに半分叱られるように止められていた。
顕現して数カ月経つけど、我らが主のお人好しにも少し困ってしまうな。長雨でぬかるんだ土の上を歩きながら燭台切は溜め息を吐く。雨にも負けず健気に残った少数の桜がしっとりと濡れている。
utsu2_sh
DONE #長谷部くんのお夜食レシピ賑やかしに参加!
似たもの同士「おっ、これはうまいな」
コロッケの山からひとつ取ってかぶりついた鶴丸は驚いた。
夕飯にでるコロッケが好きだ。
じゃがいもはホクホクとしていて甘みがあり、時おり肉や人参玉ねぎが顔をのぞかせて舌を楽しませる。
季節によってトウモロコシや枝豆が混ざったり、そもそもじゃがいもではなくさつまいもやかぼちゃ、里芋なんていう時もあって、それは食べる時まで分からない。
同じ毎日を過ごすよりも、新しい未来を好む鶴丸にとって、コロッケは宝箱だ。
しかしコロッケが酒のつまみになるかというと、違うと思う。(好みによるだろうが)コロッケはおかずであり、酒のつまみではない。
そう、思っていた。
しかし今食べたコロッケは、つまみであった。
1403コロッケの山からひとつ取ってかぶりついた鶴丸は驚いた。
夕飯にでるコロッケが好きだ。
じゃがいもはホクホクとしていて甘みがあり、時おり肉や人参玉ねぎが顔をのぞかせて舌を楽しませる。
季節によってトウモロコシや枝豆が混ざったり、そもそもじゃがいもではなくさつまいもやかぼちゃ、里芋なんていう時もあって、それは食べる時まで分からない。
同じ毎日を過ごすよりも、新しい未来を好む鶴丸にとって、コロッケは宝箱だ。
しかしコロッケが酒のつまみになるかというと、違うと思う。(好みによるだろうが)コロッケはおかずであり、酒のつまみではない。
そう、思っていた。
しかし今食べたコロッケは、つまみであった。
takekavat
DONE長谷部になんとか近づきたい光忠視点の燭へし。光忠がヘタレかも。お題はまいじつ燭へしから、「梅の香りの燭台切×下戸の長谷部」。
夏 うたげのあと 夜半の大広間のあちこちに落ちている、もとい横になっている刀たち。赤ら顔で幸せそうに寝ている者、悪い夢にうなされている者。
その中で羽織姿の長谷部がうつむき口に手を当て、
「……気持ち悪い」
とうめくのを、燭台切は聞き逃さない。
「長谷部くん飲めないのにあんなに飲むからだよ。無理しちゃ駄目じゃないか」
勇気を出して声をかければ、しかめ面でこう返される。
「……仕方ないだろう。主のお誕生会だぞ、今日は」
確かに、いつになく杯を重ねる長谷部に主はご機嫌だった。こんなに飲めるとは知らなかった、いつも飲まないからという主に普段は控えているだけですよ、俺は主のお世話係ですからねといつもの主用スマイルで返す長谷部を疑いもしない自分たちの審神者の人の良さも、今日ばかりは少々恨めしくなると燭台切は思っている。
2270その中で羽織姿の長谷部がうつむき口に手を当て、
「……気持ち悪い」
とうめくのを、燭台切は聞き逃さない。
「長谷部くん飲めないのにあんなに飲むからだよ。無理しちゃ駄目じゃないか」
勇気を出して声をかければ、しかめ面でこう返される。
「……仕方ないだろう。主のお誕生会だぞ、今日は」
確かに、いつになく杯を重ねる長谷部に主はご機嫌だった。こんなに飲めるとは知らなかった、いつも飲まないからという主に普段は控えているだけですよ、俺は主のお世話係ですからねといつもの主用スマイルで返す長谷部を疑いもしない自分たちの審神者の人の良さも、今日ばかりは少々恨めしくなると燭台切は思っている。
takekavat
DONE高校生燭台切くん×新任長谷部先生の燭へし。お題はまいじつ燭へしから「こっそりイタズラをする燭台切×薬指に指輪をつけた長谷部」。僕とセンセイの梅雨の朝 ただでさえ気怠い朝の登校時刻、それが梅雨空となれば物憂いことこの上ないが、教員という立場上それを表に出すことはできない。正門前で登校指導をしながら、長谷部は右手の傘を持ち直す。
今年の梅雨明けは例年より早いと今朝のニュースで言っていた、それが救いだな──と2割がたまだ寝ている頭の隅で考えながら、ネクタイがどうだの、髪型がどうだのと、表面上は澄ました顔つきで生徒に指導している。
つまらない大人になったな、なんて思っていたその時。
「長谷部くんっ!」
後ろから突然名を呼ばれ、振り返る隙も与えられず背中から抱きしめられる。誰だ、と一瞬思ったが直後に愚問だったと考え直す。こんなふざけたことをしてくるのは、そして自分をこんな呼び方するのは、この高校で一人しかいない。
2317今年の梅雨明けは例年より早いと今朝のニュースで言っていた、それが救いだな──と2割がたまだ寝ている頭の隅で考えながら、ネクタイがどうだの、髪型がどうだのと、表面上は澄ました顔つきで生徒に指導している。
つまらない大人になったな、なんて思っていたその時。
「長谷部くんっ!」
後ろから突然名を呼ばれ、振り返る隙も与えられず背中から抱きしめられる。誰だ、と一瞬思ったが直後に愚問だったと考え直す。こんなふざけたことをしてくるのは、そして自分をこんな呼び方するのは、この高校で一人しかいない。
saladcandy91
DOODLE白雪姫燭台切♀の絵。性別どっちでも↓燭台切姫美しすぎて城を追い出されて森の汚い小屋を動物たちと歌いながら掃除していたら汗水たらして働き帰ってきたへし切とばったりひとめぼれ普通に二人森でずっと暮らす。へし切が白雪姫なら井戸に誰か愛してと歌っていたら燭台切王子が割り込んで愛の歌を捧げるというか普通に原作ストーリーそのまま進む森の小屋でせっせと働くし毒リンゴで死ぬし愛のファーストキスで目覚める。
takekavat
DONE三十路の長谷部主任と入社二年目長船くんがセフレの燭へし。お題はまいじつ燭へしから「これで最後にすることを決めた燭台切×しつこい長谷部」。
長谷部主任はキスがNG「長谷部主任。こういうの、今日でもう終わりにしましょう」
長船が声をかけてきたのは、ホテルの部屋を出ようとしている時だった。
「こういうの」とは何か、と野暮を問うつもりはない。このホテルは普通のホテルではなく頭に「ラブ」がつくやつだし、部屋は能天気なピンク色に覆われているし、長船と長谷部はそのラブがつくホテルで他の人類も等しく行う営みを今日も繰り返した。つまり彼が終わりにしようというのはそういう営みだ。
そこに疑問を挟む余地はないので、長谷部はただ、
「なぜだ」
と尋ねた。終わりにする理由が長谷部の中には見当たらなかったからだ。
長谷部は誕生日が来たら三十路を迎える。長船は入社二年目だから浪人やら留年やらをしていなければ六歳差ということになるだろう。
6015長船が声をかけてきたのは、ホテルの部屋を出ようとしている時だった。
「こういうの」とは何か、と野暮を問うつもりはない。このホテルは普通のホテルではなく頭に「ラブ」がつくやつだし、部屋は能天気なピンク色に覆われているし、長船と長谷部はそのラブがつくホテルで他の人類も等しく行う営みを今日も繰り返した。つまり彼が終わりにしようというのはそういう営みだ。
そこに疑問を挟む余地はないので、長谷部はただ、
「なぜだ」
と尋ねた。終わりにする理由が長谷部の中には見当たらなかったからだ。
長谷部は誕生日が来たら三十路を迎える。長船は入社二年目だから浪人やら留年やらをしていなければ六歳差ということになるだろう。
takekavat
DONE強くてコンティニューな勇者燭台切とほこらのモンスター長谷部の話の続き。お題はまいじつ燭へしから「好奇心で近づいた燭台切×これが初恋だと思う長谷部」。
二千年の初恋「やっと今日の宿に着いたね」
「……ああ」
「長谷部くんも旅に慣れてきてるけど、今日はちょっとハードだったからね。ゆっくり休もう」
「……そうする」
「どうしたの長谷部くん。体調でも悪い?」
「そんなことはない。ただ、緊張しているだけだ」
「緊張……?」
「ここ数日、お前に伝えたいと思っていることがあって、でもなかなか言えなくて」
「えっなに? 遠慮しないで言ってよ。水臭いよ」
「遠慮じゃない。ただ、本当に緊張して」
「そんな緊張するようなことなの」
「うぅ……」
「なんでそんな、顔真っ赤に」
「おれは、おまえのことがすきなんだとおもう」
「え……、待って、何を」
「お前はすごくやさしい。お前がつくってくれるご飯は全部おいしい。お前といるとおれは、いつもあたたかくてふわふわした気持ちになる。2000年生きてて初めてなんだ。これが、おれの初恋なんだとおもう」
2029「……ああ」
「長谷部くんも旅に慣れてきてるけど、今日はちょっとハードだったからね。ゆっくり休もう」
「……そうする」
「どうしたの長谷部くん。体調でも悪い?」
「そんなことはない。ただ、緊張しているだけだ」
「緊張……?」
「ここ数日、お前に伝えたいと思っていることがあって、でもなかなか言えなくて」
「えっなに? 遠慮しないで言ってよ。水臭いよ」
「遠慮じゃない。ただ、本当に緊張して」
「そんな緊張するようなことなの」
「うぅ……」
「なんでそんな、顔真っ赤に」
「おれは、おまえのことがすきなんだとおもう」
「え……、待って、何を」
「お前はすごくやさしい。お前がつくってくれるご飯は全部おいしい。お前といるとおれは、いつもあたたかくてふわふわした気持ちになる。2000年生きてて初めてなんだ。これが、おれの初恋なんだとおもう」
takekavat
DONE同棲中な冬のリーマン燭へし。お題はまいじつ燭へしから、「猫舌の燭台切×汗だくの長谷部」。冬のへしは寒さですぐ鼻の周りとかほっぺたとか赤くなっちゃうと可愛いなと思う。
うちについたら「昼はラーメンにしよう」
長谷部がそう言いだしたのは、ある冬の休日の昼前。
「いいね、たまには食べにいこう」
頷いてそう応じれば、
「俺たちの部署も最近忙しかったし、これだけ働いてるんだから外食くらい許されるだろ」
にやりと笑って返される。燭台切が料理を好きなので、あまり二人は休日に外食をすることがない。だが最近は忙しいせいで少し億劫さを感じていたのも事実だ。それに気づいたうえでの提案だとしたら嬉しいけれど、聞いたところできっと彼は首を縦に振らない。だからそれには触れず、歩いて15分ほどのラーメン屋に向かう。
長谷部は福岡出身なのでとんこつが好きなのだが、味にこだわりがあるようで彼が認めるとんこつを出すラーメン屋は少ない。このラーメン屋でもとんこつではなくごま醤油を頼む。それでもとても美味しそうに啜るから見ているだけで幸せになる。カウンター席の隣に座る長谷部を見ながら、僕が長谷部くんを好きになった決め手はものを美味しそうに食べるところなのかもしれない、と思っていたら、
2331長谷部がそう言いだしたのは、ある冬の休日の昼前。
「いいね、たまには食べにいこう」
頷いてそう応じれば、
「俺たちの部署も最近忙しかったし、これだけ働いてるんだから外食くらい許されるだろ」
にやりと笑って返される。燭台切が料理を好きなので、あまり二人は休日に外食をすることがない。だが最近は忙しいせいで少し億劫さを感じていたのも事実だ。それに気づいたうえでの提案だとしたら嬉しいけれど、聞いたところできっと彼は首を縦に振らない。だからそれには触れず、歩いて15分ほどのラーメン屋に向かう。
長谷部は福岡出身なのでとんこつが好きなのだが、味にこだわりがあるようで彼が認めるとんこつを出すラーメン屋は少ない。このラーメン屋でもとんこつではなくごま醤油を頼む。それでもとても美味しそうに啜るから見ているだけで幸せになる。カウンター席の隣に座る長谷部を見ながら、僕が長谷部くんを好きになった決め手はものを美味しそうに食べるところなのかもしれない、と思っていたら、