ムーンストーン
DONEアルキード王国滅亡の日を回顧するラーハルト。ラーハルトとその家族の過去捏造です。
バランに拾われるまで小さい子が一人でよく生き延びられたなと。
公式?でハドラー率いる魔王軍の戦がはじまったのがラーハルト7才だそうで辛すぎる。
ラーハルト〜離岸ラーハルトは返り血で汚れた顔と手を湖で洗った。
服も乾いた血でゴワついて不快だが拠点に戻るまで我慢するしかない。
我が騎竜は水を飲み終えただろうかと、ラーハルトは顔を上げようとしてヒクリと頬が強張らせた。
水面に映る青肌で両頬に黒の紋様のある若い男は、幼いころ死別した父に驚くほど似ていたからだ。
ラーハルトの父の記憶は極僅かで、母子の住む家に食料や褒賞なのか略奪したのか貴金属などを持ってやってきては2〜3日過ごし、またふらりと去るというものだった。
父が家にいる間は、二人で近くの森に罠を仕掛けたり、父が愛用の槍で捉えた獲物の血抜きや毛皮の処理などをしてすごした。
特に父子の間に会話はなく、魔族の基準で普通の親子仲だったのかは未だにわからない。
1639服も乾いた血でゴワついて不快だが拠点に戻るまで我慢するしかない。
我が騎竜は水を飲み終えただろうかと、ラーハルトは顔を上げようとしてヒクリと頬が強張らせた。
水面に映る青肌で両頬に黒の紋様のある若い男は、幼いころ死別した父に驚くほど似ていたからだ。
ラーハルトの父の記憶は極僅かで、母子の住む家に食料や褒賞なのか略奪したのか貴金属などを持ってやってきては2〜3日過ごし、またふらりと去るというものだった。
父が家にいる間は、二人で近くの森に罠を仕掛けたり、父が愛用の槍で捉えた獲物の血抜きや毛皮の処理などをしてすごした。
特に父子の間に会話はなく、魔族の基準で普通の親子仲だったのかは未だにわからない。
koryuhi
DONE某所の話題に乗っかって書いた即興ハドザム(超短編)話題の前提としては、例の「味見」の件です。
ハドザム「は、ハドラー様……それは、その………!」
何やら頬を赤らめ慌てるザムザ。だが当のハドラーは涼しい顔で手を伸ばし、そしてひょいっとフライパンの上から程よく焼けている肉を一つ、摘み上げて口へと運んだ。
「うむ。なかなかいい味つけではないか」
そうと満足そうに言うハドラーに、ザムザは自分がとんでもない勘違いをしていた事に気がつき、顔色を更に赤くする。
「あ、味見ってそういう……い、いえ。何でも」
思い浮かべてしまった不埒な思いを、ぶんっと顔を振ることで吹き飛ばそうとする。だが、一度思い浮かべてしまったものは簡単には消えてはくれない。
「も、もうそろそろ出来上がりますので……」
向こうで座ってお待ちください。と、やはり頬は赤くしたまま。声を震わせるザムザにハドラーはどうしたのだと軽く首を捻るが……。
556何やら頬を赤らめ慌てるザムザ。だが当のハドラーは涼しい顔で手を伸ばし、そしてひょいっとフライパンの上から程よく焼けている肉を一つ、摘み上げて口へと運んだ。
「うむ。なかなかいい味つけではないか」
そうと満足そうに言うハドラーに、ザムザは自分がとんでもない勘違いをしていた事に気がつき、顔色を更に赤くする。
「あ、味見ってそういう……い、いえ。何でも」
思い浮かべてしまった不埒な思いを、ぶんっと顔を振ることで吹き飛ばそうとする。だが、一度思い浮かべてしまったものは簡単には消えてはくれない。
「も、もうそろそろ出来上がりますので……」
向こうで座ってお待ちください。と、やはり頬は赤くしたまま。声を震わせるザムザにハドラーはどうしたのだと軽く首を捻るが……。
ムーンストーン
DONEヒュンケル編です。彼が当時地底魔城にいたのかわかりませんが、魔界でなく地上の拠点で多人数が過ごせそうなのがここしか思い浮かびませんでした。
相変わらず捏造設定多めですのがご容赦下さい。
ヒュンケル〜狼煙剣術の修行中、唐突にミストバーンが視界の隅に現れたが、ヒュンケルは動揺を見せず飽くことなく剣を振るい続けた。
父バルドスと死に別れ、アバンと共に暮らし、そしてミストバーンに師事して、幾年たっただろうか。
生年もあやふやな孤児の身だが、確か10歳にはなるはずだ。
俺はアバンの元にいた時より強くなった。今の強さがあの時あれば父をムザムザと死なせなかったものを、とギリリと奥歯を噛みしめるヒュンケルを見てミストバーンが僅かに左手を上げる。剣術の稽古を終えろ、という合図だ。
剣を収めて流れ落ちる汗も拭かずに師の元へ歩む。
次は暗黒闘気の修行だろうか?
直接指導するのは珍しい、とヒュンケルは無表情のまま師を見る。
無口で知られたミストバーンだが、流石に修行や学問については直接指示をするか教師役の魔族に指導させていた。
1272父バルドスと死に別れ、アバンと共に暮らし、そしてミストバーンに師事して、幾年たっただろうか。
生年もあやふやな孤児の身だが、確か10歳にはなるはずだ。
俺はアバンの元にいた時より強くなった。今の強さがあの時あれば父をムザムザと死なせなかったものを、とギリリと奥歯を噛みしめるヒュンケルを見てミストバーンが僅かに左手を上げる。剣術の稽古を終えろ、という合図だ。
剣を収めて流れ落ちる汗も拭かずに師の元へ歩む。
次は暗黒闘気の修行だろうか?
直接指導するのは珍しい、とヒュンケルは無表情のまま師を見る。
無口で知られたミストバーンだが、流石に修行や学問については直接指示をするか教師役の魔族に指導させていた。
koryuhi
DONEポッキーゲームをする現パロ反転レオダイちゃん。勇者ちゃんが王子の顔の良さに改めて気づいちゃう話し。
ポッキーゲーム「ねえダイくん、ポッキーゲームしない?」
赤い箱を携えながら、レオナはとてもにこやかにそう言った。
いきなり何を言い出すのやらと思ったが、ちらりと横目に見えたデジタル時計に記された今日の日付を見て、ああなるほどそういう事かと納得をしてしまう。
今日は11月11日。俗にポッキー&プリッツの日と呼ばれる日だ。祝日という訳ではなく、カレンダーにも特にそうだと明記される日でもない。ただの一お菓子メーカーが言い出した日ではあるが、多くの人がそういう日だと認識をしていて、コンビニなんかでもちょっとした販促コーナーが作られるほどだ。
普段は特に意識をしている訳では無いけれど、目や耳にする機会が多くなると何だか無性に気になってしまうもの。実の所、あたしも今日は久しぶりにこの時期限定の物を一つ買ってしまっている。
2212赤い箱を携えながら、レオナはとてもにこやかにそう言った。
いきなり何を言い出すのやらと思ったが、ちらりと横目に見えたデジタル時計に記された今日の日付を見て、ああなるほどそういう事かと納得をしてしまう。
今日は11月11日。俗にポッキー&プリッツの日と呼ばれる日だ。祝日という訳ではなく、カレンダーにも特にそうだと明記される日でもない。ただの一お菓子メーカーが言い出した日ではあるが、多くの人がそういう日だと認識をしていて、コンビニなんかでもちょっとした販促コーナーが作られるほどだ。
普段は特に意識をしている訳では無いけれど、目や耳にする機会が多くなると何だか無性に気になってしまうもの。実の所、あたしも今日は久しぶりにこの時期限定の物を一つ買ってしまっている。
ムーンストーン
DONEアルキード王国滅亡の日にまつわるオムニバス。夢から覚めた日十一年前に物心ついていた年齢の人はこの大事件を覚えているでしょう。
始まりの終わりの日ポップ〜楽園追放
あの日か、覚えてるよ。
物心ついた時っていうか、ちゃんと覚えてる一番小さい時の記憶さ。
丁度その時は、届け物をしにいった母さんの後を少し離れて追いかけてたんだ。
村の広場の真ん中位にいたんだけど、背中に氷を突っ込まるたみたいな感じ…今思うと超強力なオーラを感じて立ち止まった。
すぐ後にチカッと空の低い所が光って、その光が凄い勢いで空の端から端まで真っ白に広がった。
次の瞬間最初に光った所から見たことのない白い雲が空の天辺まで上がっていった。
雲の先っちょがキノコの笠みたいにまるまったな、と思ったら後ろに向って吹っ飛ばされたんだ。
子どもの体は軽いから何度も転がってやっと止まって、それから聞いたこともない轟音が響いて。
822あの日か、覚えてるよ。
物心ついた時っていうか、ちゃんと覚えてる一番小さい時の記憶さ。
丁度その時は、届け物をしにいった母さんの後を少し離れて追いかけてたんだ。
村の広場の真ん中位にいたんだけど、背中に氷を突っ込まるたみたいな感じ…今思うと超強力なオーラを感じて立ち止まった。
すぐ後にチカッと空の低い所が光って、その光が凄い勢いで空の端から端まで真っ白に広がった。
次の瞬間最初に光った所から見たことのない白い雲が空の天辺まで上がっていった。
雲の先っちょがキノコの笠みたいにまるまったな、と思ったら後ろに向って吹っ飛ばされたんだ。
子どもの体は軽いから何度も転がってやっと止まって、それから聞いたこともない轟音が響いて。
ムーンストーン
DONE親子竜出陣前夜の一場面。アニオリでバウスン将軍父子の故郷の敵であるバランへの反応があるかなと思ったけど尺が無いのかスルーだったので幕間を想像してみました。
妻を早くに亡くした父子という共通点がある二人だなと。
この小さな手を守れますように「私では実力に不足かね?」
ヒュンケルとクロコダインの説得で一時同行を承諾した男は、その存在で場にいる人々を威圧した。
この男か。我がリンガイアを壊滅に追い込んだのは。
怒りに先んじてバウスンの全身から震えと恐怖がこみ上げる。
動揺を抑え込む為に無理に深呼吸し、視線で我が子の様子をうかがう。
幸いにして先日のような跳ねっ返りはしないでくれるようだ。
故郷の敵だと理解しているだろうが、口にださないだけの分別を働かせているのに安堵する。
まあ声もでないというのが実際の所だろうが。
会議室にいるメンバーの中で魔法使いの少年は威圧を受けた途端腰が抜けたようだ。
ただ一人勇者ダイだけがレオナ王女による魔宮の門への同行に反論したが、彼女に外堀を埋められプィと横を向くことで不満を露わにする。
1928ヒュンケルとクロコダインの説得で一時同行を承諾した男は、その存在で場にいる人々を威圧した。
この男か。我がリンガイアを壊滅に追い込んだのは。
怒りに先んじてバウスンの全身から震えと恐怖がこみ上げる。
動揺を抑え込む為に無理に深呼吸し、視線で我が子の様子をうかがう。
幸いにして先日のような跳ねっ返りはしないでくれるようだ。
故郷の敵だと理解しているだろうが、口にださないだけの分別を働かせているのに安堵する。
まあ声もでないというのが実際の所だろうが。
会議室にいるメンバーの中で魔法使いの少年は威圧を受けた途端腰が抜けたようだ。
ただ一人勇者ダイだけがレオナ王女による魔宮の門への同行に反論したが、彼女に外堀を埋められプィと横を向くことで不満を露わにする。
ムーンストーン
DONEポップとマトリフ師匠のチェスを使った戦況分析と、ポップがメガンテにいたる心象風景を妄想した話です。竜の守護者1.The flame behind the eyes
瞳の奥の炎〜マトリフ〜
ポップを弟子にして暫く後の事、マトリフは今日の魔法修行が終わってホッとした顔をしている弟子に声をかけた。
「おい、お前チェスを指したことあるか」
「俺みたいな庶民にはチェスなんてお貴族様のゲームとは無縁だよ。 キングとかナイトの駒があるのを知ってる位だ」
ポップはマトリフが部屋の奥から引っ張りだしたボードを見ながら言った。
「まあそうだろうな。俺も魔法使いの弟子入りする迄見たことは無かった」
師匠がまた面倒な事を言い始めたな、とわかりやすい顔をした弟子を無視してマトリフはテーブルにボードを置き、駒を並べた。
「今はゲームをするつもりはねぇよ。 これを使って今までの魔王軍とのバトルを再現してみな」
3696瞳の奥の炎〜マトリフ〜
ポップを弟子にして暫く後の事、マトリフは今日の魔法修行が終わってホッとした顔をしている弟子に声をかけた。
「おい、お前チェスを指したことあるか」
「俺みたいな庶民にはチェスなんてお貴族様のゲームとは無縁だよ。 キングとかナイトの駒があるのを知ってる位だ」
ポップはマトリフが部屋の奥から引っ張りだしたボードを見ながら言った。
「まあそうだろうな。俺も魔法使いの弟子入りする迄見たことは無かった」
師匠がまた面倒な事を言い始めたな、とわかりやすい顔をした弟子を無視してマトリフはテーブルにボードを置き、駒を並べた。
「今はゲームをするつもりはねぇよ。 これを使って今までの魔王軍とのバトルを再現してみな」
ddggmm5
DONEバランとの再会後。1人で見張り(という名の遠慮?)をしてるバランのところにゴメちゃんがそっと寄り添ってほしい。会話はきっとない。ダイはゴメちゃんを追って近くまで行くけど距離はとってそう。という妄想を詰めた絵。夜の色味に悩んだので、加工前の絵も置いておきます。 2茄子猫
DONE「ダイの大冒険」よりレオナ姫💛今更ながらアニメに出てきた天使のレオタード装着してたのが可愛かったので👼💛
また着てくれないかな?
アニメのダイ大、絵も綺麗だし女の子も可愛いし話も面白すぎると最近の土曜日の朝の楽しみになってる😊
geminisuigi
DONEダイ大漫画二本です☺️完結後のネタバレ含みます‼️
あいのゆくえ(ヒュンケル&ラーハルト)・永き旅路の終着点(ヒュンケル&マァムとアバン先生)
繋がりのあるお話です、一緒に読むいい感じだと思ってます〜💕
縁がどんどん繋がっていくイメージかな。
みんなに、優しくて楽しい時間がいっぱいありますように✨
感想はいつでも募集中です💕めっちゃ喜びますので、お気軽にどうぞ✨ 21
koryuhi
DONE幼ヒュンケルがデルムリン島に預けられるif話。ヒュンダイと呼べるかは微妙でも私はそう呼びたい……( ˘ω˘)原作未読組へのネタバレは無いはずです。
ここ最近の地底魔城は、常に緊張の気配に充ちていた。それともいうのも、この城の主ー魔王ハドラーの命を狙う勇者一行が、もう目と鼻の先にまで迫ってきているからだ。
「もうここに攻め込んでくるのは、時間の問題かと」
「そうか……」
そう、悪魔の目玉が送ってきた映像と報告とに、バルトスは深く息を吐き出す。
バルトスは、じごくのきしと呼ばれる怪物(モンスター)である。彼らは六本の腕を持つガイコツの姿をしていて、魔王の魔力によって造られ動かされている。彼はその中でも特に強力に造られていて、魔王の居る玉座へと続く門の番人を任せられている、この魔王軍におけるいわゆる幹部という立場である。
地底魔城。ここは死火山の火口を利用して造られた、文字通り地底に広がる城である。外の様子を確かめるための窓なんて物はあるはずも無く、時刻なり何なりを図りたいのなら、空が見える火口付近まで赴くか、偵察用に配備されている悪魔の目玉を通しての映像を見るしかない。
13302「もうここに攻め込んでくるのは、時間の問題かと」
「そうか……」
そう、悪魔の目玉が送ってきた映像と報告とに、バルトスは深く息を吐き出す。
バルトスは、じごくのきしと呼ばれる怪物(モンスター)である。彼らは六本の腕を持つガイコツの姿をしていて、魔王の魔力によって造られ動かされている。彼はその中でも特に強力に造られていて、魔王の居る玉座へと続く門の番人を任せられている、この魔王軍におけるいわゆる幹部という立場である。
地底魔城。ここは死火山の火口を利用して造られた、文字通り地底に広がる城である。外の様子を確かめるための窓なんて物はあるはずも無く、時刻なり何なりを図りたいのなら、空が見える火口付近まで赴くか、偵察用に配備されている悪魔の目玉を通しての映像を見るしかない。