sakugrrd
SPUR ME翠千にハマりたての頃に書いてた話。数年後設定。ES世界線からは離れている。
あと翠の可愛い物好き設定が隠されたキャラ作り。
途中放置のを見つけたけど、いつもなら書かない章タイトルまで書いてたからできたら完成させたいな。コメショ前に考えたものなので解釈違いはあります。
本にしたい話、その1
拝啓、悪者ヒーロー様【 手 紙 】
――拝啓 守沢千秋様。
そう書いてある手紙を見つめて、深い溜息が零れた。見た目は無地の白い封筒で、よく見かけるポストカードサイズほどの手紙だ。けれどそれは一枚だけではなく、手元を埋め尽くすほど何枚も積み重なったものだった。
今日は久しぶりのオフだからと、なんとなく気分で始めた部屋の掃除の途中で、ベッドの下でひっそりと忘れられたように放置された、四角い箱を見つけたのが始まりだ。埃が被っていたふたをあけて、中身を確認した高峯は驚いた。長い間に忘れていた、高峯の数年間に及ぶ思いがこもっているものだったからだ。我ながら情けないとは思う。だからこうして、溜めたこれらを処分しようとしていたところだった。一度も読まれずに封がしたまま、高峯の手紙たちの時間は止まっていた。糊付けのされた開きの部分は、まるで秘密を守ってくれているかのようにぴっちりと離れずにいる。
14501――拝啓 守沢千秋様。
そう書いてある手紙を見つめて、深い溜息が零れた。見た目は無地の白い封筒で、よく見かけるポストカードサイズほどの手紙だ。けれどそれは一枚だけではなく、手元を埋め尽くすほど何枚も積み重なったものだった。
今日は久しぶりのオフだからと、なんとなく気分で始めた部屋の掃除の途中で、ベッドの下でひっそりと忘れられたように放置された、四角い箱を見つけたのが始まりだ。埃が被っていたふたをあけて、中身を確認した高峯は驚いた。長い間に忘れていた、高峯の数年間に及ぶ思いがこもっているものだったからだ。我ながら情けないとは思う。だからこうして、溜めたこれらを処分しようとしていたところだった。一度も読まれずに封がしたまま、高峯の手紙たちの時間は止まっていた。糊付けのされた開きの部分は、まるで秘密を守ってくれているかのようにぴっちりと離れずにいる。
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MOURNING2021年10月3日に発行しました翠千パロアンソロ『You are my storyteller』様に寄稿させて頂きましたお話の没ネタが発掘されましたので折角なので公開させていただきます。
最初はこんな感じでした(笑)
あまりにも長くなるため、没にしました。
逆転主従という展開を隠したくて頑張った。
主従パロ没ネタ 男が笑う。それは優雅に。
その笑みは天使のような微笑みにもみえるが、それを向けられている自分からすれば「不吉の象徴」でしかない。
「ひどいなぁ。僕の笑顔はそんな風にみえるのかい?」
先程の笑みにふっ、と苦笑いを含ませて、彼はさらにおかしそうに笑った。
そんな彼が長く愛用しているアンティーク調の執務机に、両手を組み合わせて肘をつく姿は、いつ見ても様になっている。上に立つ者の威厳、そういうものを、彼は生まれつき持ち合わせていたかのようだ。
「どうかしたかい? ああ、渡した資料に何か分からない事があったら言ってくれないかな?」
目を細めてそう言うと、傍らに控えさせていた秘書に紅茶を淹れるように指示をして、こちらの出方を待つ。
2888その笑みは天使のような微笑みにもみえるが、それを向けられている自分からすれば「不吉の象徴」でしかない。
「ひどいなぁ。僕の笑顔はそんな風にみえるのかい?」
先程の笑みにふっ、と苦笑いを含ませて、彼はさらにおかしそうに笑った。
そんな彼が長く愛用しているアンティーク調の執務机に、両手を組み合わせて肘をつく姿は、いつ見ても様になっている。上に立つ者の威厳、そういうものを、彼は生まれつき持ち合わせていたかのようだ。
「どうかしたかい? ああ、渡した資料に何か分からない事があったら言ってくれないかな?」
目を細めてそう言うと、傍らに控えさせていた秘書に紅茶を淹れるように指示をして、こちらの出方を待つ。
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PROGRESS息抜きに久しぶりにワンライ参加しようと思ったけど長くなりそうだからまた完成させてどこかで。お題「看病」
千秋って日常で体調崩しても同室にすら言わなさそう。初っ端から医務室で多忙のあまり仮眠してたくらいだしな……常備薬とかありそうだ、うぅ……。
サブマリンでもお前……ほんとお前……。 2551
sakugrrd
DONE裏垢で呟いてた翠千ネタ。中学生翠と珈琲の飲めない喫茶店マスター(代理)千秋のお話。
パロディ要素強めなので苦手な方は御遠慮願います。
突然の夕立に困り果てた少年に向けられた声の主は――コーヒーの飲めない喫茶店のマスターだった。 5373