NazekaedeG
PROGRESSリュカの誕生日に……と思って書いてたけど間に合わなかった代物。後日仕上げます…!
※リュカと付き合う前の時間軸です。
微睡みの蝶と、優しさの温度と、冬の月の26日。
その日、リュカは朝からふわふわとしていた。夢見心地といえばいいのだろうか。
「ふぁ……」
今日は仕事が休みの日。だから日が高くなる時間まで惰眠をむさぼっていた。(尚、彼は仕事の日でもよく寝坊するのだが、そこは今回追及しない。)
常時睡眠不足なので、寝起きでもまだまだ眠たいのはいつものことだが、今日はやけに胸が高鳴っている、気がする。一体何故だろうか。
――自分の誕生日である27日まで目前だからだろうか?
(そんな、誕生日を楽しみにしてどきどきする、だなんて……子供じゃあるまいし)
今までの誕生日だって「楽しみにしてない」と言ったら嘘になるが、流石にここまで浮ついた気持ちにはならなかった。
――いや。今までと違うことに、一つだけ、心当たりがある。
7892その日、リュカは朝からふわふわとしていた。夢見心地といえばいいのだろうか。
「ふぁ……」
今日は仕事が休みの日。だから日が高くなる時間まで惰眠をむさぼっていた。(尚、彼は仕事の日でもよく寝坊するのだが、そこは今回追及しない。)
常時睡眠不足なので、寝起きでもまだまだ眠たいのはいつものことだが、今日はやけに胸が高鳴っている、気がする。一体何故だろうか。
――自分の誕生日である27日まで目前だからだろうか?
(そんな、誕生日を楽しみにしてどきどきする、だなんて……子供じゃあるまいし)
今までの誕生日だって「楽しみにしてない」と言ったら嘘になるが、流石にここまで浮ついた気持ちにはならなかった。
――いや。今までと違うことに、一つだけ、心当たりがある。
NazekaedeG
MOURNING随分前に書いてたシリーズ「鏡に映ったモノは。」(https://www.pixiv.net/novel/series/8047260)に実は一つ閑話があるのですが、出すタイミングを完全に逃した上でまだ校正が終わってないので、もういっそのこと供養した方がいいのでは……と思いお蔵出し。 11610NazekaedeG
DONE続かないと言ってたけど続きました。こちら(https://poipiku.com/2976202/7058658.html)の続きになります。
タイトルに使ってるアネモネの花言葉ですが、「はかない恋」、「恋の苦しみ」などの意味があります。 3121
NazekaedeG
MOURNING話を整理していたら、去年書いたハロウィン話の初稿が出てきました。今だと「完成版と比較するのもありかな?」と思えるようになったので、こちらに投下します。
(「アリスがリュカへ行ったこと」からが違います)
完成版はこちらです→https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16280290
ハロウィン話の初稿その話は、初夏の頃から始まる。
「今年のハロウィンお菓子大会を、少しアレンジする……?」
ハロウィンお菓子大会。
それは、お菓子作りの腕を競う祭りである。
だが、毎年同じでは詰まらない。だから今年は少しその趣向を変えよう、という話になったそうで。
シモーヌから渡された、ハロウィンお菓子大会の変更案をアリスは読んでいた。
「そうだ。元々『ハロウィン』というのは異国の祭りだが、リグバースでやるにあたって今の形に変わったんだ。」
元々は死者の魂を迎える行事らしい。ハロウィンの由来をシモーヌが説明する。
「遠い異国だと、夜に子供がモンスターの仮装をして『トリック・オア・トリート』を唱えるんだ。
これは『お菓子をくれないとイタズラするぞ』という意味でな。お菓子をあげればイタズラを回避出来る、という仕組みだ」
8686「今年のハロウィンお菓子大会を、少しアレンジする……?」
ハロウィンお菓子大会。
それは、お菓子作りの腕を競う祭りである。
だが、毎年同じでは詰まらない。だから今年は少しその趣向を変えよう、という話になったそうで。
シモーヌから渡された、ハロウィンお菓子大会の変更案をアリスは読んでいた。
「そうだ。元々『ハロウィン』というのは異国の祭りだが、リグバースでやるにあたって今の形に変わったんだ。」
元々は死者の魂を迎える行事らしい。ハロウィンの由来をシモーヌが説明する。
「遠い異国だと、夜に子供がモンスターの仮装をして『トリック・オア・トリート』を唱えるんだ。
これは『お菓子をくれないとイタズラするぞ』という意味でな。お菓子をあげればイタズラを回避出来る、という仕組みだ」
airil_irony
MOURNING拐われたアリスを華麗に救出するシチュエーションを書きたかったのですがうまく纏まらずに挫折しました。書きかけのやつを発掘したので供養ついでに加筆。リュカの恋愛シナリオをクリアした当時、どうしても書きたくなって設定を練っていた記憶があります。
※本編や恋愛シナリオ等の盛大なネタバレを含みます
※キャラの食い違いがあるかも
※悪役のモブが出てくる
※一番大事な部分が書けてない
黄金の橄欖石を取り戻せ【事件の始まり】
「事件だーーー!!!」
「フォーーーー!!!」
「朝から何してんだ…」
探偵テリーの助手であるセシルがまだ開店前だというのに何時にも増して大きな声で工房のドアを勢いよく開け放ち、その勢いに驚いたパルモさんの叫びが工房中に響き渡り、堪らず寝間着のまま部屋を出る。
「あ!!リュカさん、大変だ大事件が!!」
「こんな時間から騒ぎ立てる程の事か…?」
「おはようゴザイマス!ナイスなモーニングコールデシタネ!!」
あまりの眠気に部屋を出てすぐの手すりに凭れかかりながら、二度寝を邪魔した探偵見習いを睨む。
セシルのことだ、どうせ大したことでは無いのだろうという予測は、眠気と共にたち消える。何故なら、
「大変なんだ!!アリスさんが何処にも居ないんだ!!!」
9209「事件だーーー!!!」
「フォーーーー!!!」
「朝から何してんだ…」
探偵テリーの助手であるセシルがまだ開店前だというのに何時にも増して大きな声で工房のドアを勢いよく開け放ち、その勢いに驚いたパルモさんの叫びが工房中に響き渡り、堪らず寝間着のまま部屋を出る。
「あ!!リュカさん、大変だ大事件が!!」
「こんな時間から騒ぎ立てる程の事か…?」
「おはようゴザイマス!ナイスなモーニングコールデシタネ!!」
あまりの眠気に部屋を出てすぐの手すりに凭れかかりながら、二度寝を邪魔した探偵見習いを睨む。
セシルのことだ、どうせ大したことでは無いのだろうという予測は、眠気と共にたち消える。何故なら、
「大変なんだ!!アリスさんが何処にも居ないんだ!!!」
NazekaedeG
MAIKING一時間制限で書いてみたリュカアリ。続きそうなところで終わるが続かない。仄暗い感じのが読みたい、と思い立って書いてみたが……仄暗い??で終わってしまった気がする。
精進せねば。
この胸に咲いたアネモネの花束をここを逃すと、彼女すらもオレを置いていくと思ったから。壁を背にしたアリスの逃げ道を塞いで告げたのだ。
「アリス。――悪いが、オレは『男』なんだ」
「リュカさん……?」
彼女の所持するエメラルドには、何が映ってるんだろうな?
その答えは、まだ知らない。
***
リグバース署の、アリスの部屋。
そこへ呼ばれて頼まれた『お願い』は、あまりにも残酷だった。
「リュカさん。どうか協力してくれませんか?彼の好物を探ってほしいんです!」
その内容は、別の男にアピールするための協力要請。よりによって、オレにそれを言うのか。
リュカは、出会った時からアリスへの想いを育んでいた。でも、その気持ちを打ち明けたら彼女が困るだろうと必死に隠して、彼女にとって益のある男だとアピールし続けた。
1362「アリス。――悪いが、オレは『男』なんだ」
「リュカさん……?」
彼女の所持するエメラルドには、何が映ってるんだろうな?
その答えは、まだ知らない。
***
リグバース署の、アリスの部屋。
そこへ呼ばれて頼まれた『お願い』は、あまりにも残酷だった。
「リュカさん。どうか協力してくれませんか?彼の好物を探ってほしいんです!」
その内容は、別の男にアピールするための協力要請。よりによって、オレにそれを言うのか。
リュカは、出会った時からアリスへの想いを育んでいた。でも、その気持ちを打ち明けたら彼女が困るだろうと必死に隠して、彼女にとって益のある男だとアピールし続けた。
NazekaedeG
MAIKING8〜9割近く書いたけど「見どころは……どこだ……?」となってお蔵入りしたリュカアリ。これを完成させるかどうかを悩んでます。
禁断の果実は酸いた味だった。あの時[[rb:知恵の実を囓らなければ > 恋だと気付かなければ]]、こんなに苦しくなかったのに。
最初は、気にも止めてなかった。
『記憶喪失の女がSeed隊員になった』と最初聞いた時は、「Seedはそんな素性の怪しい奴を引き入れるほどに人手不足なんだな」と思った位だった。
Seedは嫌いだ。嫌いだが、会う前からSeed隊員になった奴も一緒に疎むことはない。そんなことをしたら、自分が嫌悪するSeedと一緒だ。
そんな訳で心象は良くなかったが、パルモさんに言われて挨拶くらいはしようとついていった。そのくらいの心持ちだった。
だから、最初会った時は驚いたものだ。
太陽に煌めく金糸、澄んだ若葉色の瞳。そして。
7927最初は、気にも止めてなかった。
『記憶喪失の女がSeed隊員になった』と最初聞いた時は、「Seedはそんな素性の怪しい奴を引き入れるほどに人手不足なんだな」と思った位だった。
Seedは嫌いだ。嫌いだが、会う前からSeed隊員になった奴も一緒に疎むことはない。そんなことをしたら、自分が嫌悪するSeedと一緒だ。
そんな訳で心象は良くなかったが、パルモさんに言われて挨拶くらいはしようとついていった。そのくらいの心持ちだった。
だから、最初会った時は驚いたものだ。
太陽に煌めく金糸、澄んだ若葉色の瞳。そして。
NazekaedeG
MAIKING9/15から全然進んでない!ということで一度書きかけをあげようかな、と思いました。本編終了後、付き合う前の二人という感じです。
【追記】完成版できました→https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16663488
記憶の行方はもう知らないけれど(仮)人の心も身の置き方も、時と共に移ろい行くものである。
それは眼前の彼女だって、例外ではない。
分かっていた、はずなのに。
その告白を聞いたのは、彼女がリグバースへ来てから一年くらいした後。
ルーン消失事件という大事件も解決し、少しずつ日常にアリスがいることに違和感がなくなった頃。
大樹の広場の中心の樹が、夕焼け空を背景に、黒く大きくそびえ立った。
黄昏時は、まだ太陽が出ているのにも関わらず近くにいる者の顔が分かりづらい。
だから、この話をしたアリスの顔は、分からない。
「私、もう過去のことを探すのは止めようかな、と思うんです」
一年経っても、アリスの記憶は何も思い出せずにいた。
あの腕利きのテリーですら一欠片の痕跡も見つけられない、というところに、恐ろしさすら感じる。
4876それは眼前の彼女だって、例外ではない。
分かっていた、はずなのに。
その告白を聞いたのは、彼女がリグバースへ来てから一年くらいした後。
ルーン消失事件という大事件も解決し、少しずつ日常にアリスがいることに違和感がなくなった頃。
大樹の広場の中心の樹が、夕焼け空を背景に、黒く大きくそびえ立った。
黄昏時は、まだ太陽が出ているのにも関わらず近くにいる者の顔が分かりづらい。
だから、この話をしたアリスの顔は、分からない。
「私、もう過去のことを探すのは止めようかな、と思うんです」
一年経っても、アリスの記憶は何も思い出せずにいた。
あの腕利きのテリーですら一欠片の痕跡も見つけられない、というところに、恐ろしさすら感じる。
NazekaedeG
MOURNING結構前(これは7月くらい…?)から書いてたリュカアリですが、どうにもまとまらないので供養することにしました。暴力表現、流血表現があるのでワンクッション入れてます。ご注意ください。
終盤でこんなイベントがもしもあったら…という妄想を書き連ねたものです。
ほのぼのではないです。シリアス目高くて暗い感じです。
※リュカとアリスは恋人状態で、お互いの呼び方は「リュカ」「アリス」になります。 2386