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MAIKING某お方々と話していて、私が年齢操作全年齢向けひむとしょたずとをやったらどうなるかという話になって書いたもの。どうなるかはわからんというか、なんもまとまってないです。四巻の三人診療所時代です。氷室と年齢操作しょたずとさん俺としたことが、口に含んでいたコーヒーをぶちまけてしまった。
信じて故郷に残していった親友がゴリラの如き偉丈夫に育っていた挙句、見知らぬ若い男を拾っていた。
実際は若く見えるだけで俺たちと同じような年齢の立派な医師だが、今はそんなことは問題ではない。
俺たち、の、俺以外の部分を構成する、我が親愛なる親友神代一人が珍しく寝坊しているもので、身支度を整えた俺がおめざのビスケットと二人分のコーヒーを手に、彼の寝室へ様子を見に行っ
よそから来た医師、富永という男は真面目で実直、一人のプライベートには一切踏み込まない。一人の部屋のある神代家の居住空間にも、緊急の用がなければ入ることはないという。
なので、富永くんの設定する禁足地に踏み込むことを子供の頃から許可されている俺が、眠れる森の美男子にご機嫌伺いに来たってこと。
1172信じて故郷に残していった親友がゴリラの如き偉丈夫に育っていた挙句、見知らぬ若い男を拾っていた。
実際は若く見えるだけで俺たちと同じような年齢の立派な医師だが、今はそんなことは問題ではない。
俺たち、の、俺以外の部分を構成する、我が親愛なる親友神代一人が珍しく寝坊しているもので、身支度を整えた俺がおめざのビスケットと二人分のコーヒーを手に、彼の寝室へ様子を見に行っ
よそから来た医師、富永という男は真面目で実直、一人のプライベートには一切踏み込まない。一人の部屋のある神代家の居住空間にも、緊急の用がなければ入ることはないという。
なので、富永くんの設定する禁足地に踏み込むことを子供の頃から許可されている俺が、眠れる森の美男子にご機嫌伺いに来たってこと。
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MOURNING氷室と一人は分け目も何もかも反対、鏡に写したような存在ではという神の啓示により、思いつきました。オチが思いつかなかった……鏡一人との出会いは、村の幼児の健康診断だった。
市で行われる検診の他に、神代先生と静江小母さんが両親や祖父母から相談を受けつつ、診療所の病室で子供たち同士を遊ばせたりして、基本的には母親を休ませることが目的の集まりと言った方がいいだろう。
お前と同い年の坊っちゃまだ、と祖父に紹介され、頭を押さえつけられ、
「こんにちは、ひむろしゅんすけです」
と頭を下げさせられた。
「おじいさん、僕には誰にもそんなことさせない
でいいんです。……こんにちは、ごめんね、僕はかみしろかずとです。また会えたね。僕に頭なんか下げないでいいんだよ」
淀みなく語る落ち着いた声。こんな子供が、こんな山の中の小さな村にいるのかと、その辺で転がったり、おもちゃをぶっ壊したり、癇癪を起こしたり、母親を求めて泣く幼児たちの中で俺は立ち尽くした。
2831市で行われる検診の他に、神代先生と静江小母さんが両親や祖父母から相談を受けつつ、診療所の病室で子供たち同士を遊ばせたりして、基本的には母親を休ませることが目的の集まりと言った方がいいだろう。
お前と同い年の坊っちゃまだ、と祖父に紹介され、頭を押さえつけられ、
「こんにちは、ひむろしゅんすけです」
と頭を下げさせられた。
「おじいさん、僕には誰にもそんなことさせない
でいいんです。……こんにちは、ごめんね、僕はかみしろかずとです。また会えたね。僕に頭なんか下げないでいいんだよ」
淀みなく語る落ち着いた声。こんな子供が、こんな山の中の小さな村にいるのかと、その辺で転がったり、おもちゃをぶっ壊したり、癇癪を起こしたり、母親を求めて泣く幼児たちの中で俺は立ち尽くした。
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MOURNING氷室くんと一人くんが絵を描いてどうのこうの。一人んちの冷蔵庫は保存容器に入ったものが整然と並んでいる。
忙しい一人のご両親と執事の村井さんが少しでも休めるように、村の人が作って持ってくるのだ。
俺もよく親や祖父母から「先生たちに差し上げてな」とタッパーに切った果物や漬物を入れてあるのを持たされた。何なら一人んちの炊飯器で米を炊くお手伝いもする。
「氷室でーーすこんにちわー」
大きな扉を押し開け、診察室を覗くも人の気配はなく、不用心だなと思っていると、聞きなれた声がする。
「奥入ってきてー」
「一人ぉー?どこいんだよー?」
「台所ーっ」
診療所の玄関を入ってそのまま進むと、奥の通路がある。そこに田舎では中々ない洒落たキッチンで、ガス台の前に立つ一人は中華鍋を軽々と振って黒い長ズボンに黒いスニーカー。黒いTシャツに大人用のエプロンをかけ、三角巾を被ってる横顔は、そんなに真剣なものではない。
7467忙しい一人のご両親と執事の村井さんが少しでも休めるように、村の人が作って持ってくるのだ。
俺もよく親や祖父母から「先生たちに差し上げてな」とタッパーに切った果物や漬物を入れてあるのを持たされた。何なら一人んちの炊飯器で米を炊くお手伝いもする。
「氷室でーーすこんにちわー」
大きな扉を押し開け、診察室を覗くも人の気配はなく、不用心だなと思っていると、聞きなれた声がする。
「奥入ってきてー」
「一人ぉー?どこいんだよー?」
「台所ーっ」
診療所の玄関を入ってそのまま進むと、奥の通路がある。そこに田舎では中々ない洒落たキッチンで、ガス台の前に立つ一人は中華鍋を軽々と振って黒い長ズボンに黒いスニーカー。黒いTシャツに大人用のエプロンをかけ、三角巾を被ってる横顔は、そんなに真剣なものではない。