れんこん
DONE固定🌸ピロートーク漫画。長編小説の夢主です。過去に身体を売って情報を得る生活をしていた🌸です。経験豊富。
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Shininnjinn
DONEスモーカー×一般海兵♂歪んだ愛しか知らない一般海兵と、それを知って肯定も否定もしないスモーカー。
色づきおれはひとりで海軍の雑務としての買い出しに出ていた。と言ってもそんなに大した量ではなく、本当にただの暇潰し程度でしかなかった。
少し時間が余ったので、中将と使うコンドームでも買い足そうかなぁなどとまたろくでもない事を考えながら陰気臭い路地裏に足を伸ばす。
――と、その時。
知らない手に腕を掴まれた。
男娼として働いていた事のあるおれにとってはこういう場所で引き止められるのは特段驚くようなものでもなかったので、適当にあしらおうとゆっくり振り向く、が。
「ようやく見つけた、久しぶりだね。会いたかったよ」
品定めするような耳障りな声。おれの事を知っている?心臓にへばりつく嫌な予感は残念ながら的中した。
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2317少し時間が余ったので、中将と使うコンドームでも買い足そうかなぁなどとまたろくでもない事を考えながら陰気臭い路地裏に足を伸ばす。
――と、その時。
知らない手に腕を掴まれた。
男娼として働いていた事のあるおれにとってはこういう場所で引き止められるのは特段驚くようなものでもなかったので、適当にあしらおうとゆっくり振り向く、が。
「ようやく見つけた、久しぶりだね。会いたかったよ」
品定めするような耳障りな声。おれの事を知っている?心臓にへばりつく嫌な予感は残念ながら的中した。
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ui_mujo
MOURNING酒と呪いのおまけ。本来は七ページくらいの話だったけれど、イチャイチャとかしてないし個人的にネームで満足するだけでいいやとなった。一ページ目だけペン入れしてたので、これだけで見られなくもないようにしてみたものを供養。Xに流すにはなんか……なんか恥ずかしいからここに。
fmi_fuU
DOODLE⚡夢月の下で踊ろう 「エネルさま」
呼びかければどこからともなく稲妻が駆けてきて目の前に姿を現す。
「なんだ、今日はもう呼ばないつもりかと思ったぞ」
彼と恋仲になったその日からいつのまにか日課になっていたのは彼を呼びつけることだった。はじめこそ不敬にあたるのではと躊躇っていたけれどお前が呼ばないなら我は一生お前の前に現れてやらぬからなと脅しのような、いじけ文句のような台詞を吐かれてしまい今に至る。
「そんなことあるわけないじゃないですか」
どうせわかっているくせに。エネル様は時たまこう子供っぽいところを見せる。そんなところを可愛いと思ってしまうのだけれど、彼はそれが不服らしい。今もほら少しむっとした表情でこちらを見つめてくる。
813呼びかければどこからともなく稲妻が駆けてきて目の前に姿を現す。
「なんだ、今日はもう呼ばないつもりかと思ったぞ」
彼と恋仲になったその日からいつのまにか日課になっていたのは彼を呼びつけることだった。はじめこそ不敬にあたるのではと躊躇っていたけれどお前が呼ばないなら我は一生お前の前に現れてやらぬからなと脅しのような、いじけ文句のような台詞を吐かれてしまい今に至る。
「そんなことあるわけないじゃないですか」
どうせわかっているくせに。エネル様は時たまこう子供っぽいところを見せる。そんなところを可愛いと思ってしまうのだけれど、彼はそれが不服らしい。今もほら少しむっとした表情でこちらを見つめてくる。
fmi_fuU
DOODLE🧢夢『毛布』 『照らす』 『キッチン』寒気に目を覚ますとまだ朝の5時だった。今日は休日なので二度寝ができそうだとグルスにほとんどとられていた毛布をかけなおそうとして隣に眠るその寝顔が目に入った。静かに眠る彼を見ているとあの生意気な台詞ばかりいう普段の彼と同一人物とは考え難い。王子の名に負けず意外と整っている顔をつついてやる。
「んん……」
少し眉根を寄せているのが可愛らしくみえるのは恋人の欲目というやつだろう。それからふあふあの髪にもふれてみる。あの特徴的な帽子に隠されているせいでわかりにくいがグルスの髪の毛はふあふあで触り心地がいいのだ。クセになる。特にドライヤー後が極上のふあふあなのだがそれを知るのはきっと私くらいだろう。ちょっとした特権だ。
718「んん……」
少し眉根を寄せているのが可愛らしくみえるのは恋人の欲目というやつだろう。それからふあふあの髪にもふれてみる。あの特徴的な帽子に隠されているせいでわかりにくいがグルスの髪の毛はふあふあで触り心地がいいのだ。クセになる。特にドライヤー後が極上のふあふあなのだがそれを知るのはきっと私くらいだろう。ちょっとした特権だ。
fmi_fuU
DOODLE🧢夢抱き上げる/おやすみ/嵐「よう、プリンセス。目の下に隈できてんぞ」
「ああ王子か久しぶり、大丈夫今日はこのあとすぐ帰れそうだから」
会うなりそんなロイヤルな者同士のような挨拶を交わす。しかし私たちはどちらも正当なそれではない。王子は実際いいとこのお坊ちゃんだったようだけれど私の方は完全に無関係である。
「うちの姫さんはまた忙しそうにしてんな」
「そういう王子こそガープさんに連れられての遠征から帰ったばかりでしょ」
お互いにそのあだ名に似合わずすでに退職届を軍に提出済みという立場にあるのだからおかしな話だといつぞや同期に笑われたことがある。最前線に立つ王子や姫がいてたまるかと。しかしそんなあだ名をつけて呼ぶようになったのは周りにいた彼らの方なのだから文句はこちらが言いたいくらいである。
1378「ああ王子か久しぶり、大丈夫今日はこのあとすぐ帰れそうだから」
会うなりそんなロイヤルな者同士のような挨拶を交わす。しかし私たちはどちらも正当なそれではない。王子は実際いいとこのお坊ちゃんだったようだけれど私の方は完全に無関係である。
「うちの姫さんはまた忙しそうにしてんな」
「そういう王子こそガープさんに連れられての遠征から帰ったばかりでしょ」
お互いにそのあだ名に似合わずすでに退職届を軍に提出済みという立場にあるのだからおかしな話だといつぞや同期に笑われたことがある。最前線に立つ王子や姫がいてたまるかと。しかしそんなあだ名をつけて呼ぶようになったのは周りにいた彼らの方なのだから文句はこちらが言いたいくらいである。
えるふ
DOODLE魔力供給をしたい🐯くん。※Fateシリーズパロです。
なんで🐯脱いでんのか?それはね、🌸の体温を感じたいってのと、元々"そのつもり"で魔力供給をもちかけていたからだよ!ちなみに脱いでんのは上だけだから安心してね☆ 5
fmi_fuU
DOODLE🔫夢湯気の立つ/ゆっくりと/身体の芯から朝、食堂へ向かう途中でバニラのような蜂蜜のような甘い香りがかすかに香った気がした。海賊船にあってそんな香りをさせる男などいるはずもなく唯一の女船員の顔が浮かんだベックマンは自然と周囲に彼女の姿を探していた。
「ベック、何か探してる?新聞なら食堂のテーブルにおいてあったよ」
背後からかけられた声にその香りが一層強くなったのを感じてやはりこの香りの元は彼女だったのだと確信を得る。
「いやもう見つけた」
「そう?ならいいけど」
「あァ、おまえさんをな探してた」
「なんで?」
正対した彼女を外套の中に迎え込むとベックマンはそのまま彼女を隠すように抱き込める。幾分か低い位置にあるその細い首筋に甘えるようにすり寄るとベックマンは呟く。
2274「ベック、何か探してる?新聞なら食堂のテーブルにおいてあったよ」
背後からかけられた声にその香りが一層強くなったのを感じてやはりこの香りの元は彼女だったのだと確信を得る。
「いやもう見つけた」
「そう?ならいいけど」
「あァ、おまえさんをな探してた」
「なんで?」
正対した彼女を外套の中に迎え込むとベックマンはそのまま彼女を隠すように抱き込める。幾分か低い位置にあるその細い首筋に甘えるようにすり寄るとベックマンは呟く。
fmi_fuU
DOODLE🔫夢あっという間/次の約束/名残惜しげになにかが触れては離れていく感覚にゆっくりと意識が浮上していく。まどろみの中それが何なのか手繰り寄せようとした。
「ふ、はは」
伸ばした手に触れたのはぬくい唇だった。ふにふにと手遊びしているとぱっくりと口が開けられてぺろりと指を舐めらる。普段なら淫靡な刺激ともとれるそれだが今回に限ってはまだ意識がまどろみの中にあるせいか彼女はくふくふと笑うばかり。そのあとも唇は彼女の瞼や鼻、頬なんかに触れては離れてを繰り返すが彼女はどれも時々くすぐったそうに笑うばかりで目を開ける気配がない。
「お嬢さん、そろそろ目を開けてほしいんだが」
戯れを続けながらベックマンは起床を促す。
「じゃあキスして、唇によ?」
ベックマンが意図的に避けていることに気づいたらしい彼女がようやくそれを強請ってきたのでベックマンはしめしめと思った。
1198「ふ、はは」
伸ばした手に触れたのはぬくい唇だった。ふにふにと手遊びしているとぱっくりと口が開けられてぺろりと指を舐めらる。普段なら淫靡な刺激ともとれるそれだが今回に限ってはまだ意識がまどろみの中にあるせいか彼女はくふくふと笑うばかり。そのあとも唇は彼女の瞼や鼻、頬なんかに触れては離れてを繰り返すが彼女はどれも時々くすぐったそうに笑うばかりで目を開ける気配がない。
「お嬢さん、そろそろ目を開けてほしいんだが」
戯れを続けながらベックマンは起床を促す。
「じゃあキスして、唇によ?」
ベックマンが意図的に避けていることに気づいたらしい彼女がようやくそれを強請ってきたのでベックマンはしめしめと思った。
fmi_fuU
DOODLE🧢夢ワンライ執務机には今日も今日とて書類の山が出来上がっていた。出勤早々私は溜息をつく。年明け早々から残業もやむなしというレベルの山。やるしかないかとひとつ伸びをして椅子に掛けた……のはもう5、6時間前のことだ。書類に目を通しながら携帯食で空腹を満たしたのがおやつ時だったことは覚えているがその後の記憶が少し曖昧だ。どうやら情けなくもうたたねしていたらしい。寝ぼけまなこをこすり時計を確認すると記憶の中のそれより20分ほど進んでいた。さすがに1時間と寝ていたわけではないとわかって安堵する。
「よォ、起きたか」
声の方向に顔を向けるとそこには彼がいた。
「王子、いつからいた?起こしてよかったのに」
「いいやそう待っちゃいねェよ。急ぎの用でもなかったしな。それにアンタは働きすぎだぜ、先週から大捕り物に連続で駆り出されてたよな?」
1551「よォ、起きたか」
声の方向に顔を向けるとそこには彼がいた。
「王子、いつからいた?起こしてよかったのに」
「いいやそう待っちゃいねェよ。急ぎの用でもなかったしな。それにアンタは働きすぎだぜ、先週から大捕り物に連続で駆り出されてたよな?」
fmi_fuU
DOODLE🔫夢厄介な/待っていて/ぐずぐず「おはようございます」
ちょうど椅子に掛けた彼の頭に声をかけると「あァおはよう」と短く返事が返ってくる。今朝も彼は煙草の灰を積もらせて新聞に目を通していた。私の一日は朝刊をこのテーブルに載せておくことから始まる。ついでなんてふりをして彼に朝の挨拶をするのも忘れずに。なおも煙をくゆらせる副船長に、すこしくらいこっちを向いてよなんて思っていた頃が懐かしい。厄介なこの恋心を抱え始めたのはいつだったかいまではもう思い出せない。いつの間にか好きになっていたのだ。なんてありがちでべたな話だと我ながら思う。
第一印象は海賊らしいデカくておっかない顔した人だと感じてた。でも実際は怖い時もあるけど理不尽に怒ることなんてなかったしあの低く穏やかな声が不思議と優しく聞こえてくるようになるまでそう時間はかからなかったと思う。
2560ちょうど椅子に掛けた彼の頭に声をかけると「あァおはよう」と短く返事が返ってくる。今朝も彼は煙草の灰を積もらせて新聞に目を通していた。私の一日は朝刊をこのテーブルに載せておくことから始まる。ついでなんてふりをして彼に朝の挨拶をするのも忘れずに。なおも煙をくゆらせる副船長に、すこしくらいこっちを向いてよなんて思っていた頃が懐かしい。厄介なこの恋心を抱え始めたのはいつだったかいまではもう思い出せない。いつの間にか好きになっていたのだ。なんてありがちでべたな話だと我ながら思う。
第一印象は海賊らしいデカくておっかない顔した人だと感じてた。でも実際は怖い時もあるけど理不尽に怒ることなんてなかったしあの低く穏やかな声が不思議と優しく聞こえてくるようになるまでそう時間はかからなかったと思う。
fmi_fuU
DOODLE🧢夢ワンライ「あけましておめでとうございますです、ナマエさん」
唐突にぺこりと頭を下げた後輩に一瞬何事かと逡巡する。
「え、ああ年越しちゃったかァ。じゃ今年もよろしくだ、グルス」
もしかしたら耳を澄ませば鐘の音が聞こえたかもしれない。十二月三十一日、この年の瀬に悲しくも私と後輩グルスは本部にて報告書の山をやっつけていた。海賊に日付感覚なんてあってないようなものだから年末年始も通常営業。日付感覚があったとて騒ぐ理由にするのが関の山か。
「この書類あがりました。そっちはどうです?」
「おっけー、こっちもぼちぼち片付くかなァ」
ペンを走らせ顔も上げずに会話は続く。
「なら夜明けには間に合いますよね」
「間に合うも何もそれまでには終わらせたいよねェ」
1087唐突にぺこりと頭を下げた後輩に一瞬何事かと逡巡する。
「え、ああ年越しちゃったかァ。じゃ今年もよろしくだ、グルス」
もしかしたら耳を澄ませば鐘の音が聞こえたかもしれない。十二月三十一日、この年の瀬に悲しくも私と後輩グルスは本部にて報告書の山をやっつけていた。海賊に日付感覚なんてあってないようなものだから年末年始も通常営業。日付感覚があったとて騒ぐ理由にするのが関の山か。
「この書類あがりました。そっちはどうです?」
「おっけー、こっちもぼちぼち片付くかなァ」
ペンを走らせ顔も上げずに会話は続く。
「なら夜明けには間に合いますよね」
「間に合うも何もそれまでには終わらせたいよねェ」
fmi_fuU
DOODLE🔫夢クリスマスの朝の話クリスマスイブに突然帰ってきた彼氏と過ごす
カーテンを開ける音、差し込む日差し、それから隣にないぬくもり。
「ベックもうおきたの?」
窓辺にいるであろう彼に声をかけた。
「あァいい。おまえさんはもう少し寝てな」
彼の低い声が眠気を誘ってくる。
「昨日は随分頑張ってもらったからな。今朝はおれに全部やらせてくれ」
言葉の前半部分は正直恥ずかしい気持ちで聞いていたが後半部分はいまいち意味を図りかねた。
全部やらせてってなんのことだろう。
「いいからもうひと眠りしてな。お姫様が起きるにはまだ早い」
この人はすぐに歯の浮くような台詞を吐くけれどそれに慣れつつのあるのだから私も大概だ。
重たい瞼をどうにか少し持ち上げてあとで起こしに来てくれるかと尋ねるともちろんだと返ってきたので「じゃあおやすみなさい」とお決まりの挨拶をしてストンとまた眠りに落ちた。
1375カーテンを開ける音、差し込む日差し、それから隣にないぬくもり。
「ベックもうおきたの?」
窓辺にいるであろう彼に声をかけた。
「あァいい。おまえさんはもう少し寝てな」
彼の低い声が眠気を誘ってくる。
「昨日は随分頑張ってもらったからな。今朝はおれに全部やらせてくれ」
言葉の前半部分は正直恥ずかしい気持ちで聞いていたが後半部分はいまいち意味を図りかねた。
全部やらせてってなんのことだろう。
「いいからもうひと眠りしてな。お姫様が起きるにはまだ早い」
この人はすぐに歯の浮くような台詞を吐くけれどそれに慣れつつのあるのだから私も大概だ。
重たい瞼をどうにか少し持ち上げてあとで起こしに来てくれるかと尋ねるともちろんだと返ってきたので「じゃあおやすみなさい」とお決まりの挨拶をしてストンとまた眠りに落ちた。
fmi_fuU
DOODLE🔫夢クリスマスイブの話「メリークリスマス!」どこかから聞こえてきた客引きの声にそうか今日はクリスマスイブかと思い至る。そうと気づけば街行く人たちの手に有名店のショップバッグやケーキ店の箱があるのが目に付いた。
「いいなァ」
思わずこぼれた独り言は寒空に吸い込まれていく。子どもかそれか恋人をもつ人たちにとっては特別な夜になる日だとすっかり気づきもせず今日一日、仕事をして過ごした。
とはいえ、私にも別に彼氏がいないわけではない。ただ私と違ってお偉いさんで日々忙しくしているだけのこと。彼ことベックマンは先週から海外出張だとかで帰りは年始になると聞いていた。
帰りついたとて暗く寒い部屋でぬいぐるみたちが私を待っているだけなんだよなァと虚しさに浸りながらとぼとぼ歩いてようやくマンションの前に着いた時、私の部屋に明かりがついているのが見えた。
995「いいなァ」
思わずこぼれた独り言は寒空に吸い込まれていく。子どもかそれか恋人をもつ人たちにとっては特別な夜になる日だとすっかり気づきもせず今日一日、仕事をして過ごした。
とはいえ、私にも別に彼氏がいないわけではない。ただ私と違ってお偉いさんで日々忙しくしているだけのこと。彼ことベックマンは先週から海外出張だとかで帰りは年始になると聞いていた。
帰りついたとて暗く寒い部屋でぬいぐるみたちが私を待っているだけなんだよなァと虚しさに浸りながらとぼとぼ歩いてようやくマンションの前に着いた時、私の部屋に明かりがついているのが見えた。
fmi_fuU
DOODLE❄️夢攫う久しぶりに会ったその人は相変わらず背がでかくて態度も相変わらずだった。
私が好きだったその人、クザンさんは開口一番「ぼいんなねーちゃんがいると思えばナマエちゃんじゃないの」と間延びした声でセクハラをかましてきた。
まるで毎日顔を合わせていたあの頃のように変わらない態度で接してくるクザンさんに私も思わず「大将それセクハラですよ」と返してしまった。
「もう大将じゃないでしょうが」
やれやれと溜息をついて見せるその仕草すら見慣れ切ったもので、何をどう伝えればいいのか私にはわからない。
「そう、でしたね」
「なァ話は変わるが」
パン、と手を叩いてわざとらしく話を変えようとするのは気まずさを感じさせないための配慮なのだろう。結局は優しい人だから。
1205私が好きだったその人、クザンさんは開口一番「ぼいんなねーちゃんがいると思えばナマエちゃんじゃないの」と間延びした声でセクハラをかましてきた。
まるで毎日顔を合わせていたあの頃のように変わらない態度で接してくるクザンさんに私も思わず「大将それセクハラですよ」と返してしまった。
「もう大将じゃないでしょうが」
やれやれと溜息をついて見せるその仕草すら見慣れ切ったもので、何をどう伝えればいいのか私にはわからない。
「そう、でしたね」
「なァ話は変わるが」
パン、と手を叩いてわざとらしく話を変えようとするのは気まずさを感じさせないための配慮なのだろう。結局は優しい人だから。
fmi_fuU
DOODLE🔫夢1220「寒いなァ」
はぁと息を吐いたり手を擦り合わせてどうにかこうにか暖をとろうと動くその小さな背中にひとつの影が近づく。
「あっためてやろうか」
その大きな体躯でぐるりと包み込むように背後からのしかかってきたのはこの船の副船長、ベン・ベックマンだった。
「副船長、どうしたんですか。交代時間でも無いしそもそも次の見張り番は副船長じゃないですよね」
「そうツレねぇこと言っていいのか?」
そう言って副船長はちゃぷりと手元の瓶を揺らしてみせた。
「このクソ寒ぃ中頑張ってるお前さんにと思ったがそーか要らねェってんなら」
「いります!飲みます!ください!寒い!」
「正直で結構。ならここに座ってくれ」
ここ、と示されたのは三角座りした副船長の膝と膝の間。
1068はぁと息を吐いたり手を擦り合わせてどうにかこうにか暖をとろうと動くその小さな背中にひとつの影が近づく。
「あっためてやろうか」
その大きな体躯でぐるりと包み込むように背後からのしかかってきたのはこの船の副船長、ベン・ベックマンだった。
「副船長、どうしたんですか。交代時間でも無いしそもそも次の見張り番は副船長じゃないですよね」
「そうツレねぇこと言っていいのか?」
そう言って副船長はちゃぷりと手元の瓶を揺らしてみせた。
「このクソ寒ぃ中頑張ってるお前さんにと思ったがそーか要らねェってんなら」
「いります!飲みます!ください!寒い!」
「正直で結構。ならここに座ってくれ」
ここ、と示されたのは三角座りした副船長の膝と膝の間。
fmi_fuU
DOODLE🔫夢1217今朝は凍えるような寒さに目を覚ました。もうすぐ冬島の海域に入ると聞いてはいたが冬とはこんなに寒かっただろうか。久々に冬島に入るせいもあるだろうが冬島の冬にあたるとも聞いたからやはり特別寒く感じてしまうのも仕方ないのかもしれない。
「うーさぶさぶ」
服を着込んでもまだ寒い。身体を芯から温めるならばと食堂に足を向けた。
「よォ」
聞き慣れたその声の主ベックマンはこちらが見ていて寒くなるような格好、普段通りの黒いシャツに唐草模様のマントといった出で立ちでぷかぷか煙草をふかして現れた。
「寒くないの?」
「……そういえば寒いな」
「もしかしなくても寝てないでしょうベック。最近寝たのいつ?」
「少なくとも夜番の後は寝たはずだ」
1578「うーさぶさぶ」
服を着込んでもまだ寒い。身体を芯から温めるならばと食堂に足を向けた。
「よォ」
聞き慣れたその声の主ベックマンはこちらが見ていて寒くなるような格好、普段通りの黒いシャツに唐草模様のマントといった出で立ちでぷかぷか煙草をふかして現れた。
「寒くないの?」
「……そういえば寒いな」
「もしかしなくても寝てないでしょうベック。最近寝たのいつ?」
「少なくとも夜番の後は寝たはずだ」