しんや
DONE付き合ってる源唯(高3の夏を想定・パラレル軸)が源一郎くんの誕生日にデートする話。短い・白い・作画安定しない、でも愛だけは込めました!【2022/08/28・あかいみはじけた/展示】 10
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MENU「あかいみはじけた」企画作品 #誕生日前作「わ、おめのこどすぎだはんで、わんつかばしでもおべてでけろ」の
続きになります。
わ、おめのこどすぎだはんで、わんつかばしでもおべてでけろ 後編八月二十八日
「源一郎、お誕生日おめでとう!」
木蓮館にスタオケメンバーの声が高らかに響く。部屋は所謂「映え」るように飾りつけられ、本日の主役である一九三センチメートルの男にも装飾が施されていった。そして現在、数時間前に源一郎の実家から送られてきた林檎ジュースをグラスに注ぎ、各々歓談を楽しんでいる。
主役の源一郎は唯と南の三人で過ごしていた。他愛のない話をしていると、ふと源一郎が制服の右ポケットに手を入れ、スマートフォンを取りだし、その表示に視線を置く。
「……すまない、実家から電話だ。少し出てくる」
源一郎は二人に向けて申し訳なさそうに断りを入れると、通話ボタンを押し小声で会話をしながら廊下に抜けていった。唯と南はその背を見送る。つもりだった。南が唯にこう囁いてきたのだ。
2742「源一郎、お誕生日おめでとう!」
木蓮館にスタオケメンバーの声が高らかに響く。部屋は所謂「映え」るように飾りつけられ、本日の主役である一九三センチメートルの男にも装飾が施されていった。そして現在、数時間前に源一郎の実家から送られてきた林檎ジュースをグラスに注ぎ、各々歓談を楽しんでいる。
主役の源一郎は唯と南の三人で過ごしていた。他愛のない話をしていると、ふと源一郎が制服の右ポケットに手を入れ、スマートフォンを取りだし、その表示に視線を置く。
「……すまない、実家から電話だ。少し出てくる」
源一郎は二人に向けて申し訳なさそうに断りを入れると、通話ボタンを押し小声で会話をしながら廊下に抜けていった。唯と南はその背を見送る。つもりだった。南が唯にこう囁いてきたのだ。
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MENU初めて書いた源唯ちゃん。津軽男児。
わ、おめのこどすぎだはんで、わんつかばしでもおべてでけろ「源一郎って青森出身だっけ?」
寮の食堂での出来事だ。今日の夕食は、乙音、源一郎、唯の三人で同じ食卓を共にしている。
「ああ、そうだ。」
「青森って青森弁みたいなのあるよね!何か言ってみてよ」
「えっ、ボクも源一郎の青森弁聞いてみたいさあー」
「たまに言われるが、言っても分からないと思う」
「そこをなんとかー!」
冗談混じりに拝み倒す二人を他所に、源一郎は食器を整え、手を合わせて「御馳走様でした」と食事を終えた。そして唯の元へ立ち上がって歩き出したかと思えば、屈んで耳元へ
「わ、おめのこどすぎだはんで、わんつかばしでもおべてでけろ」
と言い残すと、踵を返し源一郎は下膳へ向かってしまった。
どうせ言っても伝わらないのなら、好きに言わせて貰おう
447寮の食堂での出来事だ。今日の夕食は、乙音、源一郎、唯の三人で同じ食卓を共にしている。
「ああ、そうだ。」
「青森って青森弁みたいなのあるよね!何か言ってみてよ」
「えっ、ボクも源一郎の青森弁聞いてみたいさあー」
「たまに言われるが、言っても分からないと思う」
「そこをなんとかー!」
冗談混じりに拝み倒す二人を他所に、源一郎は食器を整え、手を合わせて「御馳走様でした」と食事を終えた。そして唯の元へ立ち上がって歩き出したかと思えば、屈んで耳元へ
「わ、おめのこどすぎだはんで、わんつかばしでもおべてでけろ」
と言い残すと、踵を返し源一郎は下膳へ向かってしまった。
どうせ言っても伝わらないのなら、好きに言わせて貰おう
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MENU浮←唯前提の源唯です。Graphium doson 「俺なら君にそんな顔させない」と言うことが出来たならば、どれだけ良かったことか。
秋の夕暮れ。風がぴゅうと吹き抜けていく中、目の前で彼女はぽたりぽたりと涙を溢す。目が腫れ、制服の袖がひたひたとする程となる結末。いつかはこの日がやってくることは、疾うに知っていた。しかしながらそれを阻止する魔法を持ち得てはいなかったのだ。
「源一郎、あのね、私、浮葉さんに、振られちゃった」
嗚咽を堪えながら、彼女は単語をひとつひとつ丁寧に紡ぎ出す。濡れた瞳からは、自分達に向ける太陽のような輝きが消えていた。
自分の主が彼女に対して向ける感情は、間違いなくプラスの感情だった。だが、それが恋心だったかと問われると、正直なところ分からない。それでも彼女の心が主に拐われていることに気付いていた。彼女が主を見つめる眼差し、浮かれるような声色、そして赤らめた頬。挙げ出したらきりがない位、彼女は主に夢中だった。
1227秋の夕暮れ。風がぴゅうと吹き抜けていく中、目の前で彼女はぽたりぽたりと涙を溢す。目が腫れ、制服の袖がひたひたとする程となる結末。いつかはこの日がやってくることは、疾うに知っていた。しかしながらそれを阻止する魔法を持ち得てはいなかったのだ。
「源一郎、あのね、私、浮葉さんに、振られちゃった」
嗚咽を堪えながら、彼女は単語をひとつひとつ丁寧に紡ぎ出す。濡れた瞳からは、自分達に向ける太陽のような輝きが消えていた。
自分の主が彼女に対して向ける感情は、間違いなくプラスの感情だった。だが、それが恋心だったかと問われると、正直なところ分からない。それでも彼女の心が主に拐われていることに気付いていた。彼女が主を見つめる眼差し、浮かれるような声色、そして赤らめた頬。挙げ出したらきりがない位、彼女は主に夢中だった。
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MENUテスト期間の源唯ちゃんWARM or HOT 夏の日差しが落ち着き、窓から通り抜ける風がひんやりと感じられ始める今日この頃。スターライトオーケストラの面々を待ち受けるものは勿論、中間考査である。「赤点があった場合は追試を合格するまで課外活動禁止」との学校側からのお達しがあり、篠森先生から目をつけられている者は、先日個別に呼び出しを受け念を押された。その中の一人が朝日奈である。
夜の十一時を回った頃、源一郎の部屋の机では、唯がわなわなと古典文法と戦っていた。その横で源一郎はベッドに腰掛け、生物の教科書を眺めている。一時間ほど前に源一郎は唯からのヘルプコールを受け、已む無く自室へ招いたのだ。本来なら男子寮への女子の入館は認められていないが、コンミスたる唯が万が一にも赤点を取ってしまうことの方がオーケストラとしては打撃があると考えた故の結論である。もし誰かに知られてしまったとしても、この状況を説明すればきっと理解を得られるはずだ。
2675夜の十一時を回った頃、源一郎の部屋の机では、唯がわなわなと古典文法と戦っていた。その横で源一郎はベッドに腰掛け、生物の教科書を眺めている。一時間ほど前に源一郎は唯からのヘルプコールを受け、已む無く自室へ招いたのだ。本来なら男子寮への女子の入館は認められていないが、コンミスたる唯が万が一にも赤点を取ってしまうことの方がオーケストラとしては打撃があると考えた故の結論である。もし誰かに知られてしまったとしても、この状況を説明すればきっと理解を得られるはずだ。
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INFO源唯「星月夜に願う」でBOOTH通販の購入特典として設定していたおまけ漫画です。8/7に開催されたオンリーイベント「星々の巡る調べ」で頒布した際に付け忘れてしまったのでポイピクで公開します。
現地でご購入いただいた方、大変失礼しました。。
しんや
DONE源唯/バレンタインデーのネタ。※リリース前の幻覚。LINEバレンタイン動画の台詞ネタバレ、創作台詞追加、独自解釈、捏造設定↓
・両片想い?
・やや鈍い天然かもしれない鷲上くん
・料理ど下手なりに頑張ったコンミスちゃん
不器用な二人 二月半ば。最近は冷える日が多かったが、なぜか今日は少し気温が暖かかった。これならば昨日よりは良い音が出せるかもしれないと、俺は淡い期待を抱きながら準備を始めたのだが。
――そう、うまくはいかない、か。
オーボエの音色が響く。管内外の温度差によって、ひびが入ったり割れてしまったりする事を防ぐために、演奏前に充分に温めておいたものの……やはりと言うべきか、望むような良い音は出せなかった。
寒い季節柄、外で演奏するとどうしても楽器が冷えて音程が下がってしまうのは避けられない事だとは分かっている。ただそんな状況でも、良い音を奏でる方法はあるはずなのに――。
「……はぁ」
あまり長引かせるとまた楽器が冷えてしまう。どこかすっきりしない気持ちで一旦、演奏を終えると、ぱちぱちと近くから拍手が聞こえた。音のした方を振り返ると、そこにはコンミスの姿があった。拍手の主もどうやら彼女らしい。
3941――そう、うまくはいかない、か。
オーボエの音色が響く。管内外の温度差によって、ひびが入ったり割れてしまったりする事を防ぐために、演奏前に充分に温めておいたものの……やはりと言うべきか、望むような良い音は出せなかった。
寒い季節柄、外で演奏するとどうしても楽器が冷えて音程が下がってしまうのは避けられない事だとは分かっている。ただそんな状況でも、良い音を奏でる方法はあるはずなのに――。
「……はぁ」
あまり長引かせるとまた楽器が冷えてしまう。どこかすっきりしない気持ちで一旦、演奏を終えると、ぱちぱちと近くから拍手が聞こえた。音のした方を振り返ると、そこにはコンミスの姿があった。拍手の主もどうやら彼女らしい。
pon69uod
CAN’T MAKEin浜松でニアミスエンカウントして薄い縁を作っていて欲しいという妄想。そろそろイベントほしいです。源一郎くんが朝日奈のハンカチを拾う話「朝日奈、これを」
よく知ったショップブランドのロゴが入った小さな紙袋。黄色のリボンがかけられたそれは、朝日奈のよく行く店の、見慣れたものだ。手にする源一郎の顔を仰ぎ見る。普段と変わらない表情の源一郎からは何の情報も読み取れず、朝日奈ははて、と首を傾げた。
「プレゼント? 私に?」
今日は朝日奈の誕生日でも、何かの記念日でもない。源一郎に特別にお礼をされるようなことも、おそらくしていないはずだ。練習中に飲み物やおやつをコンビニで買って二人で食べることはよくあるけれど、源一郎は性分なのかなかなか奢らせてくれない。気がついたら先に二人分払われてしまうか、朝日奈が今回は勝った!と思ったときにも後から自分の分をきっちり割って払ってくれることが殆どだから、日頃のお礼というわけでも無さそうだった。
4293よく知ったショップブランドのロゴが入った小さな紙袋。黄色のリボンがかけられたそれは、朝日奈のよく行く店の、見慣れたものだ。手にする源一郎の顔を仰ぎ見る。普段と変わらない表情の源一郎からは何の情報も読み取れず、朝日奈ははて、と首を傾げた。
「プレゼント? 私に?」
今日は朝日奈の誕生日でも、何かの記念日でもない。源一郎に特別にお礼をされるようなことも、おそらくしていないはずだ。練習中に飲み物やおやつをコンビニで買って二人で食べることはよくあるけれど、源一郎は性分なのかなかなか奢らせてくれない。気がついたら先に二人分払われてしまうか、朝日奈が今回は勝った!と思ったときにも後から自分の分をきっちり割って払ってくれることが殆どだから、日頃のお礼というわけでも無さそうだった。
pon69uod
REHABILIビッグウエーブに乗り遅れたほくろの話無いとは言わせない「コンミスは黒子が好きなのか?」
「へ?!」
ずい、と大きな一歩を詰めて問う彼の顔は真剣だ。近すぎる距離から見上げる首が緊張で震える。彼――鷲上源一郎が穏やかで丁寧な性格をしていることを知っていてなお、このような真剣な顔をされると朝日奈は一瞬ぎくりと身構えてしまう。そんな朝日奈の動揺を察したのだろう。源一郎は怒ったり気に障ったりしたのではないということを示すかのように、やんわりと朝日奈の手を取る。大きく暖かな手と、意図して下げてくれたであろう目元に、縮こまった心がゆるゆるとほどけていく。そうだ、彼は単純に、興味から、質問をしているのだろう。
「ほくろ……ってあの黒子??なんで??」
「成宮と話をしているのを聞いた」
1722「へ?!」
ずい、と大きな一歩を詰めて問う彼の顔は真剣だ。近すぎる距離から見上げる首が緊張で震える。彼――鷲上源一郎が穏やかで丁寧な性格をしていることを知っていてなお、このような真剣な顔をされると朝日奈は一瞬ぎくりと身構えてしまう。そんな朝日奈の動揺を察したのだろう。源一郎は怒ったり気に障ったりしたのではないということを示すかのように、やんわりと朝日奈の手を取る。大きく暖かな手と、意図して下げてくれたであろう目元に、縮こまった心がゆるゆるとほどけていく。そうだ、彼は単純に、興味から、質問をしているのだろう。
「ほくろ……ってあの黒子??なんで??」
「成宮と話をしているのを聞いた」
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DONE【鷲上源一郎×朝日奈唯】スタオケ版深夜の60分コンサートのお題【記念日】で
源唯を書かせていただきました。
anniversary鷲上源一郎×朝日奈唯
今日は朝から唯の様子がどこかおかしい。
どこか落ち着きがない、それでいて自分の様子をチラチラと伺っては目が合うとふい、と逸らされてしまう。
何か唯にとって、バイオリンの演奏もそぞろになってしまう程気がかりなことがあって、その原因に自分が大きく関わっているであろうことまで、源一郎は見当がついていたが、肝心の原因については皆目見当がつかなかった。
「コンミス、俺は何か気に障ることをしただろうか?」
源一郎にそう切り出されると、唯の肩がピクリと跳ねた。
「……やっぱり、源一郎君は今日が何の日か忘れてるよね」
「今日?」
気落ちしたような唯の言葉に、源一郎は片方の眉を上げて思案を巡らせる
何か特別な約束をした覚えはないし、唯の誕生日はこの間祝ったばかりだ。
1272今日は朝から唯の様子がどこかおかしい。
どこか落ち着きがない、それでいて自分の様子をチラチラと伺っては目が合うとふい、と逸らされてしまう。
何か唯にとって、バイオリンの演奏もそぞろになってしまう程気がかりなことがあって、その原因に自分が大きく関わっているであろうことまで、源一郎は見当がついていたが、肝心の原因については皆目見当がつかなかった。
「コンミス、俺は何か気に障ることをしただろうか?」
源一郎にそう切り出されると、唯の肩がピクリと跳ねた。
「……やっぱり、源一郎君は今日が何の日か忘れてるよね」
「今日?」
気落ちしたような唯の言葉に、源一郎は片方の眉を上げて思案を巡らせる
何か特別な約束をした覚えはないし、唯の誕生日はこの間祝ったばかりだ。
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DONE【鷲上源一郎×朝日奈唯】診断メーカー想像して…ほらかわいい…のお題より
【陽に当たるとすぐ赤くなっちゃう源唯 日焼け止めクリーム塗ろうね 帽子もかぶろうか 倒れると大変だから水分と塩飴も持っていこうね】
おだいじに鷲上源一郎×朝日奈唯
それは梅雨明け間近の横浜が、今年の最高気温を更新した週末の出来事だった。
「源一郎君、大丈夫?!」
外れかかった木蓮館の二階の窓枠を修繕した源一郎が脚立を片付けて談話室に戻って来ると、
タオルを持って待っていた唯は半ば悲鳴のような声を上げた。
強い日差しの中で作業をしていた源一郎の白かった襟首は、痛々しく真っ赤に日焼けをしている。
「毎年の事だ、大した事はない」
「いやいや、大した事あるって!ちょっと待ってて!!」
パタパタとスリッパを鳴らして唯は談話室を飛び出した。
東北生まれの源一郎は子供の頃から、日に焼けても黒くならず、いつも赤く炎症を起こしてしまう体質だ。
これまではさほど気にした事もなかったが、唯がまるで我が身の様に心配するのは存外悪い気はしなかった。
1035それは梅雨明け間近の横浜が、今年の最高気温を更新した週末の出来事だった。
「源一郎君、大丈夫?!」
外れかかった木蓮館の二階の窓枠を修繕した源一郎が脚立を片付けて談話室に戻って来ると、
タオルを持って待っていた唯は半ば悲鳴のような声を上げた。
強い日差しの中で作業をしていた源一郎の白かった襟首は、痛々しく真っ赤に日焼けをしている。
「毎年の事だ、大した事はない」
「いやいや、大した事あるって!ちょっと待ってて!!」
パタパタとスリッパを鳴らして唯は談話室を飛び出した。
東北生まれの源一郎は子供の頃から、日に焼けても黒くならず、いつも赤く炎症を起こしてしまう体質だ。
これまではさほど気にした事もなかったが、唯がまるで我が身の様に心配するのは存外悪い気はしなかった。
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DONE【鷲上源一郎×朝日奈唯】スタオケ版深夜の60分コンサートテーマ【札幌】で書かせていただきました。
8章walk台詞ネタがあります。
Tennessee Waltz鷲上源一郎×朝日奈唯
昼間は制服だけで過ごせる陽気だが、10月ともなれば北海道の夜風はそれなりに冷たい。
「うう、今度来るときは源一郎君のアドバイス通り帽子を持って来ないとだね」
そう言いながら唯は少し大げさに両手で肩をさすりながら源一郎を見上げた。
「俺がきちんと、横浜に居る時に伝えておくべきだった……すまない」
「源一郎君のせいじゃないよ、今だって源一郎君が風上に立ってくれてるおかげで寒さをしのげてるし」
「ああ、俺は生まれが青森だし京都も冬が厳しかったからな、寒さには慣れている
君の風よけになっているのなら良かった」
そう言いながら風上に立ってくれる彼のおかげで、幾分寒さがましとは言えども、
やはり冬の制服一枚では防寒と言うには心許ない。
853昼間は制服だけで過ごせる陽気だが、10月ともなれば北海道の夜風はそれなりに冷たい。
「うう、今度来るときは源一郎君のアドバイス通り帽子を持って来ないとだね」
そう言いながら唯は少し大げさに両手で肩をさすりながら源一郎を見上げた。
「俺がきちんと、横浜に居る時に伝えておくべきだった……すまない」
「源一郎君のせいじゃないよ、今だって源一郎君が風上に立ってくれてるおかげで寒さをしのげてるし」
「ああ、俺は生まれが青森だし京都も冬が厳しかったからな、寒さには慣れている
君の風よけになっているのなら良かった」
そう言いながら風上に立ってくれる彼のおかげで、幾分寒さがましとは言えども、
やはり冬の制服一枚では防寒と言うには心許ない。
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DONE【鷲上源一郎×朝日奈唯】多分一番最初に書いた源唯ちゃんです。
subject鷲上源一郎×朝日奈唯
子供の頃、母が作った俺のアルバムを見ながら、親戚の大人たちはどれも同じ顔で写る俺を見て、目を丸くしていた
感情がない訳ではないが、確かに人よりも表情に出にくい性質だとは自覚している。
そのせいだろうか、家族以外で俺にカメラを向ける者はほとんど居なかった。
──カシャ、カシャカシャ
小説を読んでいると横でシャッターを切る音が響き、源一郎が顔を上げるとスマホの画面を見ながら口元が緩んでいる唯の顔があった。
「あ、ごめんね源一郎君、読書の邪魔だったよね」
「いや構わない、ちょうどお茶でも淹れようと思っていたところだ、君も一緒にどうだ?」
読みかけのページに栞を挟むと、源一郎はそう言って立ち上がった。
1506子供の頃、母が作った俺のアルバムを見ながら、親戚の大人たちはどれも同じ顔で写る俺を見て、目を丸くしていた
感情がない訳ではないが、確かに人よりも表情に出にくい性質だとは自覚している。
そのせいだろうか、家族以外で俺にカメラを向ける者はほとんど居なかった。
──カシャ、カシャカシャ
小説を読んでいると横でシャッターを切る音が響き、源一郎が顔を上げるとスマホの画面を見ながら口元が緩んでいる唯の顔があった。
「あ、ごめんね源一郎君、読書の邪魔だったよね」
「いや構わない、ちょうどお茶でも淹れようと思っていたところだ、君も一緒にどうだ?」
読みかけのページに栞を挟むと、源一郎はそう言って立ち上がった。
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DONE鷲上源一郎君お誕生日おめでとうございます!!!!台詞だけですがスタオケメンバー全員登場させられたかな
(抜けてる人がいたらそっとおしえてください)
とりあえず日付が変わるのが待ち遠しくて待ち遠しいですッッ
Have a good one!源一郎お誕生日SS
八月二十七日金曜日、横浜の朝は今日も蒸し暑い。
「ちょっとコンミス、朝からそんな辛気臭い溜息吐くのやめてくれない?!」
浜辺に打ち上げられたくらげのように萎れて、盛大なため息と共に食堂の机に突っ伏す朝日奈の姿に、凜は露骨に眉間に皺を寄せた。
「コンミスちゃんどうしたの~、悩み事でもあるんさ~?」
「はあ……どうせ明日、鷲上の誕生日にあげるプレゼントが決まらないとか、そう言う事でしょう」
「う゛ッッ!」
「三上さん の 口撃 こうか は ばつぐんだ」
「流星、なにポケモンみたいに実況してんの」
「鷲上さんなら、先輩がプレゼントすれば何でも喜んでくれそうですけどね……ちなみに俺も、先輩からのプレゼントなら何でも大歓迎ですよ」
2377八月二十七日金曜日、横浜の朝は今日も蒸し暑い。
「ちょっとコンミス、朝からそんな辛気臭い溜息吐くのやめてくれない?!」
浜辺に打ち上げられたくらげのように萎れて、盛大なため息と共に食堂の机に突っ伏す朝日奈の姿に、凜は露骨に眉間に皺を寄せた。
「コンミスちゃんどうしたの~、悩み事でもあるんさ~?」
「はあ……どうせ明日、鷲上の誕生日にあげるプレゼントが決まらないとか、そう言う事でしょう」
「う゛ッッ!」
「三上さん の 口撃 こうか は ばつぐんだ」
「流星、なにポケモンみたいに実況してんの」
「鷲上さんなら、先輩がプレゼントすれば何でも喜んでくれそうですけどね……ちなみに俺も、先輩からのプレゼントなら何でも大歓迎ですよ」