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    星明かりの交響曲展示物置き場。
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    【鷲上源一郎×朝日奈唯】
    スタオケ版深夜の60分コンサートテーマ【札幌】で書かせていただきました。
    8章walk台詞ネタがあります。

    #源唯
    yuanwei
    #鷲上源一郎
    genichiroWashigami
    #朝日奈唯
    asahiNayoi

    Tennessee Waltz鷲上源一郎×朝日奈唯



     昼間は制服だけで過ごせる陽気だが、10月ともなれば北海道の夜風はそれなりに冷たい。
    「うう、今度来るときは源一郎君のアドバイス通り帽子を持って来ないとだね」
     そう言いながら唯は少し大げさに両手で肩をさすりながら源一郎を見上げた。
    「俺がきちんと、横浜に居る時に伝えておくべきだった……すまない」
    「源一郎君のせいじゃないよ、今だって源一郎君が風上に立ってくれてるおかげで寒さをしのげてるし」
    「ああ、俺は生まれが青森だし京都も冬が厳しかったからな、寒さには慣れている
    君の風よけになっているのなら良かった」
     そう言いながら風上に立ってくれる彼のおかげで、幾分寒さがましとは言えども、
    やはり冬の制服一枚では防寒と言うには心許ない。
    「──クシュンッ」
    「ッ、大丈夫か朝日奈?」
     唯が小さくくしゃみをすると、源一郎は自分の両手で唯の耳を覆った。
    「源一郎君?!」
    「耳を温めるだけでも、幾分か寒さが和らぐ」
     源一郎の体温が、包まれた耳たぶ越しに伝わると唯の心臓は一気に早鐘を打ちだす。
    「あの、大丈夫だからこれくらい!」
    「いやしかし、こんなに赤くなってしまっている……」
     まじまじと耳たぶから首の辺りを覗き込まれる。
    普段意識していない場所に注がれる視線に耐えきれず、思わず唯は源一郎の体を押し返した。
    「本当に、大丈夫だから!ね、源一郎君!」
    「いやしかし……」


     そんなやり取りをホテルのエントランスで繰り広げる二人を、ラウンジのソファに座った凛は生ぬるい目で見つめていた。
    「ほんっと、あれで付き合ってないって信じらんない!」
    「……羨ましいの凛?」
    「まあちょっとは……って、そんな訳ないでしょ流星!」
    「僕は……羨ましい、かな」
    「おやおや、熾烈な先輩争奪戦、こんなところにもライバル登場かな」
    「は~、もう何でもいいけど痴情のもつれをオケに持ち込まないでよね」
     流星と成宮をジトっと睨めつけると、凜は盛大なため息を吐いて見せた。





    ─了─
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    DONE源唯/バレンタインデーのネタ。

    ※リリース前の幻覚。LINEバレンタイン動画の台詞ネタバレ、創作台詞追加、独自解釈、捏造設定↓

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    ・やや鈍い天然かもしれない鷲上くん
    ・料理ど下手なりに頑張ったコンミスちゃん
    不器用な二人 二月半ば。最近は冷える日が多かったが、なぜか今日は少し気温が暖かかった。これならば昨日よりは良い音が出せるかもしれないと、俺は淡い期待を抱きながら準備を始めたのだが。
     ――そう、うまくはいかない、か。
     オーボエの音色が響く。管内外の温度差によって、ひびが入ったり割れてしまったりする事を防ぐために、演奏前に充分に温めておいたものの……やはりと言うべきか、望むような良い音は出せなかった。
     寒い季節柄、外で演奏するとどうしても楽器が冷えて音程が下がってしまうのは避けられない事だとは分かっている。ただそんな状況でも、良い音を奏でる方法はあるはずなのに――。
    「……はぁ」
     あまり長引かせるとまた楽器が冷えてしまう。どこかすっきりしない気持ちで一旦、演奏を終えると、ぱちぱちと近くから拍手が聞こえた。音のした方を振り返ると、そこにはコンミスの姿があった。拍手の主もどうやら彼女らしい。
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