ゆうさく
DOODLE自分の創作です。二人が高校生だった頃の話です。
南田は他人の心を推し量って寄り添うことがとても苦手だったのですが(今でもそう)、吉永としては寄り添われなかったこと、踏み込まれなかったことがむしろありがたかったようです。 3
ゆうさく
DOODLE自分で作った話のうち、思い入れのある二人です。少なくとも3 年?4 年?は頭の中に居るような気がします。触覚の方が「南田」、黒眼の方が「吉永」という名です。名が決まる以前はそれぞれ「A(仮)」、「B(仮)」と呼んでいました。呼び名が付いて良かったです。 2
キツキトウ
DONE2024/3/27彼は誰時。
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エブリスタ「三行から参加できる」用に新しく書いたもの。「終煙奇譚」シリーズの一つ。
終煙怪奇譚:「誰そ彼、その声は、」.
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『それはこっちの方がいい』
また今日も声が聞こえた。
幼い頃からこうだ。何かに迷う時、危機を回避する時、失敗して泣きそうになった時は宥め、子供ながらに悪さをしてしまった時は親に見つかる前に諭すように声が出てくる事もある。ポケットから。
ただ、最終的には己で決めるので、その声に沿う事もあれば携えた小さな反抗心で沿わない事もあった。
「お前は何にする?」
「……そうだな」
夕の色も瞑色に変化しつつある街中を抜けた先、訪れた店の卓上で、品書きの羅列を眺めながら通り過ぎたいつもの声をやり過ごす。
喉が渇き、まずは茶かそれとも酒かで迷い、けれど今の状況、結局の所最後には酒をあおる事になるのだから――
『無駄だろう』
2555.
『それはこっちの方がいい』
また今日も声が聞こえた。
幼い頃からこうだ。何かに迷う時、危機を回避する時、失敗して泣きそうになった時は宥め、子供ながらに悪さをしてしまった時は親に見つかる前に諭すように声が出てくる事もある。ポケットから。
ただ、最終的には己で決めるので、その声に沿う事もあれば携えた小さな反抗心で沿わない事もあった。
「お前は何にする?」
「……そうだな」
夕の色も瞑色に変化しつつある街中を抜けた先、訪れた店の卓上で、品書きの羅列を眺めながら通り過ぎたいつもの声をやり過ごす。
喉が渇き、まずは茶かそれとも酒かで迷い、けれど今の状況、結局の所最後には酒をあおる事になるのだから――
『無駄だろう』
Do not Repost・どべ
DONE序盤の街の成り立ちや「町内会長(町長)お前かよ!」な過去編完結31話公開。まさか、適当に作ったモブがこんな絡んでくるとは思わなんですよ。
➡https://tapnovel.com/stories/24978