現パロ1-3 高杉目線松下村塾に通い始めて一週間ほどたった日。
「なぁ先生……銀時あいつ、先生と一緒に暮らしてるって聞いたが……どういうことだ?
親とかいねーのか?」
ふと気になって、俺は松陽先生に聞いてみた。
すると先生は、周りに俺と桂以外誰もいないことを確認してから、すっと腰を屈める。
そして、少し寂しそうな声で、声を潜めて教えてくれた。
「私が銀時と出会ったのは、人気のない路地裏です。
彼はそこで飲食店等の裏のゴミ箱から、残飯を漁って生きていました……例えるなら、野良猫や鴉のように」
「……!?」
「それってどういう……」
「彼は恐らく孤児だったのでしょう。
親に捨てられたのか、はたまた何らかの出来事があって家族を失い一人取り残されたのか、それは分かりませんが……
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