「連絡がつかない?トウマと?」
「はい。」
ある日の夕方話がある、と巳波に呼び出され、電話じゃ誰に聞かれるか分からないから念のため、といつもの溜まり場に到着すると、既に宇都木さんも、悠もそこにいた。
そこで聞かされた思いがけない言葉に思わず巳波の顔を見つめた。俺の視線を受け、巳波はなんとも言えない顔をしている。
「正確には一昨日の仕事後、夜から連絡がつかず、家に帰った気配もなく、直前に背の高い男性に連れられて高級車に乗り込んで行ったという目撃情報があります。」
「オレその夜トウマとラビチャしてたんだけど、変なところで返信返ってこなくなっちゃって。家に着いてそのまま寝落ちしちゃったのかなって思ったんだけど…」
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