豪運なる娘「ちょっとぉおぉブラウンちゃぁぁぁん!!?!?」
管理人の悲痛な叫び声が聞こえてくる。私が何かやったのだろうか?まだ入社してすぐだけどマニュアルにも目を通したし、そこまで大きなミスをしたとかでもない…。一つ言えるなら、さっき貰ってきたこの「角」ギフトの事だろうか。ギフトなら他の先輩達も貰っているし、そこまで焦るようなものでもない…とは思う…。
メインルームに戻った瞬間、先輩達が貰ったギフトを見て和気あいあいと話しかけてくる。
「ブラウンさん!そのギフト貰えてきたんだ!いいな~私も欲しい!」
「アブノーマリティから貰えることは極めて稀な事なのに…よほど運がいいのですね。」
どちらも物欲しそうな目で見てくるのが少し恥ずかしい。あまりにも熱い視線に耐えきれず、逃げるように次の作業指示が出ている「たった一つの罪と何百もの善」へ作業をしに行く。
「え~っと…あはは…ラッキーだねぇ…。」
まさか一回作業するだけで「懺悔」ギフトを貰えちゃうとはね……。何故か「角」ギフトが消えてしまったことが心残りだけれど、とりあえずメインルームに戻ろう。
「ブラウンちゃん!!?!???!」
戻った瞬間、管理人の更なる悲鳴が聞こえてきた。