記憶の檻 続き 二杯目の紅茶を蒸らしてる途中でハンジがポツリと呟く。
「ねぇ、リヴァイ…私の事好きだった?」
突然の過去形で聞かれた質問に驚く。
「もしよかったら最後にハグしてくれない?そしたらちゃんと病院に帰るから」
不自然な作り笑顔を一目で見抜いたリヴァイは直感的に何か嫌な予感がした。
「わかった」
ハンジの細くなった体を傷つけないようにそっと優しく腕を回す。久しぶりに感じる彼女の体温は酷く冷たかった。
「ありがとう…リヴァイ」
そのまま冷たい頬にそっとキスをする。パッとわずかに赤く染まる頬。ハンジは咄嗟に口を手で覆った。
リヴァイは少しぬるくなってしまった紅茶をハンジに注いだ。それを一気に飲み干したハンジは立ち上がった。
1597