筆を撫ぜ下ろしたようなキメの細かい肌は、この日のためにずっと鞭を入れていない。異国の血が混じる天色の瞳の少年は、『仕置きをしてほしい』と勃起したペニスを擦り付けて何度も哀願してきたけれど、傷物は一銭にもならないことを悟は知っている。だからここ数週間は我慢ばかりさせてしまった。
だからこそ、新しい主人の下で存分に可愛がってもらうといい。例え5年と持たない命だと知っていても、今の彼なら本望だと思えるだろう。種から育てた少年がやっと花開いたかと思えば、一夜にして萎む朝顔として散っていくのは実に忍びない。けれどもこれがこの世の理だ。やるせなさばかりに囚われてはこの仕事は務まらない。
後ろを向かせた状態で「present(見せて)」と言うと、全裸の少年は自ら双丘に手をかけて、水蜜桃を割くようにゆっくりと秘部を晒して見せた。
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