Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    risa_HRH_0426

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 2

    risa_HRH_0426

    ☆quiet follow

    なんでも許せる方のみ

    #アキウィル
    aciwill

    ふと目が覚めた。
    アキラのほうを見ると布団が床に落ちていた。暑くて蹴ったようだ
    ベッドから立ち上がりクーラーの温度を下げる。
    ひんやりとした風が部屋に流れ出した。
    (これでいいかな、俺にはちょっと寒いけど)
    落ちている布団を拾い、アキラにかける。
    「アキラ、ね、隣いい?」
    「…ん、…」
    うすく目を開けて俺を見ると体を動かしスペースを開けてくれた。
    そこに横になる。
    アキラのぬくもりが俺の体を包んだ。
    「ふふ、あたたかい…ありがと」
    背中越しに声をかける。
    寝てるアキラからは返事はない。
    「……好き、だよ」
    そっとつぶやく。
    届いてない、届かなくていい…この想いは…
    目を閉じて眠りにつこうとした時アキラが起き上がった。
    「ア、アキラ、どうした?…ごめん、起こしたね…」
    「……」
    何も言わず、起き上がったまま、顔をこちらに向ける事もない。
    「…ごめん、俺、自分のベッドに戻るね」
    寝てたのに起こされて、機嫌が悪くならないわけがない。
    そう思い、ベッドから降りようとした時、腕を捕まれ引き寄せられてそのままアキラに抱きしめられた。
    「……アキラ?」
    「ここにいろよ……怒ってないし…」
    ぎゅっと抱きしめられる、アキラの体温が直に伝わって心地いい。
    「うん……」
    アキラの腕の中、すごく安心する。
    あったかくて目を閉じてると、簡単に眠りに落ちそうだ。
    「…ウィル?寝たのか?」
    「…う…ん…」
    腕の力が緩んでアキラの体が離れる。
    「あっ…」
    咄嗟にアキラに手を伸ばし裾を掴む。
    そんな俺を見てアキラは優しく微笑み、ゆっくりと体をたおした。
    「あのままじゃ寝にくいだろ」
    あやすように俺の頭を撫でる。優しく触れるその手のぬくもりに、目を閉じた。
    「…俺も好きだよ」
    唇にそっと触れた感触と、優しくつぶやかれた声に、ほぼ意識を手放しかけていた俺は名を呼ぶ事しかできなかった。
    「おやすみ、ウィル」
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works