恋人かっこかり「おれ、シライに告白してくる」
「おー、行ってこい」
「報告するから」
「当たり前じゃろ。散々話聞いてやったのに何も言わんかったら殴る」
アカバのからかい混じりの言葉にクロノは緊張が解れたようで少し笑った。
バタンと部屋の扉が閉まる。クロノの足音が遠ざかり、聞こえなくなった時アカバは深く重いため息を吐いた。
「やぁっと諦めがつくわい」
アカバはクロノが好きだ。好きだからクロノがシライを好きな事にも気付いた。自覚して早々失恋が判明した時は凹んだが、相手は尊敬してやまないシライ。
見る目があるじゃないか、とアカバは自分の恋心を封印する事を決めた。これでシライ以外の誰かだったらクロノを振り向かせる為に色々画策していたと思う。
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