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    ニ― ・kohe

    @ni_7kohe

    はじめまして!「kohe」か「ニー」と呼んでください~「さん」は付けなくて大丈夫です!絵を描くのが好きで、自分が好きなものを描きます😊✨

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    ニ― ・kohe

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    これはItouちゃんがクーリンのことを書いた短い文だよ

    流れ星はまだ巡ってる。
    どこから飛んできたのかも分からねぇ因縁を背負ってさ。

    夜更けの会話なんて、
    起きてる方が時流を読めるやつってもんだ。
    酒好きなんて、見方次第じゃろくなもんじゃない。
    酔い潰れて何もかもに当たるか、
    ベロベロに酔って口論になるか、そのどっちか。

    あいつはさ、普段ならどうってことない。
    笑うと目が細くなるのが、めちゃくちゃ可愛い。
    でも、ちょっとでも酒が入ると、
    もう何がなんだか分からなくなっちまう。

    もう「いい子」じゃねぇな、なんて思いつつ、
    変だよな、
    飲みたいって言うあいつに、俺が折れたのも。

    で、結局は酔い潰れて、
    グダグダ言って、床でぐったりして、
    俺が抱えてベッドまで運んで――
    で、死んだように眠る。

    俺?
    どれだけ飲んでも、酔えねぇよ。

    人生がさ、
    だんだんと“過去”って夜に閉じられようとした時、
    あいつの頬にはもう、
    あの“女の子の色”はなかった。

    命張って守ってきたその人は、
    今じゃ冷たい目で、剣をこちらに向けてくる。

    見えねぇところで咲いてたんだな、花は。
    血は逆流して、脈の中でうねるだけ。

    いつの間にか、
    あいつはもう、
    “俺だけのあいつ”じゃなくなってた。

    ……でもやっぱ、酒ってやつは
    人を妙に乙女っぽくさせる。

    テキトーに瓶を選んで口にしてさ、
    どうせ酔うのは俺じゃねぇし。

    二言三言、
    それだけで顔真っ赤にしてんの。

    ……俺の言葉、
    少しでも届いてたのかよ、あいつに。

    (***) 補足(作者注)

    これは現代AU。
    クーロンは前世の記憶を持っているが、リンはどうか分からない。

    「人は死んだら星になる」という言い伝えをもとに、
    クーロンとリンの「星」は転生して、また巡り合ったという設定。

    「頬の女の子の色」という表現は、
    『尾てい骨の眼にある昔の日々』という文芸評論の中の
    「少女は十三歳で、まだ頬がほんのり赤い“女の子の色”をしていた」
    という一節から着想を得たもの。

    この「女の子の色」はリンのことで、
    その次の一文はクーロンの感情を表している。
    つまり、好きな人を目の前にすると、あのクーロンでさえも
    どこか照れくさくなってしまうって意味。

    「人生がさ、だんだんと“過去”って夜に閉じられようとした時〜」から
    その後の一連の段落はすべて、過去の出来事を指している。

    「見えないところで咲く花、血は逆流する脈の中で」
    という描写は、リンがいつの間にか大人になっていて、
    クーロンがそれに気づけなかったことへの後悔の表れ。
    クーロンはリンを守るあまり、
    彼がもう“自分だけの存在”ではなくなったことを、
    最期まで理解できていなかった。

    そして――
    クーロンは太歳に取り込まれていたせいで、
    “自分自身”に戻ることができなかった。
    だが、死を迎えるその瞬間に、
    リンの姿を見て、やっと本当の「自分」に戻れた。
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