現パロアス(14)カガ(18)・アスランの両親共働き
・キラ(14)とカガリは別の家に引き取られてて、キラはカガリの事知らない。
雪がチラつく冬の日。鍵っ子初心者のアスラン(9)が鍵忘れて半泣きで自宅の前に立ち尽くしてると、どうしたかの声と共に差し出されるお汁粉の缶ジュース(ホット)。アスランが見上げると年上の女の子。
鍵忘れて閉め出されてしまったと言うと、そうだろうと思ったと彼女。彼女は自身のマフラーをアスランに巻くと、向かいの通りの家(見下ろせる)を指す。家の前で子供が縄跳びの練習をしている。冷え切ってるからあそこに事情を話して入れて貰え、と。
背中を押されて数歩たたらを踏む。驚いて振り向くと、早く行けよと苦笑いされる。促されるまま行くと、向こうの母親にめちゃめちゃギョッとされる。「そのマフラー」「あの子に貰った」振り向くともう居ない。
マフラー返しそびれた。大事な物だったらどうしよう。そういえばここの子供も色違いのマフラーしてる。流行り?でも古い。
数年後。アスラン中学入学。キラ(↑の子供)も一緒の中学。そこでひとりの少女を見かける。一目で分かった、あの冬の子だ。
話しかけると覚えてたんだなと言われる。向こうも覚えていたのか。
とっておいてたマフラー返す。大事なマフラーなのか聞く。その流れで、キラが実はカガリの弟だと知る。
両親が事故で他界し、親戚の家に引き取られる事になったけど、ふたりは厳しい。産まれて間もない範疇のキラを優先して貰って、自分は別の家にいるのだと。キラには内緒だから表立って会えないけれど、たまに見てた。アスランとあった日もそう。だから、こっそり教えてくれないかキラのこと。
自分目的じゃないのはちょっと複雑なところがあるけれど、話せる機会が増えるのはいい事。アスランは了承して曜日指定で密会する。屋上とかで。
優しくてお礼を言いたい相手だったカガリに少しずつ惹かれていく。いや、最初から好きだったのかもしれないとさえ思い始める。
いつものように約束してたはずなのにカガリ現れない。初回はお休みなのかな?って思うけど、2回続くと心配になってカガリの教室に入る(初めて)で、そこにいる人に尋ねると、カガリはもう居ないと。
お父さんが危篤だとか、結婚のために中退させられたらしいだとか。
「は?結婚?」
キレるアスラン。なんとなく喧嘩してる父親とかまで頼ったりしつつ以下略。
カガリはアスランのこと知ってた。
後継のいないアスハ家に引き取られて、そこで参加したパーティー。キラ今頃あれくらいかなって見てた、歳の割にすごくしっかりした雰囲気の子供。でもそれがなんだか危なっかしくも思えた。
あの日は婚約が半ば決まったと言われてびっくりして気づいたらキラの家見てた。そんなとき出会ったアスラン。アスランがキラの友達になってくれたらいいなと思った。
(※この時点では、成人するまでに他にいい人居たら変更可。もちろん普通に大学まで行く予定だった。父親危篤でゴリ押しされて中退しかけてる)