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    さかぐちやえこ

    坂口ヤエコと申します。
    キタニト / ナンゴク / 大菊
    の小説などをぽちぽち綴っております。

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    さかぐちやえこ

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    このお話の設定は『クーネル・エンゲイザー』という電ǂ鯨氏の楽曲から設定をお借りしております。呼吸をするだけで肺が凍り付いてしまうような、未曾有の大寒波に襲われた世界での話。(楽曲については『クーネル・エンゲイザー』で検索してみてね)
    2023.08.20に発行した無料配布本から再録。真夏なのに大寒波の話ってどーいうことよ?
    近いうちに、~みなみくんとせんごくさんの場合~も上げます。夏中には。

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    さかぐちやえこ

    DONE平和な町に暮らす新渡米先輩と、ちょっとワケありな町に住んでる小学生喜多くんの話です。
    腐向け。深夜廻というホラーゲームから設定をお借りしていますが、知らない方でもお読みいただける感じには解説を織り込んでいます。とても素晴らしいゲームなので公式サイトを是非見て雰囲気味わってみてください。

    ちなみにタイトル◼️は、本文最後の一文見たらわかります。
    ■の■■で■■■が■■■る。夏休みが終わって、きらめく日なたの時間が短くなり、そうこうしている間に時は過ぎゆき、あっという間に日が落ちるのが早く、肌寒くなった。
    部活の完全終了時間が夕方5時半時、そこから着替えをしたりして完全下校が6時15分なので、帰る時間にはすでに辺りは暗くなりかけてくる。
    「先輩、帰りましょう」
    一つ後輩の喜多が、すっかり帰り支度を整えて、昇降口の前で軽く上下にホッピングしながら俺を待っていた。
    「部活中は動いてるから暑いけど、汗かいた後って止まると途端に冷えますよね」
    だからずっと飛び跳ねていた、と彼は言う。
    「今そんなに寒がってたら、冬はもっときついよん。この学校、地味に山の上にあるから冬の寒さエグい」
    「うわ、知りませんでした。最悪。俺、寒さにあんまり強くないんですよ。ほら、体温低いでしょ」
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